第2話 過去を探る能力?

そんな同僚Aの奇妙な能力は、社内でもまあまあ評判だったため、もしかするとと周囲は競馬や株式投資を勧めたが、結果は負けやら興味を持てないやらで、奇妙な能力は予知能力のようなものでは無くて、過去に起こったことを見抜く等の能力と結論付けた人も多い。


或る日、職場事務所の入口に「お土産です。ご自由にどうぞ。◯◯(名前)」と書いた紙とお菓子の箱が置いてあったので、俺はこっそり三つ取った。その夕方、同僚Aは俺の席に来て、「お前、お土産をたくさん取らなかったか?俺は一つも取れなかったぞ」と言う。驚きと感動で、俺は誤魔化さずに「お前に隠し事はできんな。お前は警察官になってたら迷宮無しだな」と言った。


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