10話ーツキと喋りたい!

 はぁ…ツキ、ツキがたりないよぉ……お兄ちゃん枯れ死んじゃう…

 今は、サンドバッグに怒りと愛をぶつけている最中だ、俺が不老不死になってからもう一年はたったもう9歳だ。時間の流れもはやいし、ツキは無視を決め込んでくるし、あー泣きそうだ…お兄ちゃんはツキのことをこんなにも愛してるのに……俺はいつもサンドバッグを殴っているからか殴ったり蹴ったりするスピードと威力がとても高くなってきてる、軽く蹴っても相手はいたがっちゃうだろうな、と思う。

 とゆうことで、今日も今日とてツキの部屋に突撃だ!

 コンコンコン

「だれー?」

「我だよ、我」

「……チッどっかいって」

 舌打ちした?え?まぁ日常的にされてるけどさ……レイちゃんかなちい

「なんでだよー、いいじゃーん?ツーキ♪」

「うっざ」

「なにもそこまで言わんくてよくない?」

「そのまま気分駄々下がりになりながら帰れクソ兄貴」

 ……言いすぎじゃね?

「我はかえらん!ツキがドアを開けてくれるまで!」

「やっば…ちょーきもーい」

「きもくないもん!」

「もん…あざとくするのやめてくんない?」

 ……我ないちゃーう

「はぁ、ドア開けたら帰ってくれんの?」

「う、うーん」

「はっきりしてよ」

「わかった!ツキの顔を見たら帰る」

ガチャ、顔がみえた、けど一瞬で閉じられた

「ツキ酷い!」

「はぁ?兄貴顔ちゃんとみれたでしょ?」

「そ、そうだけど……うぅ」

 俺は、そのままトコトコと泣きながら帰ったとさ…めでたしめでたし!ではないなぁ!

 もう寝よう…あー今日も悲惨な1日だったな

◇◆◇◆◇◆もう二年たった

 あー、俺も11歳か……で、ツキはまだ8歳、まだ誕生日を迎えてないからな。

 お母さんに話を聞いたが、12歳になると、学園にかようようになるらしい。【アルファ国立魔導学園】というところにいくらしいが。人間も魔物も一緒のクラスになるらしい

 だが、アルファバールの魔物達は、人間の姿じゃない奴が多いし、いけるのは吸血鬼とウィッチとかだろう。ウルフ族は名前のとおり狼で、喋れるからアルファバールに住んでいるだけで、学ぶ立場じゃないからな。

 てゆうか、学園にかようなら、ツキに会えないってこと?!そんなのやだやだ!認めたくな~い。後一年間しか満足に一緒に入られないの?学園いきたくなーい!

「お母様~…」

「どしたの?」

「後一年間……ですよね?」

「なにが?」

「学園までの…期間が」

「あー、そうね」

「ツキと、一緒にいられないですか?」

「うん、むりね」

 即答!?

「そうですか……残念です」

 ここはちゃんと諦めないとな

「でもね?あなたが入って二年後、同じ学舎で勉強ができるのよ」

「な、な、な、な、なんですってぇ?!それは頑張らないとですね!」

「それに、あなたは吸血鬼のなかでも天才なの、だから頑張れるはずよ」

 え?俺って天才だったんだ……

まぁ、ツキに先輩づらできるんだったら頑張るよ。ていうか偉大な先輩ポジになる!まってて天才のお兄ちゃんがツキを迎えにいくからぁ!




十話おわーりでーす!いやはや、時間の流れが早すぎますね、もう11歳にしてしまった。次の話は12歳かな?

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