第29話 ま、またピンチ!?

とうとう来てしまった三日目。

残念だけど、まあまあ。

そういえば、さ。マロンがいいこと思い付いたって言ってたけど……

大丈夫なのかな。盗まれちゃったら、どうしよう。

っていうか梨位万田ってなんやねんっ!?

(神様の書庫を見てくれたら分かります)


朝ご飯をちゃっちゃと食べて、部屋に戻ってみんなで遊ぶ。

なんていうの?部屋が、一番楽しい気がするんだよ。

分かるって人いないかなあ……


「なあなあ、お前めぐむと今どうなってんの?」

「ぬわっ!?はっえっいやいやあはっ?」

「ハハハハッ、その荒ぶり方めっちゃ面白いんだけど」


おもしろかないわっ!

「で、で、どうなのどうなの??」

「え、ええっ…。カ、カレカノ。付き合ってる」


「ヒューー!マジか。もうカレカノになってんの?」

「ヤッベエ!めぐむの彼氏って超・うらやましいんだけど」

「めぐむ&明久斗?合わねえ~~~!」

「いや、意外と合うんじゃねえの?明久斗モテるじゃねえか」

「ズルいことに、な!」


部屋が熱狂に包まれた。

僕を餌に……。これはこれで楽しいけど、ね。

「キスは?デートは?」

「はあっ!?!?しししししてないよ?してるわけない」

「そーか、早くしろよぅ。したら教えろよ、約束だぜぇ」

「えっ、えー……」


僕が戸惑っている中、みんなはフツーに笑ってる。

うんやっぱ楽しいな!!

そっから、「行きますよ!」って言われて「「はいっっ!!」」と言って硬直する。ギクッてなって。


すぐさま用意をして、部屋を飛び出す。

「おっそいよ男子!!」

「どーせ遊んでたんでしょ?私達だけ待ったんだからね!」

女の子達がわあわあわめく。

ごめんなさいと思いながら列に並び、説明を聞く。


公園みたいなところで遊ぶらしい。

よし、出発!

そして遊具ではしゃいだ。


ふぁ~~、ねむい。眠すぎるぅ……。

眠たくてまぶたが重い。

半目で遊んでいたら、いつの間にか遊具の上にのぼっていた。

うんていがグネグネしてる、大きな遊具。


降りようと思って前に進むと、


うわああっっ!!!!


えっ、なんかこけたんだけど??

っていうか、なにあれ。ろろろろロープ???

ちょちょっと待っておちるううううううううっ!?!?!!?

ヤバ、終わったかもしれない。



ヒュウウと落ちていく僕。

ひゃあああああああああああああああああああっっっっっっっっっっ

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