第006話 高気圧ガール
私は二人に釣道具の使い方を教えた。まぁ二人とも海育ちなので、海での釣りは十分経験があり、ライフジャケットの着用など心得ているようだ。気になるのは釣竿の先端やしなり具合で、真剣な趣きで確認しては喧嘩もなく準備を終えたのだが…。
腹が減ったので、みんなで食事を摂りに行く事にした。漁吉という店だ。そこで定食を食べながら話し合う。ここから先は、謎の多い土地だ。戻るなら今なのだ。
「どうする皆んな。戻るなら今だぞ。」私は彼女たちにそういった。
「そうね、あの道はトイレの休憩箇所も少ないし、ふりだしに戻ろうよ!」二人の決断は早かった。とても早かった。
佐田岬半島はやたら細長く、休憩するにもそれらしい場所がなく疲れるだけだ。この近辺だけでも夏の気分は味わえる。何も知らない人がやたらドライブしたがるが、遠出をした所で意味はなく、夏場なら、大洲経由で引き返す程度がちょうど良い。ひまわりでもを見た方がいい。
私たちは、とりあえず伊予稲荷神社に戻り、釣り道具を片付け眠りに就くことにした。
今年見た蛍はとても美しくもはかなく命を奪われ、三人揃って我が家の寝室にそれぞれが布団を準備し、寝りに着いたのである。
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