第25話 次のステージへ

練習試合も無事に勝ち、またしばらく練習をする日々が続いた。


僕はこの前の練習試合で三振続きだったので、

野尻のじりがピッチャー相手になってくれ、変化球などを打つ練習をした。


そして、保田やすだは守備の練習を。

もっといろんな内野フライやゴロに対応できるよう、ノックをしていた。


田丸たまる長峰ながみねがピッチャーをやって、打球の練習を。

徳田とくだはキャッチャーをして、

盗塁対策のために少し遠いところにいる諸岡もろおかにボールを投げて、

球速を速くするコツなどを教えてもらっていた。


貝島かいじまさんは、たまったデータをまとめていた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そして時は6月上旬頃。


いつも通り練習をしていると、急に白戸はくと先輩にしゃべりかけられた。


「そういえば、早瀬ってめっちゃ足速いやんな。

僕も結構自信はある方だけど、早瀬のほうが足が速い気がする。」


「いや、白戸先輩のほうが速いですよ。

何回も盗塁してるし、内野安打も出したことがあるって聞いたことがありますよ。」


「いや〜、早瀬の足も速いからな〜。

せっかくやし、競争しようぜ。」


「え〜」


とか言いながら、内心はワクワクしていた。

だってこの学校に入る前から競争してみたかったのだから。

そして、少し移動して、50m走で競争できるところに行く。


え、勝てるのか?だって?

いやいや、陸上部1位を舐めてもらったら困りますよ。

謙遜しながらも、流石に勝つかな、と心では思っていた。


しかし、結果は、白戸先輩のほうが0.2秒速かった。


「まじか〜、白戸先輩速すぎません?

僕、中学の頃、陸上部で足はかなり速い方だったから、

負けるとは思いませんでした。」


うっわ、めっちゃ悔しい。


0.2秒なんて一瞬と思うかもしれないが、

本気だと0.1秒の更新ですら難しいのだ。


「いや、早瀬も充分速いよ。

だって、多分この学校の陸上部の人と競争しても

絶対に1位になれると思うで。」


「てか、どこで僕の足がそんなにも速いこと知ってたんですか?」


「え、だって、遅刻ギリギリで通学路を本気で走って登校してるのを

校舎の窓から何回もみてるから。」


「(;・∀・)」


そして、白戸先輩にもっと早く走るコツを少し教えてもらった。

その練習が終わったとき、また白戸先輩にしゃべりかけられた。


「夏の甲子園では面白いもんを見せてやるから期待してな。」


「え、なんですか?」


「ひみつ〜」

そう言って白戸先輩は去っていった。

あれ?白戸先輩ってこんなキャラだっけ?


ていうか、以前から思ってたけど、

ここの学校の野球部って、上下関係というものが

全くって言っていいほどない。

ていうか、みんなが笑顔で練習してる。


練習はきついけれど、みんなが「頑張れ」って声を掛け合っていて、

一丸で練習してる感じがあって、みんな楽しそうだ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そして時は夏の甲子園の予選。


まずは一回戦、相手は黒渦くろうず学園のようだ。

しかも、相手はまあまあの強豪校らしい。


さぁ、練習の成果を見せるぞ。


〈あとがき〉

やっほ〜、ぴぽこだよ。


「チームラビッツ 〜感動の瞬間へ〜」の続きを待っていた皆さん、


これにて、「入学後 編」が終了です。やっと甲子園。

今の季節にあってきましたね〜。

早瀬はやせも初戦では三振続きで、そっから練習を頑張っていたらしいけれど、

夏の甲子園予選では活躍できるのでしょうか?


そして、いよいよ、次回から「夏の甲子園 予選① 編」が始まります。

あれ?①?

まぁ、そんなことは置いといて、

やっと夏の甲子園ですね。お待たせしました。

これからしばらく試合かな?

あ、でもリメイク版なのでちょこちょこイベントを入れます。



ところで、登場人物が多くてわからないよ〜って方、

ここにまとめてるので、良ければちょこちょこ戻って見てみてください。


尾形おがた(高3・部長)


ダットン(高3・副部長)


籾井もみい(高3)


諸岡もろおか(高3)


白戸はくと(高2・副部長)


赤井あかい(高2)


因幡いなば(高2)


グッドマン(高2)


早乙女さおとめ(高2)


鳥羽とば(高2)


田丸たまる(高1)


徳田とくだ(高1)


長峰ながみね(高1)


野尻のじり(高1)


早瀬はやせ(高1・主人公)


保田やすだ(高1)


貝島かいじま(マネージャー)


名瀬なせ(監督)



今までで、こんなにも登場人物がいるわけですけれど、

あれ?18人もいた。


この18人でちむらび、どんどん盛り上げていくので、良ければ楽しみにしてください!!


以上、ぴぽこでした。ばいば〜い(^^)/~~~

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る