祈りの果てに、僕は刃を振るった

tanahiro2010@猫

僕side

Prologue 罪の告白

「ーー君は、“怒らない人間”というものを見たことがあるかい?いや、もっと正確に言うなら、“怒っていたとしてもその怒りを滅多に表に出さない人間”だね。ーーそれが、僕なんだ」




 僕は深く、静かに息を吸った。


 まるでこの呼吸一つで、過去と決別できるかのように。


 これから話すのは、僕自身の罪についての告白だ。誰にも話したことがない、けれど、もう黙っていられないほどの過去の話だ。




「最初に言っておくよ。これから語る僕の話は、決して短くはない。そして、できることなら、どうか信じないでほしい」




 少しだけ、口元に皮肉な笑みを浮かべた。


 「なぜかって?僕は、昔から“オオカミ少年”と呼ばれていたんだ。どれだけ真剣に話しても、誰も信じてくれなかった。だから、僕の言葉に価値なんてないよ」




 それでも僕は語る。


 信じてもらえないとわかっていても、話さなければいけないと思ったからだ。


 言葉にすることだけが、僕がまだ“人間”である証明のように思えたから。




「それじゃあ、始めよう。僕の、取り返しのつかない罪の話を」




 そうして、僕の過去ーー惨劇の始まりが幕を開ける。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ネオページで書いてコピーペしたら謎の改行がいっぱい。

 まぁ読むのに支障はないだろうし許してください()

 完結は決定してるんで気軽に読んでいただけば。


 星といいね、コメントしてくれたら私は大歓喜します。

 ついでにフォローもおねがいします!

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