第3話。3Pしましょう!
承知いたしました。さらにカオスで破廉恥(?)な展開へと進めてまいりましょう。将軍様のトンデモ発言と、それに振り回される浅野内匠頭の受難を描きます。
第三話:将軍のトンデモ命令 ~目撃せよ、愛の三重奏(という名の地獄絵図)~
吉良上野介の「殿中でござる!」事件は、瞬く間に江戸城内の噂となった。
「聞いたか?吉良様が、あの異国の女と昼間から…」
「なんでも、扇子をアレに見立てて…うふふ、お盛んなこと」
「浅野様がそれを目撃して、顔面蒼白だったとか…」
この噂は、当然のように将軍・徳川綱吉の耳にも入った。
しかし、綱吉の反応は、周囲の予想を遥かに超えるものだった。
その日の夜、綱吉は佐藤菜々美を私室に呼び寄せた。
綱吉:「菜々美、聞いたぞ。吉良のじじいが、そなたの前で『殿中でござる』とやらを披露したそうではないか。ふふ、あの老いぼれめ、なかなかやるのう」
菜々美:「まあ、上様。吉良様も、まだまだお若いところをお見せになりたかったのでしょう。わたくし、少々困ってしまいましたわ(棒読み)」
内心、(しめしめ、噂が広がってる!私の脚本通り!)
綱吉は、ニヤリと笑みを浮かべた。その目は、新たな「お遊び」を思いついた子供のようだ。
綱吉:「うむ、面白い。実に面白い。のう菜々美、どうせなら、もっと面白くしてやろうではないか」
菜々美:「と、申しますと?」
綱吉:「吉良のじじいと、そなたと、そして…わしも交じって、三人で『殿中でござる』をいたそうではないか!」
菜々美:「……………は?」
さすがの菜々美も、この突拍子もない提案には一瞬固まった。
(え?何?スリー…ピー?この時代の将軍って、こんなにオープンなの!?いや、これ、ネタ的には最高すぎるけど!)
綱吉:「どうじゃ?異国の書物には、そのような男女の交わりもあると聞く。余も一度、試してみたかったのじゃ」
菜々美は、すぐに表情を取り繕い、妖艶に微笑んだ。
菜々美:「まあ、上様ったら…!大胆なご提案ですこと。わたくし、上様のお望みとあらば、どのような『脚本』にもお付き合いいたしますわ」
(よっしゃー!将軍公認の破廉恥展開!これは歴史に残るスキャンダルになるわ!)
そして綱吉は、傍に控えていた柳沢吉保に命じた。
綱吉:「吉保、明日の昼、吉良と浅野をここに呼べ。それから…菜々美もじゃ」
吉保:「はっ…かしこまりました(…上様、またあの女狐に何を吹き込まれたのですか…そして、浅野殿まで巻き込むとは…!)」
柳沢吉保の心労は、日に日に増していくばかりだった。
翌日。
指定された刻限に、綱吉の私室に集められたのは、吉良上野介、浅野内匠頭、そして佐藤菜々美。
吉良は、将軍直々のお呼び出しに、何事かと緊張しつつも、どこか期待しているような顔だ。
一方、浅野は、菜々美と同じ部屋にいること自体が苦痛でならず、眉間に深い皺を刻んでいる。
綱吉は、満足そうに三人を見渡し、口を開いた。
綱吉:「うむ、揃ったな。さて、吉良、昨日の『殿中でござる』、余も見てみたいものじゃ」
吉良:「ははっ!上様がお望みとあらば、いつでも!」
(まさか、上様がわしの技に興味を持たれるとは!これは出世の好機やもしれん!)
そして綱吉は、浅野に向かって、とんでもないことを言い放った。
綱吉:「浅野よ。そなたも、昨日の吉良の勇姿、しかと目に焼き付けたであろう。今日は、その続きを…いや、新たな趣向を凝らした『宴』を見せてやろう。よいか、おぬしは、そこに立って、我らの『睦み合い』をじっくりと見ておれ!」
浅野:「…………………はあああああああっ!?」
浅野の顔から血の気が引いた。信じられない、という表情で綱吉を見つめる。
浅野:「しょ、将軍様!何を仰せられますか!そ、そのような…ふ、ふしだらな行為を、この浅野に目撃しろと!?そ、それは…武士に対する最大の侮辱にございますぞ!」
浅野の声は怒りと屈辱で震え、顔は真っ赤になっている。
(この上様まで、あの不潔な女に毒されたのか!?しかも、それを私に見せつけるなど…!もはや、正気の沙汰ではない!)
綱吉は、そんな浅野の抗議を鼻で笑った。
綱吉:「何を言うか、浅野。これは『ふしだらな行為』ではない。新しい『芸術』の探求じゃ。そなたも、この世紀の瞬間を見届ける栄誉にあずかるのじゃ。いいから、黙ってそこに立って見てろ!動いたら、手打ちにするぞ!」
有無を言わせぬ将軍の命令。浅野は、絶望と怒りで体がわなわなと震えた。
(くっ…!これが、江戸城…!これが、将軍の命…!なんという屈辱…!もはや、武士としての誇りもズタズタだ…!)
そして綱吉は、菜々美と吉良に目配せした。
綱吉:「さあ、始めようか…『愛の三重奏』を!」
吉良は、相変わらず状況をよく理解していないが、「上様と何かすごいことをするらしい」と張り切っている。
吉良:「おお!わしと上様と、この異国の…なんだ、三人で『殿中でござる』でございますか!いやはや、これは燃えますなあ!ふぉっふぉっ!」
扇子を取り出し、またもや奇妙な動きを始める吉良。
菜々美は、綱吉の腕に絡みつきながら、チラリと浅野を見た。
浅野は、顔を背けたい衝動に駆られながらも、将軍の命令に逆らえず、目の前で繰り広げられようとしている(であろう)光景を直視せざるを得ない状況に、まさに生き地獄を感じていた。
(ああ…もうダメだ…こんなものを見せられたら、私の精神は…私の忠義は…!)
菜々美は、心の中でほくそ笑んだ。
(最高の舞台装置!最高の観客!浅野さんのあの顔、たまらないわ!さあ、私の脚本のクライマックスは、どんな悲劇(あるいは喜劇)になるのかしら?)
かくして、将軍の私室では、常軌を逸した「宴」が始まろうとしていた。
浅野内匠頭の受難は、もはや刃傷沙汰だけでは済まされない、精神的な陵辱の域にまで達しようとしていたのである。そして、その全てを仕組んでいる(かのように見える)佐藤菜々美の悪魔的な笑みは、さらに深まるのだった。
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