事件シリーズ・スーパー・ナンペイ未解決事件
龍玄
第1/6話 謎多き事件
1995年7月30日、東京都八王子市大和田町のスーパーナンペイで女子高生を含む三人の女性が射殺される事件が起きた。三十年経った今も犯人は捕まっていない未解決事件となっている。犯人の目的は何だったのか、なぜ、三人の命を奪わなければならなかったのか…。21時15分に稲垣典子さんが知人の牧田啓介に迎えを頼む電話を掛けている。その二分後、近くを通った高校生の男女と近所の人たちが銃声のような音を数回、聞いている。犯人は二分半程で三人の命を奪っている。
事件当日は、四日間限定の特売セールの最終日で日曜日であり、近くの公園で盆踊り大会が開かれるという来客数が多い日だった。
16時46分、夜勤勤務のアルバイトの高校二年生の矢吹愛実さんが自転車だ出勤した。二分後にパート従業員の稲垣典子さんが知人の牧田啓介さんの車に乗って出勤してきた。二人は、勤務を終えた後、小料理屋に行く約束をしていた。稲垣さんは、夜間店長を務めていたこともあり、売上金の管理を行っていた。
高校一年生の前田宏美さんが自分のシフトの確認にやって来た。矢吹さんと前田さんは高校は違ったが小学校からの幼馴染だった。矢吹さんの仕事終わりを待っていた。20時半頃、稲垣さんは売上金を金庫に仕舞うために二階の事務所に向かった。閉店時間が迫り客は少なかった。店内では客が40~50歳の男性を目撃していた。15分後には白い乗用車から運転手の男が店内をのぞき込んでいたのも目撃されていた。21時閉店時間を迎えた。盆踊り大会も終了し、周辺に静けさが戻った。稲垣さんは二階の事務所に施錠し、矢吹さんと前田さんも帰宅しようとし階段を降りようとしていた。その時、犯人に出くわす。女性三人は拳銃で脅され、事務所に戻らされた。21時20分には稲垣さんを迎えに牧田さんが車でスーパーの前に待っていた。しかし、稲垣さんが出てこない。先に行ったのか?と小料理屋に向かった。そこにも稲垣さんはいなかったので、着替え中に何かあったらと考え、小料理屋の女将を伴ってスーパーに戻った。事務所には明かりが点いていた。鍵は開いていた。女将は声を掛け事務所に入った。返事はなかった。その時、三人の女性は息絶えていた。女将は身長150cm程でカウンターの奥は確認できなかった。女将と牧田は店に戻ったが、余りにも稲垣さんが遅いので、店にいた生田信夫と女将がスーパーを訪れた。二人は三人の変わり果てた姿を発見し、交番に駆け込み、事件が発覚する。
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