第十九節 親友


笑い合ったあの日々は遠く

背中には冷たい刃が抜けない。

抜こうとも心にくい込み

絶望からは逃れられない。

信じた言葉は甘い毒。

気づけば深く侵食されていた。

交わした秘密は嘲笑に変わり

友情の証は赤い染み。

裏切りの痛みは骨まで凍てつき

孤独の闇にわたしを閉じ込める。

二度と信じない、優しい言葉。

二度と許さない、裏切りの影。

貴女の笑顔の裏に潜む

悪意の牙を決して忘れない。

一生恨む。

貴女の新しい友達は死ぬでしょう。

わたしは恨み続ける。

絶対に許さない。

貴女に関わりしもの

死が待受ける

貴女も孤独に生きるのよ。

わたしを裏切った代償に。

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