第2話  裸の美女が目の前に! 夢かなんかですか、これ

 朝起きたら、裸の超絶美人が視界に入る。

 これは一体に何が起こってるんだろう。

 まだ現実だと信じられない。


「あらあら、まぁー!」


 白鷹さんは俺の下の方を見て、目をまん丸にする。


「まだ私と子供を作りたいのね!」


 とても嬉しそうな声だった。

 男冥利に尽きると言えば尽きるのだが、俺の股間にあるバナナはもはや剣だった。

 聖剣エクスカリバーと言えるほどに立派だった。

 いや、無理だって。

 白鷹さんみたいな超絶美少女の裸を見たら、理性崩壊するって。


「えっちしないの?」

 

 白鷹さんが首を可愛く傾げた。

 ぷっつん。

 俺の理性のブレーキが崩壊した。


「させていただきます」

 

 朝からもう一回、また楽しんでしまった



「黒小鳥くんのすごく大きかったわ、それにいっぱい出たわね」

 

 白鷹さんは目をキラキラさせながら、嬉しそうに繋げていた。

 今さら思ったことだけど、白鷹さん見た目清楚なのにめちゃくちゃエロいな。


「黒小鳥くんみたいな保健体育初心者でも子供のでき方ぐらいは理解できたかしら?」


「コウノトリが子供を運ぶことじゃないことだけは分かったよ」


「あはは、黒小鳥くん、まだそれ言うの!」

 

 白鷹さんは涙を流しながら、甲高い声を上げる。

 笑ってもらえて、心が救われる。

 変なフリも変なフリで大変なんだ。

 さて。


「学校行こうか」


「そうね、昨晩はお楽しみだったわね」


「お、おう」

 

 まさかその発言をリアルで言う人がいたとは。

 白鷹さんはずっと笑顔で幸せそうだった。

 こんなに喜んでもらえるなら、変なふりをしてよかったと改めて思う俺だった。



「よぅ、コウノトリ!」


 悪友でもある佐藤がニヤニヤしながら近づいてきた。

 教室に入ると、男子連中が「コウノトリ、赤ちゃんできたか?」と野次を飛ばしてきた。


「コウノトリじゃねぇよ、黒小鳥だ!」


 俺が反応すると、「うわっ、コウノトリが喋った」と男子連中は腹を抱えて笑い始めた。

 女子もヒソヒソ声も聞こえる。


「黒小鳥、まだ信じてるの、すごいね?」


「隣のクラスからも見にきてるよ」


 マジか、もう学年中に噂が始めてるだと!

 SNSのせいのもあんのか。

 いまさら恥ずかしくなってきて、体が熱くなってきた。


「もう学校来れねえ…」と呟くと、佐藤がクックックっと笑い始める。

 

 クラス中の視線を感じながら、俺の冷や汗が止まらねえ。 

 でも、白鷹さんの恋人になるには、変人全開で目立つしかねえ!


「コウノトリくーん、大丈夫ですか?」


「お前までいうなよ、俺は黒小鳥だ」

 

 佐藤が俺の反応を見て、ゲラゲラと笑う。

 くそぉー、屈辱的だ。

 チラリと白鷹さんの様子を見る。

 1人静かに教室の隅で本を読んでいる。

 白鷹さんは孤高の存在だ。

 誰も近寄らない。

 白鷹さんの周りの空間だけ静寂にすら思える。

 ふとそちらに目を向ける。

 

 ひらひらと小さく手を振ってきた。

 ウィンクしながら、唇の横に人差し指を立てる。

 白鷹さんは唇を小さく動かす。

 

 な、い、しょ、だよ。

 

 その唇の動きがあまりに官能的で思わずドキッとした。

 何が内緒かわからず、少しだけ首をかしげる。

 ふふっと笑ってから白鷹さんは首を机に向けていた。

 こんなにわかりやすく笑っているのにやはり周りは白鷹さんの様子に気づくことがない。

 まるで俺と白鷹さんだけが秘密の時間を共有しているみたいでドキドキする。

 

 白鷹さんは再び顔を上げる。

 

 えっち。

 

唇の動きだけで間違いなく、そう言ったのが分かる。

 昨日のことかよ。

 もしかしてそうかなぁとは思ったけど。


「おい、どうした?」


「あ、いや、別に」

 

 佐藤に声をかけられ、我に返った。

 白鷹さんとのやり取りは十数秒ぐらいだったが、十数分は過ごした気分だった。

 ぶー、ぶー。

 通知音が鳴った。

 スマホが鳴る。


「悪りぃ」


「いいけど、わざわざ今見なきゃダメなのか?」

 

 佐藤が怪訝そうな感じで見る。

 まさかと思って画面を開くと、


【また教えてあげる】

 

 白鷹さんからの連絡だ。

 昨日LINE交換してからの初メッセージがこれだ。

 またチラッと白鷹さんを見ると笑っていた。

 この人は本当に心臓に悪い。


「どうした? ニヤニヤして」


「あっ、笑ってたのか?」


「コウノトリはやっぱり変人なんだな」


「うっせぇ、その言い方やめろ」

 

 まだ夢心地だったが、やっぱり昨日のは夢じゃなかった。

 もう一度、白鷹さんを見るとニヤニヤしていた。

 あんなに笑ってるのにやっぱり周りは気づいていなそうだった。

 俺はやっぱりあの白鷹さんとえっちなことができたんだ。

 そう思うと、変人って佐藤から言われるのも悪い気はしない。

 俺が変人のふりをするだけで、白鷹さんは笑顔になってくれるんだ。

 もっともっと変人のふりを頑張るぞと気合いが入った俺は偉人の変人エピソードなどをもっと研究しようと思うのだった。


◆◆◆あとがき、お礼、お願い◆◆◆


ここまでお読みいただきありがとうございます。


白鷹さんと黒小鳥のいちゃいちゃ楽しんでいただけましたか?


もし、黒小鳥君うらやましい。

いちゃいちゃ最高

白鷹さん可愛い


と思ってくださいましたら、


♡、☆☆☆とフォローを何卒お願いいたします。

レビューや応援コメントを書いてくださったらできるだけすぐ読みますし、返信も速やかに致します。


メインヒロインのイラスト

https://kakuyomu.jp/my/news/16818792436531940357


気が向いたら覗いてください。


略称 変ホケを今後ともよろしくお願いします



次回は黒小鳥くんの学校での様子が描かれます。

公開日は7月16日6時頃です。

お楽しみに!

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