聖女の妹の呪いを解く為今日も兄妹は旅をする
雨のち晴れ
旅立ち編
第1話 たった1人の家族の為に。
俺の名前は坂柳直人。年齢は18歳。俺には2歳離れた妹がいる。妹の名前は凛。両親は、物心ついた時には死んで居たそうだ。そう俺たち兄妹は聞かされている。それから俺たちは、村の村長の家で育てられた。
妹は小さい頃突然呪いが発症して、両目の視力を失っている。両親のどちらかの遺伝って訳でもなそうだ。
ある日の夜、村長宅の俺たち兄妹の部屋で俺は妹の遊びに付き合っていた。
『次はお兄ちゃんの番だよ!早く!早く!』
『ああ、わかったからそう急かすなよ』
2人仲良くボードゲームをやってる最中に悲劇は起こる。
2人がボードゲームに夢中になっていると、1つの魔法陣がうっすらと俺たち兄妹の下に現れる。徐々に魔法陣が形を成していく。
『えっ!?』
2人は自分達の下にある魔法陣をみてそう言った。慌てて魔法陣から離れようとして俺は、妹の手を取って逃げようとした。けれど身体が動かない。
ならば妹だけでも逃さないと。そう思って、
『凛!急いでこの魔法陣から出るんだ。早く!』
『え!?お兄ちゃんは?』
『ダメだ、身体が動かない!だから早く凛は魔法陣が完成する前に離れろ!』
凛はあたふたしてたから身体動くのはわかっていた。そうしてる間にも魔法陣は完成へと近づく。
『嫌だよ!お兄ちゃんも一緒に逃げよ?』
妹はパニックになって正常な判断が出来ていない。
そんな妹に対して俺は生まれて初めて妹に怒鳴った!
『凛!俺の言う事が聞けないのか!早く離れろって言ってんだよ!グズグズするな!』
そう言うと妹は、泣き始めてしまい。次の瞬間・・・・・・・。
『なっ!?』
何と、あろう事か妹が俺を突き飛ばして。俺は魔法陣の外に放り出さらた。身体の自由が効くようになった俺は、
『凛!!!』
妹の名前を叫びながら、凛に手を差し伸べる。凛はもこちらに手を伸ばそうとするのだが、魔法陣は完成していて見えない壁の様なものにお互いの手は阻まれて掴めない!
すると魔法らしき物が発動する。
『ああああああああああああああ!』
凛が悲鳴をあげる。
『凛!!!!!!!!』
俺は必死に妹を引っ張り出そうするが見えない壁が邪魔をして、凛に触れる事すら出来い。
『くっそおおおおおおおお!』
『いやああ、お兄ちゃん!助けて!いやあああああ。』
泣き叫ぶ妹に対して俺は何もしてあげられない。やがて、魔法陣が消えて俺は妹の一言を聞いて絶句する。
『あれ!?お兄ちゃん?何処?何処に居るのお兄ちゃん!?返事して。』
『・・・・・・・・・・。』
『お兄ちゃん!?ねえ、居るんでしょ!?返事してよ!お兄ちゃん!凛、何も見えないよ。』
聞きたくなかった。『何も見えないよ』この一言だけは。
『ああ、凛。お兄ちゃんはここい居るぞ。ここに居るから安心しろ。俺が何とかしてやる』
そう言って、俺は凛を抱き寄せて頭を撫でる。ただただ黙って凛の頭を撫でる。
こうして俺達の旅は始まる。凛にかかった呪いを解く為、これから先出会う最強の仲間たちと共に。
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