君と過ごす一年

本作は、四季を通じた恋を描いた短歌である。
そのどれもが美しいのだが、特にひかれたのが最後の一首だった。

生チョコを 使った翌日 照れ渡し 紙に気づくきみ 感謝の言葉と

おそらくバレンタインの時期だろうか。
感謝の言葉、って何だろうか。もしかして……
二人はその後どうなったのか?

想像力を掻き立てるその読後感が私を心躍らせた。