幼馴染みと浮気をしたらNTR好きの彼氏がテンション高く舞い上がってます
秋犬
第1章 NTR好き彼氏の突撃
第1話 幼馴染みに告白されちゃった【鏡介の部屋】
「好きだよ」
びくりと身体が熱を持った何かに反応する。とても熱くて、胸が締め付けられそう。幼馴染みの
「だめ、だめだよ、だって……」
「じゃあ、しない?」
鏡介が私の耳元で、しまりのない声で囁く。今まで聞いたことがない、とても湿っぽくて熱い声だ。
「答えないんだ」
服越しに鏡介の体温が生々しく伝わってくる。さっきまで中学の同級会で、それから飲み直そうって今は一人暮らしをしている鏡介の家に集まろうってなって、それで一人二人と帰っていって、私もそろそろ帰ろうかなって思ったら、こうなっていたんだ。
「じゃあ、していいよね」
「でも……」
久しぶりの友達に会って、私も嬉しかったから結構飲んでしまっていた。鏡介も結構飲んでいるはずだ。これは酔っ払った勢いの、ただの冗談なんでしょう?
「私、彼氏出来たから……」
鏡介の腕の中で、私は今付き合っている彼氏の顔を思い出す。眼鏡をかけていて、真面目そうで優しい顔。でも、今目の前にいるのは彼じゃない。
「知ってる。だから悔しかった」
鏡介の腕に力が入る。すごくたくましくて、頼りになりそうな腕。鏡介の熱い気持ちが伝わってきて、私の身体の力がどんどん抜けていく。
「昔から好きだった。告白しようと思ったこともあったけど、そしたら友達じゃいられなくなるって思った。だから、さっき彼氏の話を聞いて泣きそうだった」
そう、だったんだ……。
「そんなに……?」
「うん、すっごく好きだったし、さっきはすごく嫌だった」
鏡介が私の顔を覗き込む。
「俺は、
私は鏡介の腕に抱かれながら、昔はこんなに力が強かったかなと思い出していた。保育園の頃から一緒にいた鏡介。家族ぐるみで一緒に遊園地に出かけたりお互いの家に泊まったり、それなりに楽しく過ごした記憶がある。
気がついたら私は女の子の友達とばかり遊ぶようになって、鏡介は声変わりをして背が高くなっていた。そうしたら何となく昔のように一緒にいられなくなって、会えば話はするけれど何となく顔を直視できなくなっていた。
そしてお互い違う高校と大学へ通って二十歳になって、私たちは再びこうして一緒にいる。
「いつから、好きだったの?」
「小五だったかな……ほら、臨海学校行っただろう? その時、夜に誰が好きとかそういう話になって……俺は他の奴らの話を聞いてるだけだったんだけど、じゃあ俺は誰が好きなのかなって思ったら、お前のことしか考えられなくて……」
思ったよりくだらない理由で、私は吹き出してしまった。でも鏡介の顔は真剣なままだ。
「なんか、だから本当にお前のこと好きって言っていいのかよくわからなくて、ずっと俺の幼馴染みでいればいいって、そう思ってた。だけど、今日はっきりした。俺以外の男に抱かれてるお前は嫌だ!」
鏡介の腕に力が入った。
「ごめん、俺酔ってるから何言ってるかわかんないと思うけど、この気持ちに嘘はないです。嫌だったら、もう会わなくていい。俺も諦める。その代わり、少しだけこのままでいさせて」
鏡介の体温と熱い気持ちが、心臓の鼓動のようにトクントクンと私に伝わってきた。私だって、鏡介とずっと一緒にいられたらいいなと思っていたことはあった。でも幼馴染みってどうなんだろうっていうのと、鏡介に避けられているような気がしたので私の気持ちをどこかに置いてきてしまっただけだ。
私だって、鏡介のことが好きだった。
私も、自分の気持ちに正直にならないと。
その時、私のスマホが鳴った。驚いて画面を見ると、彼氏からの通話着信だった。私は着信を拒否して、サイレントモードにした。
「出なくていいのか?」
「うん、今は鏡介がいい」
鏡介の顔が輝いたような気がした。今は鏡介のことしか考えられなかった。
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