第6話「休憩」

「はい」


医務室のドアを叩かれセイヌは返事をした。


「失礼します。セイヌ様、先程保護者の方が現れて早く子供を返せと抗議の運動が」


「なにっ」


「どうなさいますか?」


「私の問題だ、今そちらに向かって対処する」


「はっ」


かしこまりましたという意味で男性騎士は返事するとサリア姫に目線を移した。


「ん?」


「では、私は失礼します」


騎士の男性は急いで医務室を出た


「サリア姫、私は少し問題をこなしてきます。まだ傷が傷むと思うので今日はごゆっくりお過ごしください」


「分かりましたわ」


サリア姫から返事をもらうとセイヌは微笑み医務室から出て行った。

1人ぽつんと残されたサリア姫はとりあえずベッドに横になり今の状況を考える。




ここはネルビシア王国。

父親のオラン国王の元、ネルビシア王国は食流、物流など様々な物が発展している。

王国の周囲は分厚い壁のような外壁で覆われており外からのモンスターや魔物からも襲われることはない。

ただ、昨夜起こった城への襲撃は外壁を警備していた兵士が寝ていたため起こったことであった。

幸い、街の住民たちは寝ていたため怪我人は出なかった。

だが、魔物たちはお城に集中してきたため兵士に怪我人が出た。

サリア姫は運良く魔物にあまり襲われなかったが知らない少女に襲われたことは覚えていた。

サリア姫より黄色い髪の毛、まだ少し幼げなふりふりとした衣服。

どうして少女がサリア姫の命を狙ってきたのか、それは本人に聞かないと分からないことであった。

まだ完全に傷は癒えてないサリア姫はセイヌが戻ってきたら二人でその少女に聞いてみようと決めると再び眠りに付くことにした。

サリア姫が眠り付いた頃セイヌはあらゆる問題と戦っていた。

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