元養護施設入所児童VS施設創業者 最終戦争Vol.4ー1
与方藤士朗
第0話 攻守交替へ
これまでは昭和の児童福祉についてを論点に、元園長の森川一郎氏が元入所児童の米河清治氏の挑戦を受けて立つ構図で進めて参りました。
しかしながらこの度、今度は作家として人類普遍の関係性へと論を勧めつつある米河氏に対し、元園長の森川氏が挑む形で論争が再開されます。
森川一郎氏 談
米河清治氏が期せずしてノンフィクションに挑戦されたとのことで、私も興味をもってその状況を拝読・拝聴いたしました。
ヘルマン・ヘッセは私より干支一回り上のドイツの作家で、ノーベル賞を受賞されたことも存じ上げております。終戦直後の新聞にも、大きく取り上げられていましたよ。よく覚えています。
さて、そのヘッセ氏に若干24歳の四反田五郎さんという広島の青年が手紙を出したところ、幸いにも返信があった。そこから彼はヘッセ氏が逝去されるまでの約12年間にわたって手紙のやりとりを続けた。米河氏の話ではその間いろいろあったようですが、それも含めて、このやりとりの特殊性と普遍性を論じてみたいという話になりました。
無論これは、私からの挑戦状です。
これまでは私の土俵に彼が挑んでくるという形でしたが、今度は、私が彼に挑む形になります。なに、御心配はいりません。彼は私程度の攻撃で吹っ飛ばされる相手ではないですからね。
米河清治氏 談
ノンフィクションの原稿をほぼ仕上げられました。これを機会に、森川さんの挑戦を受けて立とうと思います。もっとも今回も、私がむしろ挑戦者の立場であることに変わりはないですけど、受けて立つ側、野球で言えばホームになったということで、ビジターというかアウェイでのときのようにいかないことも、多々出て来るとは思いますけど、そこは、何とか若さで、と申しましても56歳になる寸前で若造もないですが、何とか、持ちこたえていく所存です。
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