転生先が何もかもバカだった話し。
雨のち晴れ
第1話 モブAがバカだった話し
俺の名前は百瀬夏生(ももせなつお)何処にでも居る?異世界大好き高校2年生。
そんな俺は、すごく有りがちなシチュエーションで少女を交通事故から助けて死んで、異世界転生をしようとしていた!
『うおおおおおお!キターーーーー!もしかしてここ、異世界に飛ばされる前によくある空間か!?』
そう。今、夏生の居る場所は何も無い真っ白な空間だった!
『おーーーい!神様!!女神様!!仏様!!居るんだろう?早く出てきてくれよ!俺は、ワクワクすっぞ!』
何処か聞いた事あるような無いようなセリフを言う夏生。
『なあ!なあ!なあ!早くしてくれよ!俺はさあ、冒険者になって異世界で活躍したいんだよ!だからさ、もういいだろ!?早く出てきてくれよ!なっ!?』
(ちっ!うるさいガキが来てしまったな。)
『あ!?わかった!さては、すっごく可愛くて俺の前に出て来るのが恥ずかしいんだなっ!大丈夫!俺は、誰かを褒めさせたら右に出る者は居ないと言われるほど褒め上手だから!』
すると、どうだろう。空間からもやが立ち込めて、1人の女神が現れる。
『そ、そうか?な、ならほら褒めると良い。さぁ、私を褒めなさい夏生!』
バカな女神の登場である。
『ほれ、さっさと褒めんか馬鹿者!』
女神ドヤ顔で言う。
『えっ?何だ、普通じゃん。もっとスタイル良くて、背が高くて、とてつもない美人で、文句のつけようがない神様か女神様が出て来ると思ったら普通じゃん。てか、普通より少し下か?期待して損したは!』
『き、貴様!今さっき、誰かを褒めさせたら右に出る者は居ないと言われるほど褒め上手だから!っと言ったばかりではないか!』
『いや、あまりにも普通過ぎて褒める場所が見当たらないんだよ。』
『おのれ、私を馬鹿にしおって!こうなったら・・・・貴様、もう1回生き返してやるから人生やり直してこい!』
『いや、生き返った所でまた同じ事してここに戻って来るけど?そこにも書いてあるじゃん。』
そう言って、夏生は女神の横にある木製の看板を指差した。そこには、
【死ぬには早すぎた者よ、私が何が何でも異世界に転生させ、その第2の人生を楽しむが良い。少しそこで待っておれ。】と書かれている。
馬鹿な女神である。死んだ者が困らぬ様、気を利かせて書いた看板が裏目に出る。
『お前本当に女神様か?馬鹿すぎだろ?頭の中どうなってんだ?ちと見せてみろよ。』
そう言って夏生は、女神の頭をグイグイ触り始める。
『こ、この何をしておる!やめんか!セクハラだぞ!離れろ!離れろと言っておるだろが馬鹿者!』
そう言って、夏生を引き剥がす女神。
『もういい、さっさと異世界に行け!馬鹿者が!貴様など異世界での職業は、勇者とか賢者とかでは無く、凡人以下のモブAにしおくからな!せいぜい頑張れよ、馬鹿者!』
そう言って、女神は呪文を唱え始める。すると夏生の体が徐々に消えていき、異世界行きが始まる。
『おーーーーい!ちょっと待ってくれよ!俺の異世界ハーレムはどうなるんだ!勇者じゃなきゃモテないだろ!俺が悪かった!謝るから勇者に転生させてくよ!頼むよ!!』
『知らん!馬鹿者が!さっさと消えろ!』
こうして、馬鹿な女神と、馬鹿な異世界転生者夏生の絡みは終わる。
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