第7話 農業改革

お風呂から戻ってきたセツナは女王達のところへ案内された。


(サティナ魔王国女王 クイント・サティナ ダークエルフ)

で、勇者よ、これからどうする?


(セツナ・レズマンコ)

だ、抱いてもらう♡(照)


(サティナ魔王国近衛騎士団長 ガルマン・ゲイン 熊獣人)

悪かったよ、姦り過ぎたよ、戻ってこいよ!


(セツナ)

えぇぇぇっ!!!(嫌顔)


(サティナ魔王国近衛騎士団副団長 ギルナ・ゲオルグ 熊獣人)

そんなに良かったのか?(ため息)


(セツナ)

うん(輝く目)


(サティナ魔王国筆頭魔道士 ナディア・サティナ ダークエルフ)

ダメだこりゃ(ため息)


(セツナ)

まずは田畑の土を解析しようかと。

なんと言っても農業は"土"です、これを調べないと始まらない。


(クイント・サティナ女王)

異世界では農家だったのか?


(セツナ)

いえ、薬師でした。

まぁ、ここだと治癒院に似てるかな?

それを立ち上げ、経営していたけど、超大店に買収されて地位も名誉も財産も失った。

その後は貧民ですよ。


(ガルマン・ゲイン近衛騎士団長)

それはまぁ、なんというか……


(ギルナ・ゲオルグ近衛騎士団副団長)

ご愁傷様だな。


(セツナ)

そしたら異世界召喚、チート能力も手に入れた。

こりゃもう、ひと山当てるしかないでしょ!(輝く目)


(ナディア・サティナ筆頭魔道士)

勇者というより、商人だな、お前(笑)


(セツナ)

もちろん、勇者なんてクソ食らえだよ。

一応名誉だから貰っとくけど、名誉じゃお腹は膨れない(ニヤッ)


(ガルマン・ゲイン近衛騎士団長)

ゲスい、ゲスいなお前、勇者として召喚したイスティニア王国に同情するわ(笑)


(セツナ)

勇者がゲスくて何が悪い!金が無きゃ食っていけねぇ〜んだよ(ニヤリ)


(ギルナ・ゲオルグ近衛騎士団副団長)

たしかにその通りだ(笑)


(セツナ)

って事で、早速、農村部に行きましょう。


(ナディア・サティナ筆頭魔道士)

分かった、行こうか(笑)



セツナ達は農村部に行く。


(セツナ)

これが問題の畑ね。


(農夫 熊獣人)

なっ、人族が何の用だ!


(セツナ サキュバスVer.)

はい、魔族になりました。

ちょっと見せて。


(農夫 熊獣人)

お、おぅ……


(セツナ サキュバスVer.)

よいしょっと……

 【解析】

なるほどね。


(農夫 熊獣人)

何がだ?


(セツナ サキュバスVer.)

"肥料"っていう概念あるかな?


(農夫 熊獣人)

"肥料"?何だそりゃ?


(セツナ サキュバスVer.)

よし!可能性が上がった!

えーっとね、"肥料"って、土に栄養を与える物なんだ。

作物は土から栄養を摂って育つでしょ?


(農夫 熊獣人)

当たりめぇ〜だろ。


(セツナ サキュバスVer.)

なら、その土に栄養がたくさんあったらよく育つと思わない?


(農夫 熊獣人)

当たりめぇ〜だ。


(セツナ サキュバスVer.)

その栄養を土に人工的に足すんだよ、それが"肥料"。

簡単なのだと、落ち葉や樹皮を発酵させて混ぜた"腐葉土"ってのがあるんだ。

まずそれを作ろう、それを畑の土と混ぜるんだ。

更にその上もあるけど、まずは腐葉土をやってみよう。


(農夫 熊獣人)

あ、ああ……そうすればどうなるんだ?


(セツナ サキュバスVer.)

土の栄養が増えるから……


(農夫 熊獣人)

作物がよく育つ!なるほどな!



とりあえずなので、魔法で大量に作った。


(セツナ サキュバスVer.)

これを土にしっかり混ぜてみて。

はっきり言うけど、かなり土は痩せてるから、しっかり混ぜても大丈夫。

そして作物を植えてみて。


(農夫 熊獣人)

わ、分かった。



言われた通りにする農夫。


(セツナ サキュバスVer.)

収穫は期待して。

で、その上を教えるね。


(農夫 熊獣人)

ちょっと待ってくれ、村長、呼んでくる。



そう言うと、村長を呼びに行った農夫。


(ゲオルグ村長 熊獣人)

初めまして、私が村長のゲオルグです。


(セツナ 人族Ver.)

イスティニア王国に"勇者召喚"されたセツナです。


(ゲオルグ村長)

噂は聞いていましたが、本当でしたか。


(セツナ サキュバスVer.)

はい、まぁ、ここではこの姿で居る方が良さそうですね。


(ゲオルグ村長)

あはは、まぁ、そうでしょうなぁ……


(セツナ サキュバスVer.)

というわけで……



もう一度、同じ事を説明する。


(ゲオルグ村長)

それは!なら是非!


(セツナ サキュバスVer.)

更にその上はですね、その"肥料"に手を加えるんです。

発酵という意味からすると、家畜の糞もそうだけど、ここは違う手で行きましょう。


(ゲオルグ村長)

というと。


(セツナ サキュバスVer.)

魚のアラや肉片、骨、野菜のクズや果物の皮とか、貝殻や一部の鉱石を砕いたのを混ぜるのも良い。

色々いじって、作物に最適解な"肥料"を作るんだ。

収穫量もそうだし、品質も上がったりする。

品質が上がればブランド化して、貴族に高値で売り付ける、数さえ気をつければ儲かるよ。

好きでしょ、お貴族様って、"ブ・ラ・ン・ド"(ニヤッ)


(ゲオルグ村長)

なるほど(ニヤッ)


(ガルマン・ゲイン近衛騎士団長)

もう、やり手の商人だな(ため息)


(ギルナ・ゲオルグ近衛騎士団副団長)

こんな勇者、聞いたことがない(ため息)


(セツナ サキュバスVer.)

とりあえず、色々試してみて。

その間にボクは魔法陣を勉強する。

魔法陣で調整できたら、もっと効率が良くなるはず。

まずは基準となる"標準品"の量産に入ろう。

それから要望を聞いて、ブランド品を少量生産しようと思う。


(ゲオルグ村長)

分かりました。


(セツナ サキュバスVer.)

では、それで。

今の事、農村部に広めてください。

ボクは魔法陣に取り掛かります。


(ナディア・サティナ筆頭魔道士)

しかし、その"腐葉土"を作れるのは、商……いや、勇者だけだぞ?


(セツナ サキュバスVer.)

なら、大量生産する。

森に連れて行って。



セツナ達は森を回り、"腐葉土"を大量に作っていく。

とりあえずの実験地の分を配り終えると、王宮に戻る。


(ナディア・サティナ筆頭魔道士)

では、魔法陣に関して講義しよう。



ナディアの魔法陣講義が始まった。

セツナもメモを取ったり、レポートをまとめ、質問したりと白熱した講義が開催された。

実際に魔力を流して作動もした。

そして2年がかりで完全習得した。


(ナディア・サティナ筆頭魔道士)

2年でここまで習得するとはな。


(セツナ)

ありがとう、でも、ここからだ、ここからが勝負だ。



そう言うと、セツナは魔法陣作成に入った。

まずは農村部に出向く。


(セツナ サキュバスVer.)

ゲオルグ村長!


(ゲオルグ村長)

これはこれは勇者様。


(セツナ サキュバスVer.)

どうです?


(ゲオルグ村長)

最高です、収穫量が1.3倍になりました。


(セツナ サキュバスVer.)

まずこれを使って、"腐葉土"を作る魔法陣。


(ゲオルグ村長)

本当ですか!ありがとうございます!



戦略としては、"腐葉土"による土壌の向上、そこに差別化の要素を加える。

まずは手始めに標準品の量産に取り掛かる。

各地から代表が駆けつけ、魔法陣を持って帰る。

とりあえずは散りばめた魔石で1年は稼働できるようにした。

魔法陣はセツナが量産できるからだ。

しかし、セツナは極秘に魔力変換システムの開発にも取り組んでいた。

空気中の魔素を取り込んで魔力に変換するシステムだ。

これが出来れば、魔法陣が壊れない限り作動させる事ができる。

後々、上下水道を引きたいセツナには、何としても完成させたいシステムだった。

そして、次に取り掛かったのが、ブランド化だ。

大きくしたい、味を濃くしたいなど、個別の案件に取り掛かる。

で、とりあえずの物が出来上がった。


(セツナ サキュバスVer.)

とりあえず、何とかなったかな?


(ゲオルグ村長)

充分です!良い物が出来ました。


(セツナ サキュバスVer.)

これは第一段階、何段階あるか分かんないけど、不満というか、要望が出たら言って。

小出しで何度も儲けよう(ニヤッ)


(ゲオルグ村長)

はい、勇者様(ニヤリ)


(セツナ サキュバスVer.)

ボクは勇者じゃなくて、セツナって呼んで。


(ゲオルグ村長)

分かりました、セツナ様。



ゲオルグの村で成功したのはすぐさま広がり、これによりセツナが動きやすくなった。

片っ端から農村部を回り、量産と品質向上に取り掛かった。


(農夫① 狐獣人)

セツナ様は勇者様なんだよな?


(セツナ サキュバスVer.)

ん?そうとも言うかな?


(農夫② 狐獣人)

って事は人族か?(ニヤッ)


(セツナ 人族Ver.)

分かんないけど、人族にもなれるよ、ほら。


(農夫③ 狐獣人)

おおぉぉぉっ(ニヤッ)



すると三人が襲いかかり、押し倒す。


(農夫① 狐獣人)

知っての通り、俺らは人族は嫌いだ(ニヤリ)


(農夫② 狐獣人)

っつうか、付き合い無いから、知らねぇ〜だけだけどな。


(農夫③ 狐獣人)

俺も小せぇ〜時から、そう教えられた。


(農夫① 狐獣人)

商人はたまに来るが、村長が相手するから分かんねぇ〜な。


(農夫② 狐獣人)

って事で……(ニヤッ)


(農夫③ 狐獣人)

とりあえず、姦らせろ♡


(セツナ 人族Ver.)

優しくしてね♡


(農夫①②③ 狐獣人)

ま・か・せ・ろ♡



畑の隅で4Pが始まった。


(セツナ 人族Ver.)

あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡


(農夫① 狐獣人)

くうぅぅぅっ♡よく締まるぜ♡


(農夫② 狐獣人)

ほら、舐めろ。


(セツナ 人族Ver.)

くちょっ♡んぷっ♡くちゅっ♡ちゅぷっ♡


(農夫② 狐獣人)

うっ♡上手いっ♡


(農夫① 狐獣人)

ダメだっ♡出るっ♡


(農夫② 狐獣人)

俺もっ♡


(農夫① 狐獣人)

うっ♡


(農夫② 狐獣人)

あっ♡


(セツナ 人族Ver.)

ん”ぶぶぶぶうぅぅぅっ♡



農夫①は中出しし、農夫②が口の中にぶち撒ける。


(セツナ 人族Ver.)

んぎゅっ♡ごきゅっ♡ごっくん♡



そこへ誰かがやって来た。


(農婦① 狐獣人)

セツナ様ぁ〜……


(農婦② 狐獣人)

アンタら、何やってんだよ!


(農夫③ 狐獣人)

俺は何もやってねぇ〜!見てただけだ!


(農夫① 狐獣人)

お前、次って言ってただろ!


(農婦① 狐獣人)

ほぉ……次……ねぇ……


(農夫② 狐獣人)

ヤベぇ〜!逃げろ!!



速攻で逃げた農夫①②③。


(農婦② 狐獣人)

セツナ様をこんなにして、仕方ない連中だわ。


(農婦① 狐獣人)

でも、人族のセツナ様って、なんか唆るわぁ〜。


(農婦② 狐獣人)

うちに連れて行って綺麗にしましょう。

お風呂、用意するわ(ニヤリ)


(農婦① 狐獣人)

そうだねぇ〜、そうしましょう(ニヤリ)



そう言うと、農婦①②はセツナを連れ帰り、お風呂に入れた後、食い散らかした。


(セツナ 人族Ver.)

あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡ はぁ♡


(農婦① 狐獣人)

ダメだわ、見ていたら、滾ってきました(ニヤッ)


(農婦② 狐獣人)

では、もう一度だけ姦りましょう(ニヤッ)



何だかんだで、朝まで食い散らかされるセツナだった。

なかなか帰って来ないからとガルマン達が探すと、大体、どっかの家で、あられもない姿で見つかるのだった。


(ガルマン・ゲイン近衛騎士団長)

これ、本来なら厳罰なんだが……(ため息)


(ギルナ・ゲオルグ近衛騎士団副団長)

なんか分かっててやってるみたいで……(ため息)


(ナディア・サティナ筆頭魔道士)

いつも幸せな顔して発見されるんだよな……(ため息)



そうこうしていると、漁村からも声がかかる。

そこでセツナは"養殖"を伝授することにした。

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