第5話

 独り寝のしみ入る静寂しじま夜の秋寂しからずや四時しじの朋有り


 これは、俳句ポストの今月の兼題が「夜の秋」だったことを受け、別途短歌として詠んだものです。

「夜の秋」とは言っていますが、季語としては晩夏の季語で、結構読むのが難しい部類かもしれません⋯⋯。


 歌の意味としては、

「独りで寝るのが寂しいと思います?ですが私にはいつでも寄り添ってくれる友達がいますから」

 という、こちらがその気がないのに「独りでは寂しいんだろう?」と言い寄ってくる人を突き放すような、そんなニュアンスでしょうか(笑)。


 ちなみに、「四時」とは「四季」の雅語。昔の詩人だったならば、「風雅を朋とせむ」とでも、宣言したことでしょう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る