第6話 6話目


カチッ


さぁ!送ったわよ!

6話目を投稿したわよ!

このあたしが!

誰もがひれ伏す、霧乃城レイ子が!


誤字脱字を訂正したわよ!

そしてちゃんと読み直したわよ!


さぁ、読め歌子!読むのよ!

この霧乃城レイ子の6話目をッ!!


よし!

タジロウに電話よ!


『もしもし、先生!ちょうど良かった!

 これから電話しようと思ってたところです!』


「何よ?」


『次の締め切りが近づいてきてます!』


「切るわよ」


『ちょ!ちょっと待ってください!先生!』


「何なのよ?」


『いや、だから途中でもいいんでお願いしますよ!』


「ねぇ、ちょっと早いんじゃないの?締め切り」


『だって先生の原稿、チェック箇所が多くて時間が掛かるんですよ!』


「ふ~ん・・・

 分かったわ」


『え?』


「何よ?」


『てっきり、そんなのそっちの都合でしょ!知らないわよ!とか言うもんだと・・・』


「言わないわよ」


『どうしてですか?具合悪いんですか?

 何か変な物でも食べたんですか?』


「食べないわよ!

 もういい!切るわ!」


『あ、先生、』


ブチッ


誤字脱字か・・・

確かに読み直すと多くの修正箇所が見つかったわ。

今までタジロウに任せっきりだったのね・・・

これからはもっとよく見直すか・・・


あ、そう言えばタジロウ言ってたわね。

散歩でもしろって。

今日は天気もいいし、ちょっと散歩にでも出かけてみますか。




------- 散歩後 -------



あームカつく!

非常にムカつくわ!


とりあえずリロードよ!


カチッ


★5  ●3


まだね。

まだ歌子は読んでないのね。


タジロウに電話よ。


『もしもし、何ですか先生?』


「踏んだわよ!」


『何をですか?』


「フンよ!」


『え?』


「犬のフンを踏んだのよ!」


『あ~先生、そりゃ災難でしたね』


「何ちょっと笑ってんのよ!」


『笑ってないですよ』


「笑ってるじゃないのよ!

 あんたが散歩に行けって言うから言ったんじゃない!

 そしたら犬のウンコ踏んだんでしょ!」


『言いがかりですね』


「何よその冷静な返しは!

 タジロウのくせに生意気よ!」


『先生、自分で踏んだんですか?』


「は?

 踏むわけないでしょ!」


『ウンを付ける為に自分で踏んだのかと・・・』


「そんな事するわけないでしょ!

 何いってんのよ!」


『一流のアスリートは試合前にやってるんですよ』


「一流?

 そうなの?」


『ウソですよ。

 一流のアスリートはそんな事しなくても一流です』


「ふざけるんじゃないわよ!」


『ネコかもしれませんよ』


「何が?」


『ネコのフンかもしれませんよ』


「違うわよ!」


『何で言い切れるんですか?

 最近は犬のフンは持ち帰るのが常識になってますから』


「でかいのよ!」


『え?』


「大きさがネコのサイズじゃないのよ!」


『それ犬ですか?』


「何が言いたいのよ!」


『というかこの電話はその報告ですか?』


「そうよ」


『それじゃ報告は済んだようなので電話を切らせて頂きますね』


「何よ。あんた、最近冷たいんじゃない?」


『そんな事ありませんよ。

 これから打合せなんですよ。

 それじゃ失礼します、先生!』


ブチッ


くそー!

これから靴のクソを落とす作業よ!

クッソー!





------- 靴の洗浄後 -------



靴洗いリロードよ!


カチッ


★6  ●4


よし!

数字が増えてる!

来たわね。

歌子。

勝負よ!


カチッ


(まあまあ)路地裏の歌子


は?


はぁ!?


まあまあ?

ちょっと待て!まあまあって何よ!

5話まで練り込んで6話でドッカーン!でしょ!

絶妙な間でのドッカーン!でしょうがッ!

分からないの?

あなたには分からないの?

この霧乃城レイ子の波打つ表現力が!

とか誰かが言ってたわよ!


ウキィイイーーーッ!!!


歌子ー!!

おのれー!

覚悟せーよ!

7話だ!

次の7話でひれ伏しなさい!

この霧乃城レイ子にね!




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