第2話 如月未来の部屋

扉を開けると、部屋の中央にある椅子に、未来が泣きながら座っていた。

唯一、味方だと思っていた...


「ごめん...あんた、私のこと信じてたんでしょ?でも...あの人には逆らえなかった...脅されてたの...!私だって、怖かったの....!」


レバーに手をかける。


「そんな...本当に殺す気?ねえ、私まだやり直せる...やり直したい!」


スピーカーが鳴る。

「選んでください」


ガチャッ


「やだ...お願い...やだ、やだやだやだああ—!」


静寂が訪れる。

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