もう一つのプロローグ




侵攻歴三十年一月二日





今日は俺の誕生日だ。

今日、固有を授かると思うとわくわくする



俺は小さな頃から妙な既視感や、何か嫌な予感がすることが多々あった

なので両親は俺の固有が第六感、もしくは、予知などの未来視系統なんじゃないかと言っていた。



もし、未来視系統なら、第六感などの個人に作用するタイプなら、裂け目の探索者として、予知などの場合は、国が手厚くサポートして育成するので、どちらでも、お前は生活には困らないだろうと、父親が酔っ払いながら語っていた


未来視系統は複数の未来の可能性が見えるタイプのようだ

あれ…なんでこの世界線のって思ったんだろう?まあいいや




そんな事を考えていたら、鑑定をしてくれるおじさんの所に着いた。警備が厳重な場所だ


本来は、鑑定の固有を持っている人たちが個人のために動くのは、よほどの権力者か資産家などの家にしか行かない


 なぜなら、危険だからだ。鑑定の固有を持った人は爵位にして子爵と同等の権限を

持っている、そして政府に専用の部署があり鑑定の固有持ち以外には緊急時以外原則

立ち入り禁止になっている。


 そこまで徹底して保護している鑑定の固有持ちを、政府に反感を持つ組織が、

誘拐や殺害してしまう事件があった。その事件の後、政府は鑑定を含めたいくつかの

固有を持っている人間を保護する法案を可決した。


 それからというもの、保護されている固有持ちを監禁、拉致、殺害をしたものを

身分問わず裁いた。たとえ誘拐などをしたものが特権階級の華族であろうと

容赦なく裁いた。


 それでも馬鹿をする人間は一定数いるため、何かあったときに誰がやったのか

分かりやすく、かつ、今の立場を失いたくないような、地位の高い人間の家のみに

固有持ちを派遣するような制度になった。


 そのため、今回のような未来視系統などの貴重な固有が生まれる可能性を除き

ほとんど個人の鑑定は行わない


 大体の人が固有を授かるのは、七歳になった年の年末に行われる




 今回の俺のような事例は稀で、そのため警備を厳重にしたうえで、

俺の鑑定をすることになった


「じゃあ鑑定結果を見せるよ」



一之瀬双葉

固有

・こうそくさいせい五十五%

・せいしんあんてい四十%

・いふ六十五%





「おおすごいね。器が常人の1,6倍だよ、それといふ?畏怖かな?

えっとどうしたんだい?急に涙なんか流して」


「えっ」


言われて気づいた自分が泣いていることに


「あれ?おかしいな?君の精神安定は、一定以上の感情の起伏、具体的には

怒ることはあっても憤怒することはない、そんな固有のはずなんだけど…

(ってことはこの涙は固有の許容値の超えた感情?四十%と言うことはCランクだぞ!それを突き破る、そんな感情をこんな小さい子が?)

双葉君何かつらいことはないかい?おじさんに話してくれたら少しは解決できるかもしれない」


「いい、いいんですおじさんありがとうございます」


「そうかそれならおじさんからは何も言わないでおこう」


そういうとおじさんは護衛の人と移動する準備を始めた。去り際に


「これはおじさんの電話番号、君がつらくなったり、何か困ったことが

あったりしたら、この電話番号にかけなさい。相談を聞くくらいなら

おじさんでもできるから」


そう言って、おじさんは、電話番号の書かれた紙を手渡してくれた。

(おじさん、長生きしてね。前回の分まで)

そう思いながら俺はおじさんを見送った





おじさんが帰った

ならば、まずする事が二つある


その次の日俺は近所の山に水と食べ物とタオル、万が一の時の武器を持って行った


「この辺りが良いか」


近くに綺麗な川があり、ある程度見晴らしが良い場所まで来た


「まずは魔力操作の感覚からだな」


そういって全身に魔力を流して操ってみる


「感覚はあまり鈍ってないな、一般的にAと呼ばれているレベルと同じくらいか

まあ今はこのくらいでもどうにかなるだろう。どっちかと言うともう一つの方が問題だしな管理をミスったら死ぬかもしれないし、今回は何が違うのかまだ分かっていない分、今死ぬわけにはいかないもんな」


そういって川の近づく

そして川の近くにあった石を洗いその石をもちあげると―――






グシャッ グシャッ



鮮血が飛び散る

辺りに鉄のような臭いが漂う


つぶれた腕の筋繊維や骨が瞬時に元に戻る

『高速再生』の効果によって先ほどよりも強靭になって

『高速再生』で治せないのは体力と血液だけだ。

もし脳が損傷しても、80%までは、魂の情報から作り出すことができる



グシャッ グシャッ



今度は反対の腕だ

この方法は俺しかできない常人なら痛みでこれ以上したくないと思うだろう

だが、俺には精神安定の固有がある。なので、デメリットは血が足りなくなることと

体力だけだ。血が足りなくなるのは、いくら超速再生でも、

傷を受けた瞬間に治る訳ではないからだ。

一回するごとに一定量の血液が噴き出る。そのため、血の管理はしっかりしないといけない



グシャッ グシャッ



次はふくらはぎと太ももだ

今回は失血死はしたくないのでもう片方をやったらご飯と水分を取る


そして、栄養を取ってから、腹筋とあとめんどくさい背筋をする



グシャッ グシャッ



ご飯の前にするのはふくらはぎと太ももだ

これが終わったら川の水を浴びて綺麗にしてからご飯を食べる

食事中に血の匂いがするのは、嫌だからだ









面倒な背筋が終わった

背筋を壊すには、高い所から背中から落ちる、背中を刃物で切る、それ以外は普通に筋トレをする。この山でできることはそのくらいなので、結構時間がかかった。だが、これを後何セットかしないといけない。

最低でも、この世界の強者たち相手にお荷物になる味方がいる状態で撤退できる位の力がなければ、俺の力は使い物にならない




そうして筋繊維を全部壊すを繰り返すこと三時間





この世界に一人の最強が生まれた




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