第2話
昔の記憶の強い人、そういうタイプがいる。
意味記憶は普通でも、挿話の記憶が弱いタイプがあって、オレはそれ。 劣性遺伝?
檀ふみさんが、阿川佐和子さんを、「幼児記憶が強いので作家に向いている」と褒めていたのを新聞で読んだことあります。
「ウメ子」という本が売れていたころで、未読やが、想像つく気がします…「銀の匙」という名高い幼児期の記憶を綴った名作がありますが、確かに博覧強記?で、愉しい読書になる。
ナボコフ、は「ロリータ」の作家ですが、「記憶よ、語れ」という、自伝は、挿話記憶強者の典型みたいな内容らしいです。
記憶弱くても、読書百遍義自ずから見る、と、これも予測変換で出るが、そういう本があれば、ある程度教養ありげに装うのは可能で? こういう風に作家気取りに文章を綴ったりもできる…あながち韜晦でなくて、 作家ぽい資質の自然にある人の文章とはオレの作文擬きは明らかに異質だ。
で、」日々練習や勉強で、「努力は天才に勝る」という、格言を実行したいのですが、いまだしです。
丸谷才一さんの「文章読本」は、作家を目指す場合に、非常に参考になるいろんな情報というか発想を得られると思います。
最初の章で、「ちょっと気取って書け」とまずイの一番に述べ、「思ったことを素直に」という従来の作文教育?を、まず批判している。
美文みたいなものを徒に称揚するわけではないが、品とか装飾、趣味の良さ、礼節やら形式美を重んじる日本の伝統的な良さ、そうしたものを継承するというような自負の念? そういう教養人としての矜持の表明とも思えます。
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