第16話 進展

 「次の金曜日、創作居酒屋どうでしょう締めで冷たい麺が小鉢で出ます。」

さっそく菊池から誘いがきた。

「空けときます。」

 特に予定もないのに、ちょっと気取って返信した。

 菊池は、個室を予約していた。2人で落ちいた雰囲気で、お酒を飲みながら、創作料理を味わう。

「菊池さんと会うのは、いつも食べる場所ですね。」

「そうですね。今度は、旅行なんかどうですか。」

「それいいわね。」

「勿論、宿の食事は美味しいところを見つけます。」

「やっぱり~。」

2人は微笑みながら、菊池は、テーブルの上で綾香の手に触れた。

「ぼくと付き合ってくれますか。」

「はい。そのつもりです。菊池さん。」

「雅人と呼んでください。綾香さん」

「はい、雅人さん。」

店を出た2人は自然に手をつなぐ。


そのまま、ホテルへと行くのは自然な流れだった。


私たち、独身ですもの・・・・・。

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