地方紙に掲載された活動紹介記事
「“ひとりじゃない”と伝えたい」――高校生・Rさん、子ども支援に奮闘
「僕が貰ったあたたかさを、次は誰かに返せたらと思っています」
そう語るのは、市内の高校に通うRさん(17)。幼いころから児童養護施設で育ち、現在は地域の子ども食堂で生活困窮家庭や親のいない子どもたちの支援活動に取り組んでいる。
毎週日曜日には弁当を配るボランティアに参加し、子どもたちの勉強を見たり、遊び相手になったりと大忙しだ。
「泣いていても気づいてもらえないときもある。昔、自分もそういう立場だったからこそ、声を上げられないような子に気づける大人になりたい」
Rさんはかつて「育児放棄の末、命を落としたのではないか」と噂されたことがあったという。赤ん坊だった当時は身寄りのない状態で発見されたが、Rさんは行政の保護下で無事に育てられた。
本人はそのことに対し、「大変だったけれど、その経験が役に立ったこともあるんですよ」と笑顔を見せる。
活動先のスタッフからは、「Rくんはいつもみんなを笑顔にしてくれる存在」との声も多い。
今後は、児童福祉の道に進むことを目指しているという。
――
・S団地の位置する地域の地方紙に掲載された記事である。
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