【登場人物紹介】

◎主要人物

◆ 主人公(名前無し)

最弱のモンスター(詳細種族不明)元は魔界の住人、いつから存在しているかも自分で理解してない。魔界にいるときはなぜか他の魔物に追われるが、暴力を毛嫌い、能力を使ってひたすら逃げ延びてきた。

視認した生物の姿に“擬態”できる(衣服・装備など非生物は不可)

触れることで、記憶・知識・特異体質を読み取る

非暴力・不殺が基本姿勢(本質的には臆病/観察者気質)


◆ リオ(本名:レオンハルト・ヴァン・エルトール)

貴族出身だが、“リオ”と名乗り冒険者として活動

銀髪・やや長め(目にかかる程度)、180cm半ば。重鎧で長剣を扱う戦士で、細身かつ鍛えられた体つき、鋭い目つきで険しい印象。好戦的でプライドが高いが、どこか薄暗い感じがある。

家紋入りペンダントを胸に仕舞っている。

デスモールドの大群に襲われ、大鎌のような爪での刺傷が致命傷で死亡。そのときにペンダントの紐に切れ目が入り、主人公が装備品を脱がすときに落とす。


◆ セリナ・ルシア・クラヴィス

クラヴィス公家・第一王女。

シャンパンゴールドのミディアムストレートで少しタレ目だが大人っぽい印象。

出会った当初は移動用の貴族仕様旅装(簡略化されたドレス/高級布製)。

馬車襲撃時に頭を打ち気絶毒霧の影響で記憶が混濁、“リオが目の前で死んだ”ことが曖昧に目覚めた後、主人公(擬態リオ)を信じて旅を続ける


◆ユリーナ

ローデン支部ギルドの受付官。

赤茶の髪を巻いた細身の女性。

リオに対しては、かつて何度も振り回された経験があり、口調はやや砕けているが信頼関係はある。

“変わったリオ”に対して小さな違和感を覚えている。


◆マーベル

ユリーナの直属の上司であり、ギルド内部の秩序を維持する立場。

中間管理職。口調は穏やかだが判断力と行動力に優れ、部下や冒険者からの信頼も厚い。 


◆ノワール

リオの元パーティ仲間。

盗賊上がりの斥候で、軽口と皮肉を好む兄貴肌。

かつてはリオとのじゃれ合いでギルド内の備品を破壊する騒ぎも起こしていた。今の”リオ”の変化に感づきつつも、冒険者としての苦い経験から「死地を越えた者は変わる」という理解も持っている。


◆ハルト

小柄でボーイッシュな青髪の女性冒険者。

かつてリオと一度だけパーティを組んだことがある。素直で気遣いのできる性格。

前線よりも観察・判断に長け、仲間の様子を冷静に見て動くタイプ。

“変わったリオ”に対して違和感を抱きつつも、それが戦場をくぐり抜けた者の変化だと受け止め、深くは問い詰めない優しさを見せる。


◆ヴィクター

二章より登場予定。

過去にリオ、ノワール、ハルトとクエストに同行していたひとり。

筋骨隆々の盾役。元傭兵であり、言葉数は少ないが仲間を庇うことに躊躇がないタイプ。

リオとの共闘経験も多く、ハルトとのクエストにも参加していた。

現在は別任務でローデンから離れている。


◆ 魔王

魔界の絶対的支配者。

冗談が勝手に命令になるくらいに魔界の住人にとっては恐怖と生存の起点となる存在

本質は“平和主義かつ超自由人”。

玉座で退屈しており、人間界の様子を水晶で観察して暇を潰している。

しばしば「俺も人間界で遊びたい」と言い出しては、側近のレイドにガチで止められる。

人間に滅ぼされたことに対しては悪びれもなく、「あれは襲われたからしゃーない」と開き直り気味。


◆ レイド

魔王の忠実な側近。基本的にツッコミ兼監視役。

主人公の動向を逐一、部下に監視させて把握している。



◎モンスター


◆デスモールド

大型犬〜中型馬相当の群棲型魔獣で蟷螂と蛾が混ざったような姿。

動くたびに羽から甘い香りのある鱗粉をまき散らす吸い込んだ者に幻覚や嘔吐を引き起こす

群れで包囲→毒霧で無力化→大鎌ような爪で襲撃

”何か”に引き寄せられる性質を持つ


◆シャイニック

中〜大型の夜行性魔鳥。岩場や水辺で主に魚や小動物を狩る。

飛行能力と急降下による奇襲攻撃を得意とする。

通常は人里に降りないが、飢餓状態では家畜や人間すら襲う。

近年、狩場だった水辺が枯渇し、人里に降りてくるようになった。

火・反射光・金属音を警戒するが、それらへの警戒は一時的なものであり、繰り返すと順応する。

狩場として認識した場所に何度も戻ってくる習性を持つ。


◆バルモルグ

鉱石腐食性のスキルのある魔物。岩を溶かしながら巣穴を作る。


◆ノーメル

コウモリのような小型魔物。敵の知覚を一時的に惑わせる息を吹きかける。


◆ フィルダン

粘膜状の肉体を持ち、隙間や通気孔を塞ぐ習性がある小型のモンスター。生態系では巣穴を保護する役割を担っており、外敵の侵入や寒気を遮断するために体を変形させて隙間に張り付く性質を持つ。

鍵穴を樹脂状に硬化させて密閉する技術は、フィルダンの分泌液模倣。



◎その他


◆ 馬車の御者

性別:男性年齢:30代前半(中世的価値観では中年)特徴:白髪混じり、浅黒い肌、顎髭、やや痩せ型革手袋・薄汚れた帽子・粗末なコート性格:寡黙、仕事人間/馬に詳しい


◆ リオの元パーティメンバー(死亡済み・仮名未設定)

剣士(男)年齢:10代後半金髪短髪/重鎧/大型盾持ち直情型・脳筋寄り・リオと衝突していたタイプ

僧侶(女)年齢:16〜17歳黒髪ポニテ/ローブ/魔法書を携帯穏やか・治癒魔法担当/セリナに敬意を持っていた

弓使い(男)年齢:18〜19歳紫のバンダナ/軽装皮鎧/鋭い眼光冷静沈着・野外知識・毒に詳しい


◆詰所の副官

王国軍所属の中年男性。灰色の髪に皺の深い額を持つ。礼儀正しく冷静な人物で、セリナ姫の状況を確認し、護衛の任務について簡易聴取を行う。姫が冒険者によって護送されていたことに対し、不審を抱いている。


◆ 武具屋の店主

屈強な体格の中年男性。

ローデンの冒険者たちの装備を長年取り扱っており、リオとも旧知の間柄。

本来のリオの装備傾向を知っており、今の「慎重に動く」スタイルに疑問を抱くが、仲間を失った影響と自然に納得。

”リオ”の変化に対して必要以上に追及せず、自然に受け入れる懐の深さがある。


◆マルク

エルム村の村長。

本来はAランク級の危険な依頼と知りつつ、予算不足のため「調査案件」としてギルドに依頼を送った。

村を守る立場として現実的な判断をしているが、よそ者に対する警戒は強い。


◆リューク

若い村の住人で、門前で”リオ”に槍を突きつけた人物。

戦い慣れてはいないが、村の警戒を担っている。


◆村人たち

疲弊した表情をしている。

狩猟による収穫がなくなり、食糧事情が悪化している。

”リオ”の調査に協力的ではないが、情報を漏らす者はいる。


◆元衛兵の老人

本名不詳、数十年前に街の衛兵だった人物。

かつて“同様の失踪事件”を調査していたが、上層部の圧力(買収やもみ消し)により捜査打ち切り。

事件の記憶と無念を抱えたまま隠遁し、旧市街に出入りしていた。

”リオ”の観察力と気配から、本質を見抜ける人間だと判断し、情報提供を決意。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る