「姓滅 -Seimetsu-」

哀原勝喜

あらすじ

現代日本。SNSと監視文化が支配する社会の中で、

“ある奇妙な現象”が話題になり始める――


18歳を迎えた「高橋姓」の人間が、次々と不可解な死を遂げているのだ。


誰もその制度の正体を知らない。

政府も警察も黙したまま、ただ“事件性なし”と繰り返す。


だが、これはただの偶然ではない。


人知れず動く復讐者集団「ミナモ」。

過去に「高橋姓」の人間によって人生を壊された者たちが集い、

法では裁かれなかった加害者たちを、“名前”ごと抹消していく。


主人公・神谷麗は、かつて高橋勇太郎という男により人格を踏みにじられ、

孤独と沈黙のなかで地獄を味わった少女。

彼女の“名前ではない怒り”が、やがて制度の発火点となっていく。


「誰も守ってくれなかった。なら、私たちがやるしかない。」


クロ、シロ、カナメ、ソウ、エン――

それぞれの“高橋”との因縁を背負った者たちが今、

静かに、確実に、“制裁”を執行していく。


これは、復讐の物語ではない。

これは、“忘れられた怒り”たちが、

「名をもって死を与える」制度を成立させてしまった世界の記録である。


そして、名が滅びた後に残るものとは――。


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