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  • 終 章~奇跡のおわりに~への応援コメント

    ハーフ&ハーフ企画、お疲れ様でした。
    全部参加とはいきませんでしたが、書く方では第一回のお題の中で二択が提示されるものが書きやすかったなーという印象です。読み手としても、制限があるほど、作品群の一体感と個々のオリジナリティが際立っているように感じました。

    ちなみに、5では参加者同士の感想を書き合うような交流の場としての近況ノートは設けなかったのですね。あれがハーフ&ハーフの本会場のような感覚もありました。

    兎にも角にも素敵な企画をありがとうございました!

  • 終 章~奇跡のおわりに~への応援コメント

    お疲れさまでした!
    そして、ご卒業おめでとうございます!!

    留年性代表出っぱなしより

    PS きっと最終回も書きに来ます。


  • 編集済

    終 章~奇跡のおわりに~への応援コメント

    お疲れ様でした!!アイデアに溢れた素敵な企画が盛り上がってる!と、毎回お祭りが始まったような明るい気持ちになりました(*´∇`*)✨
    じっくりと拝読にお邪魔したのは初めてでしたが、参加された皆様のそれぞれの魅力的な個性がぎゅうっと詰まっていて、美味しい作家様たちがここにひしめいてる、すげえ……♡♡と思わず溜息でした(*´꒳`*)♪

    この企画は今回が最終とのこと、とても寂しくはありますが、この最終話の言葉のひとつひとつがずしりと胸に響きました。
    関川さんのメッセージを忘れず、これからも出会いを楽しみ、大切にしながら書き続けたい!そんな思いを新たにしました。
    素敵な企画を、ありがとうございました!💐

  • 終 章~奇跡のおわりに~への応援コメント

    こんにちは。
    ハーフ&ハーフ企画そのものが完結するのですね。毎年企画いただいて、ほんとうにありがとうございました!
    お題に沿って、共同で物語をつくりあげるのはとても刺激的で、書くのも読むのも楽しませていただきました。
    関川さんがつないでくださったご縁であたらしい仲間の方々と交流することもできました。まさに「縁は異なもの味なもの」ですね! 
    素晴らしい時間をありがとうございました!
    これからもよろしくお願いします(ご縁はしっかり握って離しませんよ)。


  • 編集済

    終 章~奇跡のおわりに~への応援コメント

    関川 二尋様

     お疲れ様でした。
     そして、素敵な企画をありがとうございました✨
     毎回お題を考えてくださり、参加者への気配りまで、本当に大変だったと思います。でも、この企画のおかげでお知り合いになれた素晴らしい作者の皆様、この企画のおかげでチャレンジする勇気をいただけたジャンル、表現がありました。
     作者として、読者として楽しませていただきました。
     たくさんの感謝を込めて関川さんへ💐
     参加者の皆様へも💐

  • 終 章~奇跡のおわりに~への応援コメント

    お疲れ様でした。皆様もお疲れ様でした。書き手の方、読み手の方、関わらず、皆様です。できれば他も参加できたらよかったかなと思います。過去一恥ずかしい感じがこそばいです。今回の「家庭教師」も恥ずかしがって、でも弾きます。よく男はつらいよなんて、口上も楽しく歌ってます。今回、「エニシ」をテーマにしたこと、とてもよかったです。実感いたしました。エアコンのない家でムシムシしてましたが、締め切りはヒヤヒヤしてました。しかし、お読みくださる方がいると思うとほかほかしました。なんつー語彙。娘には、「ママの語彙力」、「ママのフォント」⇐かちかちの文字で書くので。丸文字から生真面目なものも。こうしているうちに、息子は社会人になりましたし。選挙いって会社いってですからね。出会って、そう。一期一会ですね……。ありがとうございました。

  • 終 章~奇跡のおわりに~への応援コメント

    卒業生代表答辞 関川二尋

  • 終 章~奇跡のおわりに~への応援コメント

    素晴らしい企画の運営、お疲れ様でした。
    私は参加者の皆さんの書かれたお話を拝読するだけでしたが、同じ前半部から多種多様な物語が紡がれていくさまが本当に面白かったです。
    こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました!

  • 四人目~優しさに潜む影~への応援コメント

    💐涼月です。遅くなりました💦
     とりあえず四問目の解答を公開しました。後エピローグは、ただ今書いています〜
     書き上がり次第公開します。
     よろしくお願いします。

    💐 💐 💐

     「悠吉、お前が楽しみながら花火を作っていることは分かっているよ。この間売り出された『うらめしや花火』。回転しながら箱の中の幽霊が飛び出す仕組みが最高だった。

     続きはこちらか 
      ↓ https://kakuyomu.jp/works/16818792436214354849/episodes/16818792436400923179

  • 四人目~優しさに潜む影~への応援コメント

    🎺沙倉由衣です。まだ完結はしてません!💦

     練習棟の廊下は、がらんとして薄暗かった。
     ここにいたかもしれない熱心な生徒達も、いまは放送に従って教室に避難している。だからこの場所は、無人であって然るべき――なのだけれど。

    「……ヴァイオリン……?」

     コウ君が呟いた。

     廊下の先から微かな旋律が、ささやくように空気を震わせていた。練習室は防音仕様になっているから、それ以上の大きさでは聞こえない。だけど不意に胸をつかれるような、意識をそらせなくなるような、そんな音だ。

    「え、もしかして”幽霊”?」
    「一年の間ではそんな噂になっているのか? 私はOBの誰かだと聞いたが」

     コウ君とアヤ先輩がそんな会話を交わしている。その噂は僕も知っていた。たとえば早朝や夜の、練習室の利用時間外。誰もいないはずの練習棟から、この世のものとも思えない美しい音色が聞こえてくる――。

     その正体はふたりが言うように、様々に噂されている。
     だけどどれも正解ではないことを、僕だけは知っている。

    「……ねえ。これって……」

     アカリが何か問うように僕を見上げた。僕はひとつ頷く。音の漏れ聞こえる練習室の、重い扉に手をかけ、ゆっくりと押し開く。

    🎺

    果たして最後のメンバーとは――。
    https://kakuyomu.jp/works/16818792436017793120/episodes/16818792439642901328

    ※今回は全2話構成です(公開済み)
    ※この後さらに、クライマックスとエピローグを足します。1~2週間以内の掲載を目指しますが、遅れたらすみません……!

  • 四人目~優しさに潜む影~への応援コメント

    📞久里琳です。こんにちは。
    いよいよ最後の四人目ですね!
    私はまだ完結ではなく、この後エピローグ的エピソードを足すつもりです。まだノーアイデアなんですけどね・・・

    📞
     高校生クイズ大会は3人1組だ。つまり、FとSのほかにもう一人メンバーがいなくてはならない。
     Fが白羽の矢を立てたのはYだった。
     事情を知らない者からすればそれはごく当然の人選と思われるのだが、FとYにとってはそうではなかったらしい。

     話は中学時代にさかのぼる。

    ・・・続きはコチラ
    https://kakuyomu.jp/works/16818792435977448380/episodes/16818792439348861145

  • 四人目~優しさに潜む影~への応援コメント

    🍁空草 うつを です。

    「柊《ひいらぎ》真冬《まふゆ》なら、ここに住んでる」

     秋介が案内してくれたのは、真っ白な外観の一軒家。そこの表札には『杉野』の文字があった。


    続きはこちらからお読みいただけます。
    『夢追う劇団トゥルナン』
    https://kakuyomu.jp/my/works/16818622176190094523/episodes/16818792438921112816


  • 編集済

    四人目~優しさに潜む影~への応援コメント

    🌸悠木柚です。よろしくお願いします。

    [エピローグ]

    とあるビルの屋上。
    見上げれば雲一つない青空、見下ろせば人や車が行き交う国道。
    欄干に腰掛けた悠木は柄にもなく物思いに耽っていた。
    存在上、暑さ寒さは感じないが立ち昇る陽炎に残暑を感じ、服は全て脱いでいる。彼女に羞恥心はない。ブルマ世代の天使なので、そんなものがあれば体育の授業は受けられなかっただろう。

    彼女の髪を夏風が揺らす。

    勇者君はもういない。あれだけ頭を悩ませた戦士の関川も、なんだかんだで昇天して行った。それからも幾人かはここの住人になったが、今はちょうど誰もおらず、ひとときの休暇を過ごしている。

    人は儚く弱く怖がりだ。死に対しては特に敏感で、逃れられないと分かっていても抗おうとする。しかし一部の人間は生きている間に死を選ぶ。それはある意味、恐怖に打ち勝ったと言えるのではないだろうか……。
    そんなことを考える暇があるくらい、悠木は何もすることがなかった。

    彼女の肌を雨滴が濡らす。

    先程まで晴れ渡っていた空が西から曇り、台風の接近を告げていた。
    それと同時、眼の前の空間が歪み、見知ったふたりが転移してきた。
    季節は巡り魂も巡る。
    これからは同僚として末永く付き合うことになるのだろう。だから嬉しさを隠して悠木は告げる。

    『はじまりだね』、と。


    おわり

  • 四人目~優しさに潜む影~への応援コメント

    🍻霧野です。遅ればせながら、公開しました!🍻
    最終話、大ボリューム(しかも2話編成)になってしまいました。長くてすみません。

    今回はお題をほんのちょっとだけ、変えました。
    〜優しさに潜む影〜
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177728477990/episodes/16818792438881476566


    まだ読みに行けていない作品がいくつもあります。すみません!
    よろしくお願いします。わー!

  • 四人目~優しさに潜む影~への応援コメント

    🌏叶良辰

    「君に手伝ってもらいたいんだ……」

     今回ばかりは躊躇いながら、言った。こんな事が二人のよりを戻すきっかけになるとは思えないけど。

    「オレにその会社に入社してほしいって事?」
    「まあ……そうだね……」

     察しの良すぎるところは昔から変わってないみたいだ。

    「ごめん。オレ、本当に『サラリーマン』は辞めたんだ」
    「だよね。こちらこそごめん。こんな事頼むなんてどうかしてる」

     僕は、彼と会ってすぐ、自分が調子に乗っていたことを恥じた。何でも他人を頼り、利用しようとする癖が、いつの間にか自然体となっていることに、気付いたんだ。もちろん、頼りたいほど彼の能力は傑出していたわけだけど。。。

    🌏 🌏 🌏

     彼ーー杉浦くんは、これまで入社した会社を、ことごとく倒産させてきた。どんな理由でそうなるのかわからないが、実際に彼の入社後、1年を待たずして、すべて潰れてしまっているのだ。これが2社、3社程度なら単なる偶然と笑い飛ばせるのだが、もちろん違う。この世から姿を消した会社は、連鎖倒産を含めれば、ゆうに30社を下らない。だから同窓会で会うたびに彼は倒産話をしていた。最初の頃は心無い他の同級生から
    「お前、死神か? それとも疫病神なのか?」
    とからかわれていたけど、10社を超えた頃からさすがに冗談抜きで恐れられるようになった。
    「……お祓いに行ってきた方が良いんじゃない?」
    と言われて行った神社も、数日後に局地的な大地震で倒壊した。

     心優しい彼がつらい思いをしてきた事は間違いない。

     ところが、そんな彼の気持ちをよそに、彼の噂を聞きつけ、彼に目を付けた会社(NELV)があった。彼の力を利用して競合他社を倒産させ、自社のシェアを拡大しようとしたのだ。NELVは、プロジェクト『同類倒産計画』を遂行し、コードネーム『父さん』、つまり彼を人材紹介会社経由でライバル社に送り込むことで、あっという間に業界NO.1となり、その後、倒産した。

     そんな杉浦くんの能力を復讐に活用することを考えた僕は、会社を戸愚呂(兄)に譲り、絶対に類が及ばないように全ての株式を譲渡した上で彼に「あの会社」への入社話を持ちかけたのだ。

    🌏 🌏 🌏

     若かった頃のあの輝きは、完全に負のオーラに包まれ、実年齢より10以上老けて見える。今だに失業保険で生き延びているらしいが、新しい会社で働く気はなさそうだ。

    「君に頼ろうとする僕が間違ってたよ」

     本心が口をついて出た。これは僕自身の戦いだった。自分でやらなきゃいけない。

    「ごめん」
    「いや、いいんだ。だけど、生活は大丈夫なのかい?」

    「今のところはなんとか。奥さんが働いてくれるから。まだ雇用保険ももらえてるし」
    「そうなんだ」

    「だけど、今は何もすることができないんだ。ちょっとでも会社の事、そこで働く自分のイメージを思い浮かべると、その会社を潰してしまいそうで……。青臭いけど、君との友情は大事にしたいと思ってる。あの日言った通りだよ。だけどこれ以上、たくさんの人々の幸せを奪いたくないんだ」

     焦燥した彼の言葉に、僕はこれ以上何も言う事ができなかった。

    🌏 🌏 🌏

     その後、僕は1人で、どうやってあの役員、あの会社に復讐するか、作戦を練る日々を送っていた。しかし、あの日の彼の

    「これ以上、たくさんの人々の幸せを奪いたくないんだ」

    という言葉、表情が思い出され、思考が思うように進まない。

     そんなある日の事だった。憎いはずの「あの会社」が、倒産したという信じ難いニュースを耳にしたのは。なぜかはわからない。だけどわからないということはきっと、杉浦くんのせいなのだろう。

     ただ、あまりのあっけなさに僕の復讐心は行き場を失い、しばらくポカンとしていた。

     30分ほど経ったころ、テーブルの上のスマホが着信を知らせる。

    「忙しいところごめん、杉浦だよ。あれからいろいろ考えたんだけどさ、オレの「影」を打ち消してくれるのは、君しかいないんじゃないかなって思うんだよ。もし今からでもよければ、君の作った会社で働かせてもらえないかな?」

    「…………え? ……っと、そうだね……僕も今は現場を離れているから……ちょっと担当者に……確認してみるよ」

     そう言って電話を切った僕の手は、心なしか震えていた。


     そしてその年のうちに、僕が起業した会社は、倒産した。

  • 四人目~優しさに潜む影~への応援コメント

    🎼銀鏡 怜尚

     ボイパ探しは難航を極めた。かれこれ2週間くらい経っていた。ビラ配りの効果は残念ながらまったくない。

     全く伝がないのが痛い。こればかりは、声楽科の祷さんもお手上げだった。声楽にボイスパーカッション担当はないのだ。
     そもそもボイパができる人、やりたい人は、大学生ならもうとっくにどこかのア・カペラグループに属してるんじゃないか。

    「ってか、恩地はボイパできんの?」
     小原くんが言った。
    「だってさ、恩地は、滑舌、リズム感もいい。ひょっとして、コーラスよりもむしろボイパの適性あるんちゃうか?」

     その指摘は想定外だった。でも、まったく練習したことはないし、それよりも、あまり気乗りがしなかった。せっかく、声の出し方とか勉強して、自分の中で日に日に成長や達成感を得られるようになってきたところだったからだ。

    ******************************
    こちらにコメントを残すのを失念していました(^_^;)
    今回も、お題もかなり手を入れてしまい、お題は4-2のエピソードになっています。
    エピローグまで公開し、完結しました!

    続きはこちらからお願いします↓

    https://kakuyomu.jp/works/16818792435515605085/episodes/16818792436322755379


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    四人目~優しさに潜む影~への応援コメント

    🐇いすみ 静江

     小島千重美は家庭教師として、地球規模の侵略者と対峙していた。
     人間として。

    「部屋を変えましょう。ここは胸ががさつくわ」

     おうちは四角いデザインで打ち出しているのが有名な郊外型で、天井も吹き抜けがあるくらい広々と建てられた。
     
    「縁は一筋縄ではないから、世界制覇のトリガーを引けない訳ね。人は一人では生きられないわ。人との糸を大切にして世界を築く基盤を編むのよ」

     さて、三人目は泉州龍くんだったが、四人目は産まれる前からの深い縁だ。

    「泉州龍くんと泉州麒麟さんは、同じ土曜日だものね。双子のテレパスはいつもピンと合っているのかしら。二卵性双生児でも強い絆を感じるわ」

     頭の中で四つの木簡をイメージする。
     各々に家庭教師の生徒さんのことが刻まれていた。
     私の決意は沖田未空くんや宮原憧慎くん、泉州龍くんのときと変わらない。
     まさかの侵略者のストーカー的再訪問には驚いたが、三人して怯まずに、『沖田未空は、兄を絞殺する』、『宮原憧慎は、母を毒殺する』、『泉州龍は、スキー場で妹を突き飛ばす』との恐ろしい木簡の未来を塗り替えられた。

    「人間万事塞翁が馬よ。泉州兄妹、龍くんがなんとかクリアだもの麒麟さんもなんとかなるわ」

     ノートにさらっとメモを書いた龍くん。

    「先生、人間万事塞翁が馬はテストに出ますか?」
    「麒麟さん、そこ?」
    「メモは大切ですわ。体系だって学ばないのも暗記のコツですよね」
    「麒麟、まだアナログな」
    「いや、手書きのノートや手書きのメモが本来の脳エナジーを上げるんだって。兄さんもやってごらんなさいよ」
    「やってもしんどいだけ。タイプの方が楽だ」
    「しんどいだけだって、兄さんは同じ中学三年生なのに諦念強いな」

     私が間に入った。

    「ほんの一つでもいい。自身で変えられることは素晴らしいと思うわ」

     握手を求めた。
     龍くんは力強く、麒麟さんは人差し指しかくれなかった。
     男女混合フォークダンスかって突っ込みを入れたい。

    「さて、これからは麒麟さんの時間ね」

     彼女は兄さんの合格した国立御水花茶屋大学附属中学校への受験は失敗したそうだ。
     中学受験で成功すれば、上には附属高等学校もあるエスカレーター式になのだが。
     進学の際は、中学での成績や活動の内申書もあるとはいえエスカレーター式は友達もいて楽しいこともあるだろう。

    「私は、兄とは雲泥の差なのよ」
    「麒麟さん……。双子でも中身が違うというのは誇るべきだわ」

     麒麟さんがチェックのスカートに拳を作り、口の端をぐっと噛む。

    🐇✨🐇✨🐇✨🐇✨🐇✨🐇

     続きは下記からご覧になれます。
     よろしくお願いいたします。_(._.)_🌸

    タイトル:『木簡狂詩曲―侵略は心の隙間―』
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177602857469

    「四人目 優しさに潜む影*前編」
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177602857469/episodes/16818622177603146321
     *次話に「後編」があります(8/26追記)
     *終章投稿しました。完結です。(8/30追記)

  • 三人目~天才ゆえの悩み~への応援コメント

    🍻遅くなりました。霧野です! 暑い日が続きますね。

    今回はいよいよ主演女優をスカウトしに行きます。回を重ねるごとに文字数が増えていく(涙)
    お題はほぼそのままなので、後半を置いときます。
    「天才的器用貧乏」
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177728477990/episodes/16818792435508509042


    皆様の作品へは、月曜以降にお邪魔させていただきます。
    よろしくお願いします!

  • 三人目~天才ゆえの悩み~への応援コメント

    遅くなりました!
    🍁空草 うつをです。

     自分で言うのもなんだが、オレは小さい頃からなんでもできた方だった。


    続きはこちらからご覧いただけます。

    『夢追う劇団トゥルナン』
    https://kakuyomu.jp/my/works/16818622176190094523/episodes/16818622176190269996

  • 三人目~天才ゆえの悩み~への応援コメント

    💐涼月です

     今回は苦戦しました💦
     何とか書き上げましたので、よろしくお願いします。

    💐 💐 💐

    「何だって器用にこなせる霧野介さんだったら筆頭花火師だって目指せるのに、何で勝負する前から諦めているんですか?」

     続きはこちらからお願いします
      ↓
    https://kakuyomu.jp/works/16818792436214354849/episodes/16818792436400896323

  • 三人目~天才ゆえの悩み~への応援コメント

    📞久里琳です。こんにちは。

     先日のレストランの話にはまだつづきがある。
     F、K、Iの三人がランチで歓談しているなかに、こんな話が聞こえてきたのだ。
    「あいつ、アメリカに飛んでったまま帰ってこねえな」
     Fが遠い目をしてそう言うと、
    「あっちで捕まってるって聞いたぜ」
     なんでもないことのようにKが受けた。
    「あいつらしいや」
     Iはさわやかに言ったが、捕まって帰ってこないとは穏やかでない。

    ・・・続きはコチラ
    https://kakuyomu.jp/works/16818792435977448380/episodes/16818792438642574389


  • 編集済

    三人目~天才ゆえの悩み~への応援コメント

    🎺沙倉由衣です。今週は巻きました!(笑)

     パラ、とページをめくる音が、静かな空間に響いていた。

     広く取られた明るい窓に、整然と並ぶ書架。学校の図書室というのはどこか、他の空間から隔絶されたような、独特の空気をたたえている。

    「ああ。貸出かい?」

     テーブルで本を読んでいたその人は、敏く気配に気づいて顔を上げた。長い髪をかき上げ、メガネ越しの微笑みを僕らに向ける。

    「図書委員は今いないようだからね。私がスタンプを押してあげよう」
    「……アヤ先輩……」

     図書室だからか音量を抑えた、録音魔法のアナウンスが流れ始めた。
     ドラゴンの大群が近づいている事実と、教室待機の指示を告げる内容。僕が自分の教室を出たあたりから、数分おきに流れ続けている。

    「……先輩は何をしているんですか」
    「うん? ああ、少し興味が湧いてね。調べていたんだ」

     先輩はテーブルの上の本を示す。よく見るとそれは、ドラゴンの生態に関する専門書のようだ。

    「ドラゴン――生物種としては竜と呼ぶのが適切かな。彼らは魔力に引きつけられる性質があり、一種の魔力溜まりであるこの学園へ向かってくる。だが襲うか、より巨大な魔力溜まりである帝都に惹かれて素通りするかは不明。つまり彼らの攻撃性のトリガーは、案外わかっていないんだ」

     すらりとした指を組んで、面白がるように先輩は笑う。

    「ドラゴンはいったい何を考えているのだろうね? 実に興味深い」

     僕は答えられなかった。


    🎺

    3人目は知的クールな先輩女子です。
    https://kakuyomu.jp/works/16818792436017793120/episodes/16818792438687253801

    図書カードに返却日とかのスタンプを押す習慣って、今も存在しているんだろうか……(遠い目)

  • 三人目~天才ゆえの悩み~への応援コメント

    🌸悠木柚です。よろしくお願いします。

    [爪のない鷹]


    「意識を取り戻した俺は思ったんだ。いくら顔や頭が良くても人生は上手く行かない。大切なのは『男らしさだ』、と」
    「あ、餓死したわけじゃなかったんですね」
    「ギリギリだった。なのでこれからは好き嫌いなく何でも食おうと決めた。俺はそれからガムシャラに体を鍛え始めたんだ。会社帰りにはジムで汗を流し、休日は朝からハッテン場を彷徨った」
    「ハッテン場って何ですか?」
    「勇者君、それは知らなくても良いことよ~」
    「元々、人より顔も頭も良かった俺は、体を鍛えて男らしさを身につけることによって人として完成してしまったんだ」
    「それは本当に凄いです、さすが関川さん!」
    「おいおい、そんなに褒められるとその気になっちまうぜ。俺は何だって食っちまう男なんだからな」

    戦士の関川は濃い笑顔を向けた。勇者君も満更ではなさそうだ。

    「そんな感じで人として、いいや、SE・KI・KA・WAとして頂点を極めてしまった後は虚しさだけが俺を支配した」
    「関川さん……」
    「だってそうだろ。俺はSE・KI・KA・WA(完璧な存在)なんだ。誰も俺とはわかり会えない」
    「なんか勘違い野郎のコメディみたいですね~」

    戦士の関川は動じない。完璧な存在ゆえに都合の悪い意見を全スルーする特技を身につけていた。

    「そこでつい、本当につい、魔が差してね。そこの欄干を飛び越えてI can flyしてみたんだ」
    「ええぇ」
    「まあ俺は完璧だからそんなことで死ぬと思わなかったんだが、結果的にこんな状態になったよね」
    「笑えないです、関川さん!」

    本当に笑えない。人が空を飛べないのは世界の理。それは誰にでも満遍なく当てはまる法則だというのに。

    「でも結果的に、頭の良さとか顔の良さとか逞しさとは無縁の生活を手に入れたからね。満足しているよ」

    悠木は思った。勇者君レベルの心残りなら時間をかければなんとかなるが、戦士の関川は現状に満足しちゃってるのだ。それを昇天させるのは無理ではなかろうか、と。

    天界から彷徨える魂の案内役としてこの場所に派遣されて早幾年。その間に無数の魂をいい感じに、出来るだけ本人が自主的に気づいた風に昇天させてきた。そうして最後まで残ったのが関川なのだ。一筋縄ではいかないと思ってはいたが、現状に満足しちゃってたとは……。

    騒ぐ勇者君と戦士の関川を横目で見ながら、配置換えの希望を出そうかなと真剣に考えていた。


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    三人目~天才ゆえの悩み~への応援コメント

    🌏叶良辰

     たまらず、僕は彼ーー戸愚呂(兄)の背中に向かって言った。

    「てっぺん取るつもりでやってるから!」

     話は3日前に遡る。

    🌏 🌏 🌏

     戸愚呂(兄)に声をかけるにあたり、戸愚呂(弟)に聞いてみた。

    「君のお兄さんを迎え入れたいと思ってる」
    「そう言うと思ってた」

     無表情で返された。

    「反対しないの?」
    「別に。もし入社してくれるなら、うちができる仕事の幅はかなり広がるからね。あくまで『入社してくれるなら』だけど」

     兄弟間にしがらみはない事に安堵した上で、確認する。

    「君だったら、どうやってお兄さんを説得するかな?」
    「そうね。例えばーー」

    🌏 🌏 🌏

    「てっぺん取るつもりでやってるから!」

     僕の言葉に振り向いた戸愚呂(兄)が口を開けた開く瞬間、僕は言った。

    「そんな事を言うと思うか? この僕が」
    「は?」

     表情を動かさないが、こちらの意を計りかねているのは明らかだった。

    「君には好き勝手やってもらおうと思ってる。出社しなくたって構わないよ。それで君のパフォーマンスを最大限に引き出すことができるならね?」
    「どういうことかな?」

    一呼吸おき、彼の目を見据えながら、僕は答えた。

    「言葉通りの意味さ。君に努力は求めない。いや、君が陰で努力してきたのはわかってるよ。そしてそれが身を結ぶのはこれからだって事も」
    「……」

    「君は天才だと僕は今でも思ってる。これまで時代が追いつかなかっただけ、理解者が周りにいなかっただけだと思ってる」
    「僕のことを理解できる、とでも?」

     戸愚呂(兄)の眼光が鋭くなった。少し目を逸らそうものなら、一瞬でこちらの心臓を突き刺してきそうな気迫だ。

    「『天才が他人と違うのは超人的な行動力』、確かにそうかもしれない。だけど今の時代、自分一人で何かを成すには限界がある。特に発想力が飛び抜けてる君は、何かにつけて他の秀才達からライバル視され、彼らから足を引っ張られてきたよね?」
    「……」

    「それに、君は努力しなかったんじゃない。足りなかったんでもない。ただ近くに敵が居ただけ。僕も同じさ。前の会社を辞めた理由、話してなかったよね?」

     そう言って僕は彼に席に着くよう促し、これまでの経緯を説明した。

    「というわけで、今は弟くんや雷音さんと一緒にやってるんだ」
    「その二人がいれば十分すぎるだろう? 僕の出る幕はないよ」
    「それが、実は君にしかできない仕事があるんだ」

     僕は水を一口飲んで、ゆっくり言った。

    「うちの社長になってもらいたい」
    「は?」
    「ダメかい?」

    「ダメも何も、社長はキミじゃないか! 組織のトップが簡単に口に出していい言葉じゃないだろう?」

     そう言って彼も水を飲む。僕は思わず笑ってしまった。

    「やっぱり君は良い奴だよ。昔から変わらない。だから君にうちの会社を託したい」
    「どういうこと?」
    「僕は君ほど良い奴じゃないって事だよ。あいつに『復讐』しなくちゃならないからね」
    「いやいや、そんな必要ないじゃないか! このまま会社を大きくして、あの会社と肩を並べ、追い抜けばいいだけじゃないか?」
    「その時まであのくそジジイが長生きしてくれるならいいんだけどね」

     そして念を押すように僕は言った。

    「やっぱり君は良い奴だよ。普通なら喜んで飛び付く話だぜ? なのに自分のことより僕のことを考えてくれてるじゃないか」
    「そりゃ当然だろう! 復讐なんて穏やかじゃないし」
    「じゃあ聞くけど、君はいいのか? 君の足を引っ張り、君のアイデアをかすめとってのし上がった『天才』がいるんじゃないのか?」
    「それは……」
    「はっきり断言してやる。君には間違いなく天性のリーダーシップがある。君自身が気付いていないだけだ。周りから何を言われたかわからないけど、君の事を敵視するような奴の話を間に受けたらダメだ。実際、君には目の前の相手のことをしっかり考えられる優しさもキャパもある。自分を律する厳しさもある。組織が最優先という軸もブレない。昔からだけど周りからの信用も厚い。昨日、弟くんとも話したよ。彼の君に対する評価は、僕と全く同じだった。一番厳しい身内の評価だよ? それでも前向きになれないなら、僕がいくらでも君の背中を押してやるよ。断る理由があるかい?」

    こうして戸愚呂(兄)は仲間になった。


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    三人目~天才ゆえの悩み~への応援コメント

    🎼銀鏡 怜尚

    「やっぱさぁ、本気でアカペラやりたいんならさぁ、音楽学部の人間に当たってみない手はないんじゃないの?」
     響歌ちゃんは言った。
    「音楽学部? そんなのあったっけ?」
    「まさか!? 知らんかったの? キャンパスはちょっと離れてるけど、あるんだって!」

     響歌ちゃんによると、ここから電車と徒歩で20分弱離れたところに芸術キャンパスがあるらしい。音楽や美術など、芸術に特化した学部が独立して存在して、世界で活躍する演奏家、歌手、画家、彫刻家なども輩出しているとか。

    「まじか? そりゃ敷居高くないか?」
     そう言ったのは、小原くんだ。「だって、俺ら、まだ集まったばかりの素人集団やないか」

    「そうだけど、トップを目指すなら、1人くらい声楽のガチ勢がいてもいいかもね!」
    「ボイトレをしてるだろうから、アタシたちにもメリットあると思う」
     響歌ちゃんと僕は、概ね意見が一致しているようだ。2対1。悪いけど、小原くんにも音楽学部に付き合ってもらう。
    「そうと決まったら、さっそく行こうよ!」
    「ほんまに? お前ら、行動力あるなぁ」

    ******************************
    今回も、お題もかなり手を入れてしまっているので、お題の方を掲載しています。
    なお、長くなってしまったので、前半2話を今週、後半2話を次週、公開しようかなと思っています。

    続きはこちらからお願いします↓

    https://kakuyomu.jp/works/16818792435515605085/episodes/16818792435762651765

  • 三人目~天才ゆえの悩み~への応援コメント

    🐇いすみ 静江

     小島千重美は家庭教師として、地球規模の侵略者と対峙していた。
     人間として。

    「縁は一筋縄ではないから、世界制覇のトリガーを引けない訳ね。人は一人では生きられないわ。人との糸を大切にして世界を築く基盤を編むのよ」

     頭の中で四つの木簡をイメージする。
     各々に家庭教師の生徒さんのことが刻まれていた。
     私の決意は沖田未空くんや宮原憧慎くんのときと変わらない。
     まさかの侵略者のストーカー的再訪問には驚いたが、二人して怯まずに、『沖田未空は、兄を絞殺する』、『宮原憧慎は、母を毒殺する』との恐ろしい木簡の未来を塗り替えられた。

    「金曜日の宮原くんの次は、土曜日の泉州龍くんだわ。彼は国立御水花茶屋大学附属中学校で上には附属高等学校もあるエスカレーター式に一見すると思われる所の三年生なのよね。でも、普通に入試も中学での成績や活動の内申書もあるのよ」

     沖田くん宮原くんの二人とは異なり、郊外に居を構えている。
     御水花茶屋駅の近くだ。
     駅が見える程だ。
     しかし、駅の周りは閑散としていた。
     学園都市に失敗したかと思った。
     通勤のお手当はいただけるけれど、時間がもったいないので、必ず宿題は出している。

    「私の通勤に充てている時間、二時から四時ぴったりでなくてもいいから、一週間に付箋紙でメモをしたところを解いて、できてもできなくてもパソコンの通信欄にレ点を入れてくれるかな。受験も近いから、効率を上げたいのよ」
    「はい」

     出たよ、はい。
     従順というよりも引きつった笑顔、アルカイックスマイルの様式的微笑みのような印象しか残らなかった。
     彼とは三年前から担当させていただいている。
     こじま家庭教師センターから初めてご依頼をされた生徒さんだ。
     三年も干されないということは嫌われてはいないと思ってはいる。

     三年前、私はこじま家庭教師センターを立ち上げた。
     私一人の力ではなし得なかった。
     資金が乏しく、自転車操業しかなかったのだ。
     なぜ、仕事を始めたかは私が小島になったから。
     小島になる悩みを抱えていたからだ。
     だから、勉強も教えたいが人生も切り抜ける方法があるとか挫折一つで誤ったことを考えないように生徒さんに伝えたいと思った。

    🐇✨🐇✨🐇✨🐇✨🐇✨🐇

     続きは下記からご覧になれます。
     よろしくお願いいたします。_(._.)_🌸

    タイトル:『木簡狂詩曲―侵略は心の隙間―』
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177602857469

    「三人目 天才ゆえの悩み*前編」
     *次話に「後編」があります。
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177602857469/episodes/16818622177603084336


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    二人目~苦い記憶の呪縛~への応援コメント

    🎺沙倉由衣です。なんとか次の更新に間に合いました……!💦

    「だーかーらー!!」

     真夏の光を透かすカーテンを背に、盛大なわめき声が教室に響きわたっていた。

    「ぜってぇーやだっつってんの!! 何で俺なんだよ!? 他に間に合うやついるだろ、いくらでも!!」
    「違う。君にしか頼めないんだ。君が入ってくれれば確実に――」
    「やだやだやーだー!! ぜってーやんない!! いきなり来てふざけんなよこのタコ!!」
    「…………」

     ちょっとこの子は、先輩に対する礼儀というものを知らないようだ。

    「……面識もないのにいきなり声をかけた非礼は認めよう。だけどそもそも、今が突然の事態だからね。僕には君しか思いつかなかった。君の助けが必要なんだ」
    「だから無理っつってんの!! ってかだいたい――」

     カーテンのかかった窓際に張り付いて、彼はキッと僕を睨みつける。

    「なんで打楽器なんか誘ってんだよ!? 打楽器は大編成のときにお飾りで鳴らすやつなの! 五重奏なんてお呼びじゃねえんだよ、頭狂ってんのか!?」

    🎺

    お次はやかましい後輩男子です。
    https://kakuyomu.jp/works/16818792436017793120/episodes/16818792438072787584

    Q.なんで打楽器なんか誘ったのか?
    A.作者が元吹奏楽部の打楽器経験者だからです。

  • 二人目~苦い記憶の呪縛~への応援コメント

    遅くなりました。
    🍁空草 うつを です。

    「——ああ、私の心を奪ったあなたはなんて罪な人なのだろう!」

     煌びやかな衣装をまとい、スポットライトを浴び、客席からの視線も受けながら声高らかに歌い上げる。
     貧しい女性が高貴な男性と恋に落ちるというストーリーのミュージカル。その一番の盛り上がりを見せていた。あたしが演じるのは主人公の女性で、この後ソロを任されている。ようやく手にした大舞台。練習してきた成果を見せる時がきた。


    続きは下記よりご覧いただけます。
    『夢を追う劇団トゥルナン』
    https://kakuyomu.jp/my/works/16818622176190094523/episodes/16818622176190232493

  • 二人目~苦い記憶の呪縛~への応援コメント

    📞久里琳です。こんにちは。

     縁を手放さなければ、不思議なもので……芋づる式につぎつぎ縁のつながることもあるらしい。
     Kのつぎにつながったのは、FやKとは毛色の異なる、快活で爽やかな印象の青年だ。彼のことは仮にIと呼ぼう。
     じつはFとKを見かけた日、わたしはしばらく彼らのあとを尾けた。なにしろFのことならなんでも知りたくなるのだから仕方ない。
     IはレストランでFとKとを待っていた。ランチの時間にはいささか早かったが三人には気にならなかったようだ。メニューをひろげてしばらく議論したあと、店員を読んでそれぞれオーダーした。
     わたしはすこし奥まった席に陣取り、窓ぎわの席で陽を浴びるIの顔を、なぜか初めて見るような気がしないななんてぼんやり考えながらこっそり観察した。

    ・・・続きはコチラ
    https://kakuyomu.jp/works/16818792435977448380/episodes/16818792437520626464

  • 二人目~苦い記憶の呪縛~への応援コメント

    🍻霧野です。ようやく更新できました。よろしくお願いします!
    照明担当の滝口ともえさんをスカウトするお話です🎬

    今回もお題はそのままなので、後半から↓
    「傷跡は残れども」
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177728477990/episodes/16818622177789615970

    皆さんの作品へは、明日以降お邪魔致します〜! ピャー!

  • 二人目~苦い記憶の呪縛~への応援コメント

    💐涼月です。よろしくお願いします。

     今回は、失敗の内容を考えるのが難しかったですね💦 

    💐 💐 💐

    「『秤《はかり》の琳太郎』は、片目でも正確に醤油を量れますよ。なんの不自由もねぇってのが口癖です」
    「琳太郎!? なぜお前がその事を」

     続きはこちらへお願いします
        ↓
    https://kakuyomu.jp/works/16818792436214354849/episodes/16818792436400841182

  • 二人目~苦い記憶の呪縛~への応援コメント

    🌸悠木柚です。よろしくお願いします。

    [天才に勝てない秀才]


    「もうひとつの人格……」
    「魔導士の関川……」

    魔導士の関川はおもむろに背広の内ポケットから取り出したメガネを慣れた手つきで装着した。いつの間にか小脇には参考書的な本も抱えている。

    「僕の物語には続きがある。いや、続きではなく布石(ターニングポイント)とでも言うべきか」

    メガネをクイッと右手の人差し指で上げながら、何事もなかったように彼は話を再開した。

    「目覚めると、そこは病室だった」
    「事故で死亡しなかったんですね」
    「ああ。そのとき僕は思ったんだ。いや、思ったのではなく真理(シンクロニシティ)に辿り着いたとでも言うべきか」

    魔導士の関川はさらに語る。

    「女はいらない。これからは自分磨きに全力を傾けよう、と」
    「自分磨きですか。例えばどんな?」
    「自分磨きの基礎参考書147ページには『取れる資格は全て取るべき』とある」

    魔導士の関川は小脇に抱えていた参考書的な物をパラパラと捲り、147ページを示して見せた。なるほどそこには中学卒業で取れる国家資格から大学卒業で取れる国家資格、更には教育課程に関係なく東京カルチャーセンターで取れる民間資格まで幅広く網羅されていた。

    「そうして僕はストイックに勉強し続け、250の国家資格と300以上の民間資格を取得するに至ったのさ。ただの商社マンが宅建の資格とか持ってるんだぜ、笑うだろ?」
    「すごい~」
    「関川さん、尊敬します」
    「ふっ、僕レベルの人間にとっては大した手間ではなかったよ。何なら必勝法をレクチャーしても良い」
    「本当ですか!?」
    「サポートも得意だからね」

    魔導士の関川は、熱く語ったことで下がってきたメガネをクイッと右手の人差し指で上げた。余談だがメガネをかけている人は、実に人生の20%の時間をメガネクイッに費やしていると言われている。

    「しかしそんな僕でも……、少し人より顔面偏差値が高くて秀才な僕でもアイツには敵わなかった……」
    「アイツって誰ですか?」

    魔導士の関川はメガネを外し、内ポケットから取り出したメガネ拭きでレンズを拭いた。そうして何もなかった風を装って自然にメガネをかけ直す。

    「スティーブ・ジョブズだよ」

    『こいつ何言ってるの?』悠木と勇者君はそう思った。資格の勉強をする前に身の程を勉強するべきだ。あんな天才と比べること自体がおこがましい。

    「どうやってもアイツに勝つビジョンが浮かばなかった僕は絶望し、それから何も食べなくなった。そうして二週間ほど経過したとき、意識が飛んだのさ」
    「そんな過去が……。でも、俺からすれば関川さんは凄いです!」
    「……僕、凄い?」
    「はい、凄すぎて憧れます。貴方はまるでスーパーマンだ」
    「有難う、勇者君。スティーブ・ジョブズに勝てなかった僕だけど、君の言葉で報われた気がするよ」

    魔導士の関川はメガネの間にハンカチを突っ込み、涙を拭った。やがて彼の体から光の粒子が立ち上り、輪郭が失われて行く。

    「別れの時が来たようだ。僕はただ、誰かに認めてほしかったんだな……」
    「行かないでください! 俺はまだ必勝法をレクチャーしてもらってません!」
    「ふっ、すまないね。その約束はいづれ天国ででも果たそう」

    魔導士の関川は天に登って……登って……。

    「――って、成仏しないんかい!」

    一度消えかけた魔導士の関川だったが、時間を巻き戻すように光の粒子が集まり、体を再構成してしまった。

    「またこのパターンですか~」
    「天才になれない魔導士の関川は旅立って行ったぜ。そして『俺』は最後の人格、『戦士の関川』さ」

    そこには先程までの生意気さがなくなり、自分に自信を持った感じの関川が立っていた。若干、眉毛が太くなったような気もする。

  • 二人目~苦い記憶の呪縛~への応援コメント

    🎼銀鏡 怜尚

    「なかなか捕まらないね。もっと、小原くんのボイスに群がってくると思ったんだけど」
    「俺のこと、カブトムシ捕るための樹液みたいに言うなよ」

     僕は嘆息した。もっと簡単に興味を示して、話くらい聞いてくれるものと思っていたからだ。でも読みは甘かった。もう、入るサークルを決めていたり、バイトが忙しいとかだったり、歌には興味ないって言われたり、けんもほろろな対応に悩まされた。

    「この低音を聞いたら、普通、リードボーカルもコーラスを乗せたいって思うはずだよ」
    「そっか。そういうもんかな」
    「でさ、僕のこの珠玉の絶対音感だろ? ア・カペラをやる上で、良い素材が集まってるってわけよ」
    「さり気なく自分を持ち上げたな。こりゃ、相当な自信やな? ほんま期待してええんやな?」

     そんな会話をしていると、小原くんが急に足を止めた。
    「どうしたの?」
    「あ、あの子! 昨日の夜、駅前で路上ライブやってた子や」
    「え?」
    「ほら、あの子だよ」
     小原くんが指差した先には、アッシュグレイでボブの髪の女子。高身長で脚が細くて長く、スタイルが良いから、黒いへそ出しトップスとスキニーなジーンズがかなり似合っていていて格好良い。ギターらしきものを背負っているから、たぶんその子で間違いないのだろう。

    「よし、尾けてみよう」僕は言った。直感だけど、この子を逃す手はない。

    ******************************
    今回も、お題もかなり手を入れてしまっているので、お題の方を掲載しています。

    続きはこちらからお願いします↓

    https://kakuyomu.jp/works/16818792435515605085/episodes/16818792435532951376


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    二人目~苦い記憶の呪縛~への応援コメント

    🌏叶良辰


    「じゃあ最後に一言だけ言わせてくれ。絶対に失敗しない方法があるとしたら、どうだい?」
    「は? そんなのあるわけないだろう?」

     それを否定するなら逃げるなよ、と言いたい気持ちをグッと抑えて、僕は言った。

    「それがあるんだよ。おかげさまで僕の会社、今のところ負けなしで来てるからね」
    「それならそのまま続けたらいいじゃないか。なんでオレに」

    「そりゃ単純に人手が足りないからだよ。けど誰でもいいわけじゃない。営業力のある人間がいないと、利益を最大化できない」

     実際、自信を失う前の彼ーー雷音 竜は、トップセールスとして業界では知らない者はいない程の存在だった。冗談のような本名だが、相手の懐に入り込むのが上手く、毎年他の営業マンの売上の10倍を叩き出し、引き抜きの噂が絶えない男だった。リーマンショックで業界全体がひっくり返るまでは。

    「昔の話だよ」

     そう言って自虐的に笑う雷音に、僕は追い討ちをかけた。

    「そんな事、微塵も思ってないだろう? 圧倒的な差をつけて勝つことの味を知ってしまった人間は、絶対戻ってくる。そう思って僕は準備してきた」
    「何を?」

    「『失敗しない体制』だよ。鉄壁のリスク回避にあんたが加われば、鬼に金棒だ。更に僕は戸愚呂(兄)も迎え入れるつもりだ。これで業界トップは十分狙える」
    「戸愚呂(兄)だと!?」

     突然声が大きくなった雷音を抑え、僕は周りに聞かれないように配慮して続ける。

    「ここだけの話、今、僕のパートナーとしてやってくれてるのは戸愚呂(弟)なんだ。彼は優秀だよ。あらゆるリスク回避を任せてーー」
    「くっくっく……」

     雷音が突然笑い出し、僕は喋るのをやめた。

    「なるほどな……そういう事か。おもしろい」

     全てを悟ったかのように雷音は僕に右手を差し出して言った。

    「そこまで絵を描いてるなら、引き受けないわけにはいかないじゃないか。よろしく頼むわ」
    「こ、こちらこそ」

     そう言って手を握り返したものの、僕は雷音の目力に押されそうになってた。

    こうして雷音 竜は仲間になった。


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    二人目~苦い記憶の呪縛~への応援コメント

    🐇いすみ 静江

     小島千重美は家庭教師として、地球規模の侵略者と対峙していた。
     人間として。

    「縁は一筋縄ではないから、世界制覇のトリガーを引けない訳ね。人は一人では生きられないわ。人との糸を大切にして世界を築く基盤を編むのよ」

     頭の中で四つの木簡をイメージする。
     各々に家庭教師の生徒さんのことが刻まれていた。
     私の決意は沖田未空くんのときと変わらない。
     まさかの侵略者の訪問には驚いたが、二人して怯まずに、『沖田未空は、兄を絞殺する』との恐ろしい木簡の未来を塗り替えられた。

    「木曜日の沖田くんの次は、金曜日の宮原憧慎くんだわ。彼は松竹梅区立花中学校で大体が土日がお休みだけど、第二土曜日は区の教育の日と呼ばれる参観日なのよね。丁度明日は教育の日だから、緊張しているかな?」

     彼の住まいは一軒の家を線対称に作ってあり、向かって右か左かの違いだ。
     外壁は茶のタイルで目地があり、サッシもブラウンで揃えてあって佇まいは悪くない。
     しかし、エアコンやチューナーなどは見当たらないず、静かに暮らしているのではと思った。
     この建物が四つ並んでいる。

    「あら、木簡も四つだったわ。奇遇ね」

    🐇✨🐇✨🐇✨🐇✨🐇✨🐇

     続きは下記からご覧になれます。
     よろしくお願いいたします。_(._.)_🌸

    タイトル:『木簡狂詩曲―侵略は心の隙間―』
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177602857469

    「二人目 苦い記憶の呪縛*前編」
     *次話に「後編」があります。
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177602857469/episodes/16818622177603045594

  • 一人目~劣等感の捨て方~への応援コメント

    📞久里琳です。こんにちは。

     ごく限られた、狭い世界のなかの話ではあるがその界隈でKはわりと有名であるらしい。
     とはいえFと連れだって歩いているのを偶然見かけることがなければわたしがKを知ることはなかったはずだ。その狭い世界に関心をもつことも。

     わたしが二人を見たちょうど翌る日に、二人が談笑していたまさにその横浜の街で、囲碁のイベントがあった。あるアマチュア大会の優勝者とプロ棋士とが対戦するイベントだ。たいていはプロ棋士が完勝してやっぱりプロは凄いなあと確かめ感嘆するのがお決まりのエキシビジョン・マッチで、だがKは昨年の大会でプロ棋士を負かした。
     そして今年のエキシビジョン・マッチの挑戦権もKが獲得し、更なる快挙を期待されていたのだ。

    ・・・続きはコチラ
    https://kakuyomu.jp/works/16818792435977448380/episodes/16818792436874537113

  • 一人目~劣等感の捨て方~への応援コメント

    🎺沙倉由衣です。やっとできました💦

    「アカリ」

     僕は呼びかける。ドラゴンの到着予想時刻は約四十分後。それまでに、僕は僕が目を付けた全員を説得しきらなきゃいけない。
     名残惜しいけれど、ここで幼なじみとの会話をのんびり楽しんでいる暇はなかった。

    「ドラゴンさ、どうせなら特等席で見ない? きっと凄いよ」
    「……特等席……?」
    「調伏の塔」

     アカリの頬がさっと紅潮した。学園の生徒なら、いまの一言で意味は通じる。怒りと失望がない交ぜになった瞳が僕を見て、すぐにまたうつむいてしまう。

    「……ひどい……」

     アカリが呟いた。予想できた反応ではあった。だから僕は何も言わずに続きを待った。小さく肩をふるわせる彼女の言葉を。

    「……あたしがおねえちゃんには敵わないって、知ってるくせに! タクヤまであたしを晒しものにして笑おうっていうの? あたしが人前でフリューテ吹けないの知ってるでしょう。からかってるの? なんなのよ一体っ……」

     声を詰まらせる彼女から、僕は少しだけ視線を外す。アカリの影になるように置かれた小型のケース。中身はフリューテ――調伏の道具としてはそう呼ばれるけれど、要するに楽器のフルートだ。

     だけど君は決して手放さなかったよね。

    🎺

    まずは幼なじみの女子を誘いますよ。

    https://kakuyomu.jp/works/16818792436017793120/episodes/16818792436865021322

    ハーフ&ハーフというか、お題はもはや本文中になんとなく溶けこんでおります……。

  • 一人目~劣等感の捨て方~への応援コメント

    💐涼月です

     今回も難しかったです💦
     関川さん、お名前お借りしています。事後報告でごめんなさい(笑)

    💐 💐 💐 解答

     あまり良い出会い方ではなかったのを覚えている。

    「これを作ったのはお前か?」
    「……俺ですが、何かおかしいですか? 二尋さん」

     続きはこちらからよろしくお願いします↓
    https://kakuyomu.jp/works/16818792436214354849/episodes/16818792436338918392

  • 一人目~劣等感の捨て方~への応援コメント

    🍻遅ればせながら、霧野です。

    お題は一人称以外は変えていないので、↓後半からです。よろしくお願いします!

    「もはや公開処刑」
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177728477990/episodes/16818622177787195604


  • 編集済

    一人目~劣等感の捨て方~への応援コメント

    🌸悠木柚です。よろしくお願いします。

    [過去を引きづって]


    とあるオフィス街、高層ビルの屋上。
    まばらに降り注ぐ小雨の中でふたりの男とひとりの女がお喋りしていた。雨粒は彼らの体を光のように透過する。

    「突然ですが、俺はいつまでこの状態なんでしょうか」
    「未練がなくなるまで、かな?」
    「何か現世に思い残したことがあるんじゃない~?」
    「そう言えば恋人が欲しかったな……なんて」
    「それはまたベタな……」
    「ベタってなんですか! じゃあ関川さんはどうなんですか!」
    「僕の場合は話せば長くなるんだけど」
    「大丈夫です。時間だけは無限にあるので」
    「うん、まぁ、そこまで言うなら語ろうか。当時の僕は入社一年目で、他人より少しだけ顔面偏差値が高いだけの、ありふれた営業マンだった。あるとき、営業先で知り合った受付嬢と恋に落ちたんだ。その娘はとても清楚で可愛らしく、僕のように少し顔面偏差値が高いだけの男には勿体ない人だった」

    「あ、これ本気で長くなるやつだ~」
    「関川さん、やっぱり端折って要点だけお願いできますか」
    「え、ああ、うん、分かったよ。まあ、なんやかんやあってその娘とは別れたんだけど、彼女のことが忘れられなくてね。帰宅途中の彼女をストーキングしてたら巻き込まれ事故に遭ってしまって……」

    「すみません。なんか俺、変なこと聞いたみたいで」
    「いいよ、気にしないで。僕も話したらスッキリしたというか」
    「あっ! 関川さんの体から光の粒子が立ち上って……」
    「僕もようやく成仏できるのかな。悠木さん、今まで遊んでくれてありがとう」

    そして彼は天に登って……登って……登って……。

    「――って、成仏しないんかい!」

    一度消えかけた関川だったが、時間を巻き戻すように光の粒子が集まり、体を再構成してしまった。

    「え、なんで……?」
    「恋に敗れた『商人の関川』は旅立って行ったよ。そして僕はもうひとつの人格、『魔導士の関川』さ」

    そこには先程までの温和な雰囲気がなくなり、少し生意気な雰囲気を持つ、ある意味で別人が立っていた。

  • 一人目~劣等感の捨て方~への応援コメント

    🍁空草 うつを

    『今日のゲストは、今映画やドラマにひっぱりだこ、大ブレイク中の椿《つばき》千春《ちはる》さんです!』

     テレビの画面に映るのは、わたしとそっくりな顔の女性俳優。清純派と呼ばれるに相応しい爽やかな笑顔に白いワンピースがよく似合っていた。
     今度上映される映画の宣伝で、朝の情報番組に出演していた。愛嬌があって華があって頭も良い。誰からも愛される千春は、わたしの双子の妹だ。双子とはいっても、姉であるわたし——春奈の性格は正反対。引っ込み思案で無愛想。
     双子である千春といつも比べられていた。

     千春ちゃんは可愛い、春奈ちゃんはぶすくれてる。
     千春ちゃんといると楽しい、春奈ちゃんといてもつまらない。

     そんな自分から解放してくれたのが演劇だった。

    🍁
    後半パートは団員目線で書いております。
    続きは下記にて更新しています。
    『夢追う劇団トゥルナン』
    https://kakuyomu.jp/my/works/16818622176190094523/episodes/16818622176190176176

  • 一人目~劣等感の捨て方~への応援コメント

    🎼銀鏡 怜尚

     あまり良い出会い方ではなかったのを覚えている。

    「声かけてくれるのはうれしいけどさぁ、俺にかまわんでや」

     声をかけた相手というのは、高校の同級生にして大学も同じ、学部は違うけど同じ理系の道に進んだ小原和楽だ。
     何と、身長は190センチもある、やや強面の大男。160センチしかなくて、女子にも間違えられることもある見た目の僕とは対照的だ。小原くんは一見近寄りがたい外見とは裏腹に、真面目で気遣いができて、先生にも信頼されている。
     ただ、僕とはさほど仲良くはなく、でも高校時代、クラスは一緒だったから、互いに存在は認識していた程度の仲である。
     しかしながら、大学まで同じとなるとこれは奇縁。しかも、ともに大阪出身で、地元の大学ならまだしも、大学入学を機に地元を離れ、上京したという共通点まである。
     僕は工学部で、彼は農学部。入学して1ヶ月、知り合いのいない大学の中で、かつてのクラスメイトをたまたまキャンパス内で見かけて以降、話しかけずにはいられなかった。
     しかも、彼は、僕の夢の達成にはどうしても欠かせない逸材だからだ。

     でも、無常にも、返ってきた言葉は冷たいものだった。

    ******************************
    前回までは、後半パートをコメント欄に書いていたと思いますが、
    お題もかなり手を入れてしまっているので、敢えてお題の方を掲載しています(^_^;)

    続きはこちらからお願いします↓

    https://kakuyomu.jp/works/16818792435515605085/episodes/16818792435516747839


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    一人目~劣等感の捨て方~への応援コメント

    🌏叶良辰

    「わかった。とりあえず話は聞くよ」

     根負けしたように彼ーー戸愚呂(弟)くんは言った。

     じっと僕の顔を見る彼に、僕は会社を辞めた経緯を説明した。

    「それは……大変だったね……」

     言葉もない、という表情を見せる戸愚呂(弟)くんに、僕は率直に聞いてみることにした。

    「こんな結末、君なら予測できたかな?」

     彼は、少し考えて言った。

    「無理だね。あの会社のことはわかんないけど、一人でそのプロジェクトやってたんだろ? 企画あげるのに集中し過ぎて、周りの動きなんか見えないよ」

    「じゃあもし、君が僕をサポートしてくれていたら、未然に防げたかな?」

     戸愚呂(弟)くんは再び考えこむ。

    「確実な事は言えないけど、何か気付けたかもしれない。未然に防げたかどうかはわからないけど……」

     慎重に言葉を選んでいるのがわかる。けど彼の眼は、さっきまでとは打って変わって、力を宿していた。

     そう、彼は周りをサポートするために必要な予測能力、空間認識能力が飛び抜けている事に僕は気づいていた。確かに彼の兄もある種の天才なんだけど、弟くんも十分過ぎるほど優秀なのだ。いろいろなものが見え過ぎて、気疲れしてしまうタイプではあるが、今の僕にとって、味方にすればこれほど心強い男はいない。生成AIにはこんなことはできないし、片腕として誠実かつ確実に任務をこなしてくれるはずだ。

    「率直に聞きたい。会社を作るつもりなんだ。手伝ってもらえないか?」
    「だから、なんで僕?」

    「この業界、才能あるヤツは腐るほどいる。僕もそのうちの一人だと思ってた」
    「まあ、確かに」

     自分で言うんだ、って感じで彼は少し笑った。

    「けど、組織の中にはその才能あるヤツを潰そうとするヤツもいる。一方的に敵扱いしてくるヤツがいるんだ。そして、それに僕はーー」
    「気付かない」

     ニコッとして口を挟んだ彼が続ける。

    「僕の兄や君みたいな天才ほど、そういう周りの感情に気付かないんだよね。本当、嫉妬しちゃうよ」
    「いやいや、精一杯の虚勢だったんだけどなぁ。あ、でも君の能力はメチャクチャ評価してるつもりだよ? しつこいようだけど」

    「もういいよ。でも、わかった。やろう」
    「え?」

    「ついていくよ、君に」


    こうして戸愚呂(弟)は仲間になった。


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    一人目~劣等感の捨て方~への応援コメント

    🐇いすみ 静江

    「縁は一筋縄ではないから、世界制覇のトリガーを引けない訳ね。人は一人では生きられないわ。人との糸を大切にして世界を築く基盤を編むのよ」

     四つの木簡には家庭教師の生徒さんのことが刻まれていた。
     木曜日は彼、沖田未空くんのご自宅へ伺う。
     白い肌合いの綺麗な億ション最上階が彼の部屋だ。
     同じ三十七階のフロアにご両親がいらっしゃる。
     厳重な施錠が隔てているせいか滅多にお目にかかれず、よくある坊ちゃまの先生扱いをされなくて気は楽だ。
     「3702」が未空くんの部屋、反対側へ行けば「3701」とご両親の部屋という訳だ。
     集合ポストの奥にインターホンがあり、「3702」をプッシュし、カメラに視線を合わせる。
     木簡のこともあり汗ばんだせいか前髪が乱れていたので、指先で払った。

    「こじま家庭教師センターからまいりました。小島千重美です」
    「……うっす。オッキーです。青紙っすね」

    🐇✨🐇✨🐇✨🐇✨🐇✨🐇

     続きは下記からご覧になれます。
     よろしくお願いいたします。_(._.)_🌸

    タイトル:『木簡狂詩曲―侵略は心の隙間―』
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177602857469

    「一人目 劣等感の捨て方*前編」
     *次話に「後編」があります。
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177602857469/episodes/16818622177602973328


  • 編集済

    序 章~奇跡のはじまり~への応援コメント

    💐涼月です。
    今年もよろしくお願いします🙇

     ようやく書けました〜
     と言っても見切り発車。後から苦労しそうです……

     最初は学園祭&バンドで書こうと思っていたのですが、皆様と被りがちな気がしまして、思い切って時代物へ。知識が足りないので、なんちゃってですが💦
     生温くい目でお願いします(笑)

    💐 💐 💐

     幼い頃から、何かに夢中になると他の事がスッポ抜けてしまう質《たち》で。そのくせ、関心の無いことは、これっぽっちもやる気にならねぇ。

    続きはこちら
      ↓
    『夜空へ花束を 〜花火師 清七の物語』
    https://kakuyomu.jp/works/16818792436214354849/episodes/16818792436214430740

  • 序 章~奇跡のはじまり~への応援コメント

    📞久里琳です。よろしくお願いします!
    📞タイトルは、『甜菜と盆栽とそれから、生きてくっていうこと』

    📞
     Fがきわめて優秀なビジネスパーソンであるということに異を唱える者はそういないだろう。
     もちろんわたしも彼への賛辞を惜しむものではない。
     ところが彼は、そんな賛辞を聞こうものならダッシュで逃げだす勢いで、どうかすると不機嫌にさえなるのだ。ただ長年のわたしの観察によればこれは、不機嫌というより居心地のわるさゆえのことだと思われる。他人《ひと》から高く評価されることが彼には不可思議であるらしい。
    …………
    📞続きはコチラ
    https://kakuyomu.jp/works/16818792435977448380/episodes/16818792435977501376

  • 序 章~奇跡のはじまり~への応援コメント

    🎺沙倉由衣です。よろしくお願いします。

    作品タイトルは【調伏魔導士の憂鬱】。音楽の力でドラゴンを退治する(?)学園魔法ファンタジーです。
    前半ほぼ雰囲気しか拾ってないのはご愛敬。なお、トランペットは出てきません(笑)

    ーーーーーーーーーーーーー

    『縁は異なもの味なもの』

     大昔の誰かがそんなことを言ったらしいけれど、実際人の縁ってやつは、どこでどう転ぶか分からないもので。

     ひょんなところで繋がったり。
     思いもかけない形で途切れたり。
     切れたかと思いきや、ずるずると続いていく腐れ縁なんてものも――。

    「タクヤー!」
     
     明るい声に僕は振り返る。廊下の先でひとりの少女が、ぶんぶんと大きく手を振っていた。後ろには馴染みの顔が三つ。うちひとりは胸元に造花を飾っている。

    「なんだ、勢揃いで」
    「なんだじゃないでしょー? 今日はセンパイの卒業式なんだよっ。みんなで一緒にお見送りするって約束したじゃん!」
    「あーそれは……」

     覚えてるけど、それは式典が終わった後の話だよね?

     思いながら僕は彼女を見返す。きらきらした彼女の眼差しにぶつかる。ずいぶん明るい表情をするようになったな、と少し感慨にふけったりする。その微妙な隙間に、つっけんどんな少年の声が割り込む。


    ◆続きはこちらにあります。
    https://kakuyomu.jp/works/16818792436017793120/episodes/16818792436018519151

  • 序 章~奇跡のはじまり~への応援コメント

    🎼銀鏡 怜尚です。
    作品タイトルは【クインテット・シャンタン】。
    現代ドラマです。初っ端からお題をいじってしまいましたm(_ _)m

    ******************************
     僕には夢がある。
     将来進みたいキャリア、結婚して家庭を持つことへのビジョンは長期的なものだ。

     そして、短期的な夢もある。それは、キャリア形成とか結婚とかの人生設計|云々の前に叶える無関係な夢だ。

     これまで割と雁字搦めにされて生きてきた。おかげさまで、それなりに約束された将来への第一歩を踏み出せたのだけど、所詮、親の敷いたレールに乗っかってきたにすぎない。

     だから、僕は親の意思に左右されずに、何かをやり遂げたことがなかった。
     それが、僕の短期的な夢だ。

     そのために、僕はさっそく動き出さねばならない。
     時間はたったの在学中の4年間しかないのだから。

    ******************************
    お題の続きはこちらからお願いします↓

    https://kakuyomu.jp/works/16818792435515605085/episodes/16818792435515966846

  • 序 章~奇跡のはじまり~への応援コメント

    🍻霧野です。よろしくお願いします!

    作品タイトルは【ターニングポイント制作委員会】。
    今回はファンタジー要素なしの現代ドラマで行く予定です。
    お題の続きはこちらからお願いします↓
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177728477990/episodes/16818622177731205485


  • 編集済

    序 章~奇跡のはじまり~への応援コメント

    🌸悠木柚です。よろしくお願いします。
    ハーフ&ハーフの歴史を振り返る意味で、今回は昔懐かしいコメント欄投稿を。諸々変更脚色Okとのことだったので、序章を飛ばしていきなり1章から入ってます。1章~4章まで投稿して5章(終章)でまとまれば良いな~と。(まとまるとは言ってませんが笑)

    [ずっと比較されてきて]

    とあるオフィスビルの屋上。
    欄干にもたれかかってお喋りする一組の男女がいた。空は梅雨の合間とは思えないほど青く、それでいて気温は六月下旬に似つかわしくない涼しさだ。

    「関川さん、知ってます? 営業部の勇者君」
    「ああ、知ってるよ。部長の息子さんだろ?」
    「そうそう。大変ですよね、入社以来ずっと父親と比較され続けて半分ノイローゼみたいになってるらしいですよ~」
    「部長はこの会社創設以来のやり手だったらしいからなぁ。でもバブル時代の猛者と比較されるとかわいそうだよね、この不景気なのに」

    ふたりがそんな話題で盛り上がっていると屋上の扉が開き、ひとりの青年が入ってきた。目の下には酷い隈ができ、ブツブツと何かを呟いている。青年はふたりが見えていないのか、まっすぐに、そして迷いなく欄干を飛び越えた。足元に見えるは幹線道路。車も人も自転車も、ここからは豆粒のように見える。

    「関川さん、噂をすればなんとやらです~」
    「勇者君だね。相当追い込まれてるなぁ。悠木さん、声を掛けてあげたら?」
    「いやぁ、さすがにそれはぁ~」

    勇者君と呼ばれた青年は、ゆっくりと手を広げながら前傾姿勢に。そうして止める間もなく重力を味方につけた。

    「落ちちゃったかぁ」
    「落ちちゃいましたね~」

    翌日。

    「今となっては、どうしてあんなことをしたのか……」
    「まあ、そういうものだよ。人間って弱い生き物だから。頼れる仲間や身内がいないと生きていけないのに、追い込まれるとその存在を忘れてしまう」
    「自分でなんとかしないと! って、思っちゃうんですよね~」
    「確かに俺は視野狭窄になってました。転属、休暇、転職、まだなんとでもやりようはあったはずなのに」
    「でも勇者君、なんか顔つきがすっきりしたね。隈も取れてるし~」
    「自分でも驚いてますよ。でも未練がないと言えば嘘になります」
    「死ぬより生きるほうが辛いだなんて、皮肉が効きすぎてる世の中だよなぁ。でも、それでも、生きてるからこそ出来ることのほうが多いんだけど」
    「それに気づくのが生を手放した後っていうのも皮肉ですよね~」
    「本当に皮肉なもんだよなぁ」

    とあるオフィスビルの屋上で正午。
    欄干にもたれかかってお喋りする三人の男女がいた。空の青は徐々に失われ、西から近づく雨雲が都市に影を落として行く。それはまるで、どこか彼らの心を映す鏡に似ていた。

  • 序 章~奇跡のはじまり~への応援コメント

    ハーフ&ハーフ5、参加させていただきます、よろしくお願いします!

    🍁空草 うつを

    『劇団員募集中!』

     そう大きく書いたポスターを、喫茶店の壁に貼らせてもらった。もちろん店主の許可を得て。

    「ついに始動か。七星《ななせ》ちゃんの劇団」

     顔馴染みでもある店主は、私が貼ったポスターを感慨深げに見ていた。

    『劇団トゥルナン』

    ……続きは下記に掲載しています。

    『夢追う劇団『トゥルナン』「ハーフ&ハーフ5〜ターニングポイント〜」』
    https://kakuyomu.jp/works/16818622176190094523/episodes/16818622176190186979


  • 編集済

    序 章~奇跡のはじまり~への応援コメント

    🌏叶良辰

     と言ってはみたものの、決して僕自身もポジティブな状態ではなかった。というか、全ては僕が会社を辞めた時から始まった。
     いや、正確に言えば僕が辞めることを「決意した」時からだ。

     やってられるか!

     そう思った。練りに練った計画を潰されたのだ。
     それも最悪な形で。


     話は2カ月前に遡る。

     某県某所の広大な土地の開発計画について、僕は役員会に提出する企画資料をチェックしていた。

     「都心部ではコストに合わない大規模なデータセンターの建設計画」

     普通ならそのあたりの提案が関の山だろう。電力の供給は問題ない。行政の補助金も見込める。投資したいと手を挙げる企業を探すのも難しくはないだろう。

     面白くないと思った。確かに現時点のニーズはある。けど、その先が見えない。データセンター建設最大のリスク、それは今後の技術革新に対し無防備な事だ。ソフト面の進化スピードが数年前とは段違いな今、建設に時間を要し、時代遅れになる可能性を秘めた箱物に巨額を投入するのは危険だと感じた。

     そこで考えたのが、「ドローン研究開発区」としての土地の活用だ。収益モデルとしては他に類を見ない。というか前例が無い。けど僕には自信があった。複数のベンチャー企業にヒアリングを重ね、行政判断の調査結果をまとめた上で、初期投資の回収計画を作り上げた。AI精査で実現可能性を繰り返し確認し、プレゼンで想定される質問への対応策も万全。それでも念には念をとチェックしていたのだ。


     翌日、役員の反応は大きく分かれた。反対意見の多くは、事前に予測した通り「前例が無い」というもの。しかし準備の成果か、質疑応答で的確な答えを返せたこともあり、思った以上の賛同を得られ、結果的にプレゼン内容をそのままプロジェクト化することが決まった。


     その1カ月後、社としての企画書をたずさえて権利者を訪問した僕は、自信満々にプレゼンをしながらも、相手の表情が浮かないことに気付いた。

    (何かがおかしい)

     そう思いながらもプレゼンを終えると、すぐに権利者から質問がきた。

    「で、うちはどのくらい儲かるのかね?」
    「こちらになります」

     用意していた事業計画書の収益表を提示したところ、とんでもない言葉が返ってきた。

    「実は、ほぼ同じ提案を他社からも受けていてね。そちらの試算の方が儲かりそうなんだが」

     僕は耳を疑った。
     ほぼ同じ、だと?


     あり得ない。

     この保守的な業界で、奇抜な企画提案の内容が丸かぶりするなんて、起こり得るはずがない。

     僕の考えた企画が競合他社に漏れていた、そして先を越された、そうとしか考えられない。

     それが可能なのは……事前に提案を承認する役員の誰かしかいない。

     こんな形での負けを受け入れることができるほど、僕は人間ができてなかった。


     世界で一番惨めなのは僕だよな、なんて思ってたな。
     この時は。

  • はじめにへの応援コメント

    >人が読んで嫌な気持ちにならないもの
    これは人それぞれ感覚が異なるので、あって無いルールな気がしますが……

    提示する以上、例えばカクヨムの運営のように「こりゃアカンので改善してね」を通達する役割を二尋さんが担う、という解釈で良いのでしょうか……

    作者からの返信

    人が読んで嫌な気持ちに……たしかに個人差はありますね。
    でもまぁマナーとか一般常識的に、といったところが判断基準になりますかね。
    これもアップデートされててなかなか難しいとこではありますがね。

    最終的には周りの反応を見つつ、独断で判断することになります!

  • はじめにへの応援コメント

    始まりましたね!
    今年は読みしかできないですが、時間がある時にでもお邪魔しようかと思います。

    作者からの返信

    出っぱなしさん、お忙しいところありがとうございます。
    ちょっと息抜きにになればいいですね!

  • はじめにへの応援コメント

    始まりましたね!

    リアル生活が少々バタバタで、創作脳に切り替わらないのが悩みです。
    もしかするとヨミ専になるかもしれませんが、楽しみにしています!

    作者からの返信

    はじまりました。
    よみ専でも大歓迎!
    でも小烏さんの作品は読みたいかも!


  • 編集済

    序 章~奇跡のはじまり~への応援コメント

    🐇いすみ 静江

     六月十六日十六時、雨の予報でもないのに花鳥風月柄の傘を持っていった。
     私は、主に中学生の家庭教師をしている。
     千重美お姉さんと呼ばれるのがこそばゆい。
     苗字の小島で呼ばれないのは、ちっこいからかな。

    『オール・チキュウのショクンにツグ! ホンジツはセイテンなり!』

    🐇✨🐇✨🐇✨🐇✨🐇✨🐇

     続きは下記からご覧になれます。
     よろしくお願いいたします。_(._.)_🌸

    タイトル:『木簡狂詩曲―侵略は心の隙間―』
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177602857469

    「序 章 奇跡のはじまり*前編」
     *次話に「後編」があります。
    https://kakuyomu.jp/works/16818622177602857469/episodes/16818622177602915462

  • はじめにへの応援コメント

    やはり関川様はSですね……。楽しみにしています!