25.東山観光

 京阪電車、京都側の終着、出町柳駅に着き、地上の出口へと向かう僕たち。

 そこから、京都の北側の通り、今出川通沿いのバス停に向かう。


 今出川通のこの場所は、丁度、京都大学と同志社大学の中間地点。

 大学生の姿も多く見かけ、どこか夢が膨らむ僕たち。


 「ふふふっ、大学生のような人達もいっぱいね。私も来年から、そうなるかなぁ。課題、少し残っているから、頑張ろう!!」

 咲姉ちゃんがニコニコと笑って、こちらを見ている。

 「そうだね。僕も、このままいくと、内部の大学に進学するかな。」

 僕はそう言って、咲姉ちゃんの言葉に頷く。


 「私は、このまま、芸能活動かな。強いて言えば、音楽の専門学校とか行きながら、歌の活動も視野に入れつつね。」

 あすかさんがニコニコと笑ってそう応える。

 「私は、まだ決めてないですが、頑張りたいです。皆さん。すごいです。」

 樹里さんはそう言いながら、僕たちの方を見て笑っていた。


 そんな大学生たちが行き交う所を見つつ、バスに乗って、東山方面へ向かう。次の目的地は銀閣寺。今出川通から鴨川の方を見ると、銀閣寺方面へ向かうバスがすぐにやって来た。


 僕たちは、バスに乗り、今出川通を東に進み、京都大学の北側を横切り、銀閣寺へ。

 銀閣寺道というバス停で降りて、そこから、銀閣寺へと向かう参道を通っていく。


 その銀閣寺へと向かう参道。その両側にはお店がいくつか立ち並ぶ。

 そのお店の一つで、昼休憩を取る僕たち。


 ホテルの朝食バイキングで、かなりの量を食べたので、ここでは、カフェ、つまりは、京都の茶屋に入り色々なスイーツを食べる僕たち。

 しかしながら、男子高校生である僕は、少し多めに注文する。他のメンバーも、女子高校生。デザートは別腹ということで、少し多めに注文していた。

 僕が頼んだのは、お汁粉。さらには、あんみつとグリーンティーのセット。

 他のメンバーも、お汁粉を注文し、それぞれ、もう一品、スイーツとグリーンティーのセットを注文する。

 あすかさんは抹茶のかき氷、樹里さんは葛切り、そして、咲姉ちゃんは抹茶のケーキだった。


 それぞれ、一口ずつ、交換しながら、食事をする僕たち。

 「本当、京都の和風デザートは最高ね。」

 咲姉ちゃんが、スプーンで一口、一口、口の中に食べ物を入れる度に、美味しそうに食べる。

 「どれも美味しい。」

 あすかさんも嬉しそうな表情をしている。大人気グラドルだからか。表情も本当にニコニコ笑って、京都の抹茶のデザートの魅力を伝えている気がする。


 「京都、来てよかったです。やっぱり、こういうのが有名なんですね。」

 樹里さんはうんうんと頷きながら、僕たちが頼んだメニューを見て、ゆっくりと口の中に入れ、京都の和風の味を楽しんでいた。


 そうして、茶屋での昼食を楽しんだのち、銀閣寺へと向かう僕たち。


 拝観券を購入して、銀閣寺の中へ。

 室町幕府の将軍、足利義政が建立した銀閣寺。メインとなる建物は書院造と呼ばれる、観音殿だろうか。銀閣というからには、銀色に輝く建物があると思われがちだが、木材と障子窓がそのまま使われている。


 そして、銀閣寺の庭園も美しく、どこか絵にかいたような庭園だった。


 「足利義政ですね。彼は、将軍というより、文化人ですね。様々な芸術を取り入れたりして、一つの文化が出来たと言われています。だから、こうして、庭園や建物がきれいなんですね。」

 樹里さんはそう僕たちに説明する。

 「すごい。いろいろ知ってるね。」

 あすかさんがうんうんと笑っている。

 「私も、日本史で習ったけど、案外忘れているのよね。」

 咲姉ちゃんもニコニコと笑っている。


 「え、えっと。まあ。そうですね。授業受けるの楽しいので。ただ‥‥。」

 樹里さんが照れたように頬を赤く染める。

 「どうした?」

 僕がそう聞くと。


 「えっと、義政は、将軍としては相応しくなかったみたいで。政治は苦手だったと聞いています。」

 樹里さんが顔を赤くしながらそう続けた。


 「うん。そうだね。確かに、義政の時に、応仁の乱が起きたよね。義政を取り巻く政治の環境でね。」

 僕は樹里さんの背中に手を乗せて、あすかさんと咲姉ちゃんにそう補足する。樹里さんは恥ずかしがりながら、うんうんと頷いている。


 「大丈夫だよ。樹里さんが勉強するの好きなの、皆知ってるから。」

 僕がそう言って、樹里さんの肩に手を乗せポンポンと叩く。

 咲姉ちゃんとあすかさんも、僕の言葉に頷いている。


 「はい。そのっ、ありがとうございます。」

 樹里さんはどこか自信を取り戻しながら、そう笑っていた。


 その後も、書院造の観音殿をじっくりと見る僕たち。観音殿の中には、和室や床の間と言った、落ち着いた雰囲気の室内が備わっていた。

 そうして、次に目を付けたのが庭園だろう。綺麗に整備された石庭、そして、その奥には水辺がこの夏の涼しさを演出し、水辺の周りには苔が覆われており、その苔の生え方もどこか、京都の雰囲気を演出している。


 そして、苔にもいろいろと種類があり、どんな種類の苔があるかの展示もされていた。

 「苔にもいろいろ種類があるんですね。」

 やはり、樹里さんが興味津々のご様子。

 「へぇ。こうしてみると、やっぱり、日本庭園って素敵だね。」

 咲姉ちゃんも嬉しそうに見て、僕と同じで写真を撮っている。

 「ふふふっ、折角だから撮ってもらいましょう。浴衣だし。」

 あすかさんがニコニコ笑って、僕たちを促す。

 そういえば、祇園祭と、一通りの撮影に使うために、今日は浴衣で京都観光をしていた僕たち。


 そうして、あすかさんの提案で、浴衣姿の皆を、僕のカメラで写す。

 銀閣寺の庭園、そして、観音殿をバックに浴衣姿の皆がキラキラと輝いていた。


 僕たちは銀閣寺の見学を一通り終え、バスに乗って次の目的地へ向かう。

 時刻は午後から夕方にかけての時間帯。次の目的地が、おそらく今日、最後に見学する場所になるだろう。


 バスに乗って、東山地区を南に南下していく。

 途中、五山送り火に使用する、大文字の、大の文字が山肌にはっきりと見える。


 「有名ですね。大文字。」

 樹里さんが、山肌に気付いて指さす。

 「そうですね。火がつくのはその日だけですが、山肌だけなら、いつでも見れます。」

 僕がそう言うと、皆は、山肌に見える、大の文字を見つめていた。


 そうして、バスは南下していき、五条坂と呼ばれるバス停で下車する。清水寺の最寄だ。そう、僕たちが次の目的地に設定したのは、清水寺だ。


 「ふふふっ、京都と言えば、清水寺よね。いちばんに思い浮かんだわ。」

 咲姉ちゃんがニコニコ笑う。この言葉に僕たちは頷く。

 おそらく、京都を観光するうえで、いちばん最初に巡りたい場所として、清水寺を選ぶかもしれない。しかし。実は清水寺は、京都を観光するうえで、いちばん最後、もしくは、僕たちのように連泊する場合であれば、一日の中でいちばん最後に巡ったほうが良い。

 というのも。


「うわぁ。お土産屋さんがいっぱいだ。」

 あすかさんが目を丸くして、周辺のお店を見る。

 バス停から、清水寺まで続く、坂を登った瞬間に、沢山のお店が広がる。


「すごいですよね。京都の他の場所と比べ物にならないくらい、ここが、いちばん、お土産屋さんが多いです。このお店の通りが、断続的ですが、午前中に行った、祇園の四条の方まで続きます。」

 僕がそう説明すると。


 「すごい。」

 「うわぁ。」

 咲姉ちゃんと樹里さんが興奮した表情で笑っている。


 そう。これが、清水寺をいちばん最後に回った方が良い理由。

 清水寺周辺から、四条の八坂神社、つまりは祇園そして、四条河原町にかけて、お土産屋さんが沢山連なっている。時間があれば、清水寺から、お土産屋さんを巡るのも面白い。


 結局はそこで一日の大半が潰れるし、他の場所に行けたとしても、沢山のお土産を手に持ちながら観光するのは、負担がかかるだろう。ましてや、今日は浴衣姿で回っているのだから尚更だ。


「お分かりいただけましたでしょうか?清水寺を、午後、そして、今日のいちばん最後にした理由が。」

 僕は皆の方を見て、ニコニコと笑って問いかける。


 「うん。お店が沢山。この周辺だけで、一日が終わっちゃいそう。」

 あすかさんがうんうんと頷きながら笑う。

 「そうね。マー君に、コースのルートを任せてよかったわ。」

 咲姉ちゃんがニコニコ笑っていた。

 「はい。さすがの私も、これだと、色々なお店を回って、この後の時間が押すところでした。」

 樹里さんもうんうんと頷き、僕の方を見て笑っていた。



 というわけで、先ずは、お土産屋さんの、出店通りを抜け、清水の舞台へ向かう。

 仁王門と三重塔に迎えられる僕たち。やはり近くで見ると大きい。

 清水寺が、山肌に沿って建てられているからだろうか。山から、京都の町を一望したいという思いから、大きめに建てられているのだろう。

 「すごい。きっと昔は、京都の町からも、これが見えたのかな?」

 咲姉ちゃんはニコニコ笑いながら、建造物を見ていた。樹里さんとあすかさんも同じように頷いている。


 そうして、いよいよ拝観料を支払い、清水の舞台へ。

 順路通りに進み、本堂の門をくぐると、そこはもう、京都の街並みが一望でき、写真でもよく見かける清水の舞台だった。


 「すごいっ。」

 思わず息をのみ、京都の街並みの景色にため息が出る樹里さん。

 目を丸くして、清水の舞台から見える京都の景色を目に焼き付けている。


 「すごいよね。よく、昔の技術でも、こういう舞台が建てられるよね。」

 僕が樹里さんにそう言うと、樹里さんはうんうんと頷いている。


 「はい。私は、ハルさんと出会う前、つまりは、色々な場所に行く前まで、写真でしか見たことが無かったのですが。実際に見て見て。これは。本当にすごいです。」

 樹里さんの目には思わず涙が。ものすごく感動していることが良く伝わってくる。


 「あらあら、思わず感動しちゃってるの。でも、すごいよね、気持ちわかるわ。本当に綺麗。」

 咲姉ちゃんがうんうんと頷く。そして。

 「これからも、マー君に色々な場所に連れてってもらおうね。」

 咲姉ちゃんが優しく樹里さんを見る。樹里さんはうんうんと大きく頷いた。

 「ふふふっ、こっちも感動しちゃった。」

 あすかさんもうんうんと頷く。

 「本当にきれだね。樹里ちゃん。」

 あすかさんは樹里さんにそう笑いかける。樹里さんは涙をぬぐい、うんうんと頷く。

 

 そうして、清水の舞台から見える京都の街並み、それを目に焼き付ける。さらには、その風景を写真に収める僕。

 勿論、浴衣姿の女性三人を並べて、僕のカメラで写真を撮る。

 「ふふふっ、景色が良くて、写真に映えるかな。」

 咲姉ちゃんが笑っている。

 「はい。浴衣で着てよかったです。」

 樹里さんもこの時はニコニコと笑っている。

 「本当、いい天気でよかった。」

 あすかさんも、ニコニコと笑って、様々なポーズに応じてくれた。


 そうして、本殿を進んでいく僕たち。そのまま併設されている地主神社へ、と思ったが、修繕期間ということで、現在は閉門されている。

 色々と見学したかったが、そこまで落ち込む必要はない気がする。縁結びのご利益で有名だが、僕の中ではもう素敵な出会いを今年やっていると思ったからだろう。


 閉門されている様子に、うんうんと頷き、改めて、あすかさん、樹里さん、そして、咲姉ちゃんの三人を見る。


 「えっと、残念でしたね。修繕期間のようで。皆さん、縁結びのグッズとか買いたかったですか?」

 と、三人の顔を見るが。三人とも大きく首を横に振った。


 「ううん。必要ないわ。えっと、まあ、他に頑張らなきゃいけないことがあるし。」

 咲姉ちゃんが顔を赤くして、僕に言う。

 「そうね。私も、色々、グラビアとか、歌とか、他に頑張らないといけないから。」

 あすかさんも同じで、顔を赤くし、どこかそっぽを向いた感じで僕に言う。

 「必要‥‥ないです。べ、勉強、もっとしてから‥‥。」

 樹里さんは緊張しながら、うんうんと、頷いた。


 「マー君は?」

 「「は、ハルさんは?」」

 三人は僕の方を見て、こう言った。


 「縁結びのグッズ、欲しかった?」

 「そういうの買いたかった?」

 「縁結びの何か買いたかったですか?」

 三人の声が綺麗にそろう。


 僕は首を大きく横に振る。

 「全然。今は、必要ないと思ってます。だって‥‥。」


 「「「だって?」」」

 不思議と詰め寄られる僕。


 「えっと、ま、まあ。今を頑張りたいなって。折角、その、鉄道以外にもいろいろな写真が集まったので、写真の活動とか、あと、高校の勉強とか。」

 僕は顔を赤くして言った。本当の気持ちがまだ言えなかった。


 「そう。良かったわ。」

 「うんうん。良かった。」

 「はい。良かったです。」

 どこかホッとした顔をする三人。僕も、それ以上詰め寄られず、ホッとしている。


 そうして、そのまま、清水寺の奥の院と呼ばれる場所へ。ここも、清水の舞台の一部。京都の街並みと、清水の本殿が一望できる。

 「こっちも奇麗ね。」

 あすかさんがニコニコ笑う。樹里さんと、咲姉ちゃんも一緒に頷く。

 奥の院でも、浴衣姿の三人が並び、僕のカメラで写真に収める。清水の本堂と京都の街並みの背景が本当に綺麗に映る。


 しばらくの間、奥の院の舞台で、景色を楽しむ僕たち。

 「素敵な所。」

 改めて、あすかさんが感慨深そうに言う。

 「はい。皆さんと来てよかったです。」

 樹里さんもうんうんと頷きながら言う。

 「そうね。京都の夏に来てよかった。」

 咲姉ちゃんもニコニコと笑っていた。


 そうして、奥の院を抜け、清水の舞台の下に降りる僕たち。

 夏の緑の木々を見ながら、音羽の滝へ。


 「ふふふっ、音羽の滝ね。三つあるうちのどれがいいかしら。」

 咲姉ちゃんがニコニコ笑いながら、音羽の滝を指さす。

 清水寺の由来ともなっている音羽の滝。ここのあたりの山から出る湧き水をだという。

 この湧水が三つの筧から流れ落ちているわけだが。三つの筧のそれぞれに、別々の意味や願いが込められているというが。


 「実際はどれも一緒だって聞いたことがあります。三つに分かれて水が落ちていますが、元々の水源は一つなので。どの場所のものを飲んでも変わらないそうです。」

 僕がそう説明すると。


 「はい。私も、そう聞いたことがあります。」

 樹里さんがうんうんと頷く。

 「うん。うん。いろいろ説があるよね。」

 あすかさんもニコニコ笑って頷いた。

 「へえ。そうなんだ。じゃあ、並んで、空いている所から、水を汲みましょう。」

 咲姉ちゃんはニコニコ笑って、僕たちと一緒に、音羽の滝の列に並ぶ。


 そうして、僕たちは各々、備え付けの柄杓を取って、空いている場所から、水を汲み、その水を飲むのだった。


 僕たちはその後も、順路通りに進み、清水寺の出口へ向かった。


 さあ、ここからはお待ちかねのお店巡りだ。


 「ふふふっ、ここからは楽しく、お店を巡りましょうね。」

 咲姉ちゃんがニコニコ笑っている。

 樹里さんと、あすかさんも同じように頷いている。


 ここからは、お店をゆっくり巡るわけだが。

 「ハルさん、こういう場所なら、何か知ってるよね、おすすめは?」

 あすかさんがニコニコ笑いながら、僕の方を見る。

 樹里さんと、咲姉ちゃんも興味津々でこちらを見ている。


 「なるほど。そうですね。そしたら、京都と言えば、八ッ橋ということで。色々、八ッ橋のお店があるのですが‥‥。」

 三人がニコニコ笑う。僕は八ッ橋のお店へと向かう。そうして、入ったのは『西尾』という看板が掲げられたお店。


 「おすすめは、ここですね。西尾と呼ばれるお店です。明確な理由はすぐにわかります。」

 僕はそう言って、店舗に入るとすぐに。


 「どうぞ~。」

 店員さんから、お茶を渡され、それを受け取る僕。

 後に続く、三人も店員さんからお茶を差し出され、順々に受け取っていく。


 「浴衣、似合ってますね。中で試食もできますので是非、試食して、買って行ってください。」

 店員さんはニコニコ笑って、試食用に置かれている、八ッ橋の入れ物を指さすのだった。


 「あ、ありがとうございます。」

 顔を赤くしてお茶を受け取る樹里さん。

 「すごい。試食できるんですね。」

 あすかさんがニコニコ笑う。

 「へえ。これは、嬉しい!!」

 飛び切りの笑顔を見せる咲姉ちゃん。


 そうして、お店の中に入って、それぞれ、八ッ橋の試食をしていく。

 このお店のおすすめは、季節の八ッ橋。ちょうど今は、夏の時期ということで、ラムネや桃、マンゴーと言った夏らしい味の八ッ橋が並んでいる。


 早速、試食コーナーの八ッ橋に手を伸ばし、様々な味の八ッ橋を試食する僕たち。


 「すごい、マンゴーの八ッ橋、とても美味しい。」

 咲姉ちゃんがニコニコ笑う。

 「私は、桃の方が好きかな。でも、どれも良いわね。」

 あすかさんもうんうんと頷きながら笑っている。

 「はい。試食出来て嬉しいです。私はラムネ味でしょうか。飲み物とかだったら、炭酸が含まれてて、私は苦手なのですが、これはそこまで、炭酸が無いので、沢山食べられそうです。」

 樹里さんはうんうんと頷く。


 そうして、僕たちは、季節の八ッ橋と、定番の抹茶とニッキの八ッ橋を購入した。


 その後は、漬物店で冷やしキュウリを購入。

 といっても、京都の漬物屋は沢山あるので、どの店で、購入していいか迷ってしまう僕たちが居た。

 「流石本場ね。冷やしキュウリ一つでも色々な漬物屋の味があるから。」

 咲姉ちゃんがうんうんと頷く。

 樹里さんとあすかさんも同じように頷いていた。


 清水の道を下り、産寧坂を経て、八坂神社の方へ。この間にも、和菓子店に立ち寄ったり、喫茶店に入っては、飲み物を飲んだりしていた。


 そんなことをしながら、八坂神社へ。八坂神社の奥には、円山公園があり、京都の有名なしだれ桜の場所でもある。


 「すみません、今は夏なんで咲いてないですが。」

 僕はそう言いながら、しだれ桜を指さす。

 「ふふふっ、次は春に行きましょうね。」

 咲姉ちゃんがニコニコ笑う。

 「うん。春の京都の撮影も楽しそう。」

 あすかさんがニコニコ笑う。

 樹里さんも同じく頷いていた。


 そうして僕たちは、八坂神社の正門の方へ行く。この場所がいわゆる祇園と呼ばれる場所。

 「ここら辺が祇園ですね。やっぱり祇園祭ですから、人がいっぱいですね。」

 僕がそう言うと、皆はうんうんと頷いていた。


 そうして、僕たちは再び四条通を進み、鴨川の方へと向かう。

 八坂神社から鴨川迄の四条通もお土産屋さんが立ち並ぶので、ここでもいくつかお土産を購入し、夏の夕日が沈むころ、四条河原町へと戻った。


 ここからは、バスに乗って、京都駅前の宿泊しているホテルへと戻る。

 「ふふふっ、楽しかったわね。」

 咲姉ちゃんがニコニコ笑う。

 「私も、浴衣着て、カメラで撮影しながらでしたが、楽しかったです。」

 あすかさんがうんうんと頷く。

 「はい。私も、色々学べて、知りたいことが知れた気がします。」

 樹里さんがうんうんと頷いていた。


 僕たちは、京都駅へと戻り、夕食を済ませる。今日は、京野菜の天ぷらを夕食として食事をした。本当に、美味しく、流石は京都という感じだった。

 そうして、宿泊しているホテルへと戻り、今日一日の疲れを癒すのだった。


 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る