【祝1000pv突破!】登下校中が「私の」「俺の」『一番好きな時間』

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第一章 恋愛をしたことがない2人

第1話

 通学路の桜並木は薄いピンク色。そしてその真下にあるベンチに座っているのは、カップル。女性の方は薄ピンク色のミニスカを履いて、彼氏様に甘えていらっしゃる。


――ふざけんなぁー!!



 私の名前は、新井由佳。彼氏なし、告られたことなし、告ったことなしの中高一貫校4年生。国立校で言うと高校1年生。今日、新学期が始まる。


「はぁ、誰でもいいから、イケメン、高身長、優しくて、お金もまあまあ持ってる彼氏い欲しいよー!」


 イケメンはいるけど、傲慢なやつ。背は高いけどフツメン。優しいけど低身長。お金持ってるけど関わるとめんどくさい。.......こんなこと言って良いのかわかんないが、同級生には、私が求めている人はいない。


 今日も、新たな一年が始まる。

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