浦河さんはツッコミが好き
紅音
第1話 朝がまた来る
「ご馳走様でした!」朝七時。学校がある日の朝、希美は朝ごはんを食べ終え、自分の部屋に戻り学校へ行く準備をしていた。
すると、希美の元に電話がかかってきた。相手は同じクラスの友達の杉田。「もしもし?」(よぉ、浦河。おはよう)「何朝からイキってんだよ。おはよう。で?用件は何?」(浦河、お前今日のあれ見たか!?便器予報)「天気予報だろ!お通じの予報でもするんか!よく見てないけど⋯何で?」(今日嵐来るらしい)「そうなん?嫌だな」(ちなみに俺は学校休むから)「なんでだよ!」(お腹の中に嵐が来そうだからな)「嵐が来るってお前の話かよ!来てから休めよ!まだ来てないんだったら学校行けよ!」(いや、お便器お姉さんが言ってるんだ。「今日は嵐が来るでしょう」てさ)「お便器お姉さんってなんだよ!それ言うならお天気お姉さんだろ!」(浦河、今日の三時間目、なんだか分かるか)「三時間目?数学でしょ?」(そう。数学だ。)「数学がどうしたんだよ」(数学という名の嵐が来るから外に出るのは控えましょうってお便器お姉さんが言ってたんだよ)「ただの言い訳だろ!いいから学校行けよ!」そうして希美は電話を切った。
家から駅までは自転車で二十分。電車に十五分乗り、駅から学校までは歩いて五分くらい。
学校に着き、教室に入り席に着くと、友達の坂本が話しかけてきた。「おっす!オラ坂本!」「知ってるわ。ドラゴンボールか」
「浦河、オレのイケメン話聞きたい?」「別に興味ない」「興味持てよぉ!いや、興味ないと見せかけて実は⋯!」「ポジティブの塊か。全く興味ねぇわ」「そうかそうか!そんなに気になるなら話してやるよぉ!」「別に興味ねぇよ」「オレ、さっき昇降口で落ちてた手紙拾ったんだよぉ!すげぇだろぉ!」「そんな大したことなかったわ。その手紙どうしたの?」「食べたよぉ!」「ヤギか!ヤギでも人の手紙は食わねぇわ!」「オレの前世ヤギだからどんな紙でも食えるんだよぉ!」「ずっと何言ってるんだよ!」
そんな話をしていると、親友のしのりんが教室に入って来た。
「おっはよー!」「しのりん!おはよう!」「何なに?何の話?」
「坂本が昇降口で手紙拾ってその手紙食べたんだって」「食べたの?!すごーい!」「何もすごくねぇよ!異常だよ!」「さすが篠原!分かってるぅ!前世ヤギだからどんな紙でも食べれるんだよぉ!」「まだ言ってるよ」「うちにもいるよ!ヤギ」「なんでいるんだよ!牧場かよ!」「何匹いるんだよぉ!」「二十匹だ!」「多すぎだろ!まじの牧場じゃん!」「うち牧場もあるしコンビニもあるしホームセンターだって家にあるから!」「もうなんでもありじゃん!」
一時間目の現代文が始まった直後、杉田が教室に入って来た。
「遅れてごめんごめん木綿豆腐!」(反省する気ゼロか)
担当の林先生は「杉田ー!なぜ遅刻したー!」とキレていた。「食パン食わえて曲がり角曲がったら女子高生とぶつかったんです!その女子高生転校してきてませんか!」(漫画の見すぎだわ)「杉田!食パンは何枚切りだ!」「なんでそこ気になるんだよ」「八枚切りです!」「杉田ー!食パンは六枚切りだろー!」(めっちゃどうでもいいわ)「杉田ー!放課後職員室来ーい!八枚切りの反省文十枚書けー!」(食パンごときでペナルティ重すぎだろ!)「はい、喜んで!」(居酒屋か)
そうして楽しい学校生活が始まるのだった。
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