勇者「死後の世界にやってきた」
ゆずリンゴ
プロローグ
「……あ、起きた?」
そんな聞き覚えのある声で、目が覚めた。声を出した張本人として俺を上から覗き込んいたのは1人の少女。
緑色の髪をツインテールにした、よく知る顔がそこにはあった。露出度の高い服も、頭の両側に付けた花も、記憶にある姿から何も変わっていない。
そんな彼女を見て最初に出た言葉は―――
“久しぶり“、なんて普通なのだろうか。
「あぁ……そうだね久しぶりだけどさ、もっと他に言う事はないのかな?」
“また会えて嬉しい“
「嬉しいって、私もそうだけど違うって。もしかしてここがどこか分からないの?冥土だよ冥土、死者が来る世界。あなた、死んじゃったの」
彼女は呆れたような顔でそう言いいながら指でおでこを押してくる。
それにしても、そうか俺は死んだんだった。
まだ頭が混乱してそれを忘れていたようだ。
「その顔、やっと現実が分かったのかな?」
“そうだ、君に話したいことがあるんだ“
「うーんと、頭どうにかなったの?だって死んだんだよ?絶望とか泣いちゃったりとかさ、……いや、思い返してみれば君はそういう人間だったし、打ちひしがれることもないんだったね」
そう言って彼女は立ち上がると言葉を続ける。
「それじゃあこうなるまでの君の話、聞かせてよ」
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