灰色になった景色

asu

扉の先。


この話は鬱病うつびょうになるまでの

私の異変についての物語。


𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄


私は当時倉庫系の仕事をしていた。

出勤時間は朝の8時だ。


生活費や支払いに追われていた私は

毎日21時頃まで仕事をこなす日々。

バイク通勤をしていた為

家から会社まで往復2時間の距離を走っていた。


帰りに晩御飯の買い物をして

洗い物は無いはずなのに何故かてんこ盛りにある洗い物を片付ける所から始まる。当時同棲していた彼は料理はするが


23時頃に食事をすませ。片付けをして寝る。

ここでは濁すが私は同棲していた彼に精神的な暴力を毎日のようにされていた。

彼に自覚がなかったのがまた厄介だった。


私は仕事のストレスも相まって

だんだんと食事もとれなくなり

夜は夜中の2時から朝の6時までの4時間しか眠れなくなっていた。


最初は疲れているのだろうと

おもっていた矢先の事だ。


いつものように会社に行こうとした時だった。私は玄関の扉に恐怖を感じて動けなくなった。


休めば元彼から罵詈雑言のあらしにあうため

私は無理やり扉をあけて外に出た。

今でも覚えている、いつもの景色なのに

まるで知らない所にいるような不思議な感覚を。


私は自分の異変に気が付かないふりをした。

そこから全てが変わっていく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る