恋の行進曲
狗山 笠
初期案 第1章
「俺たちもう、家族をやめよう…」
そうして僕たちは、
兄弟ではなくなってしまった…。
──時を遡り、一年前高校三年生春──
「はぁ〜、もう3年生かぁ何も考えてないわ」
そうやって適当なことを言ってるのが
僕の双子の兄、叶 悠真 (かなえゆうま)だ。
そんな僕はこの兄の弟
叶 冬真(かなえとうま)である。
「はぁ、元から何も、
考えてないくせによく言うよ」
「お前馬鹿にしてんだろ?弟だからって
何言っても許されると思うなよ?」
弟と言っても双子だからそんな
変わんないだろ…と思っていたら…
頭を両手で触り髪の毛をまるで
犬を触る時みたいにぐしゃぐしゃにしてきた。
「何すんだよバカ!」
「馬鹿って言った方が
馬鹿なんじゃなかったか?」
「ほんとにバカ!!これから始業式なのに
変な目で見られるだろ!」
「大丈夫、大丈夫誰も
お前なんか見てないって」
そう言って親指を立ててきた、
折ってやろうかと思った。
ああは言ったけど、僕も進路を何も
考えていなくて、目標もなくて、
ピアノだけだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます