一億年ボタンをばらまいたった結果www 大変なことになっちゃったw
雨 唐衣
ある日目を覚ますと
ズン、と両断された。
ビルが割れた。
「は、はははは」
目が見開かれる。
驚愕に、ありえない光景に目撃した人々が、駆けつけていた武戦官の口も開かれる。
それは。
手に持つ片手剣でビルを切断した光景。
「は、ははははははははははははははははははは!!!」
凶人が笑う。
狂人が嗤う。
「おれは、最強だぁあああ!!」
あらゆるものを断ち切る斬撃を備えた刃が世界に襲いかかった。
◆
ガシャンッと何が壊れる音がした。
「あ?」
手の下で、なんか壊れていた。
目を覚まして三秒で認識した情報がこれである。
なんだ、目覚ましでも壊してしまったのだろうか。
「なんで俺、床に?」
さくや……昨夜だよな、寝る前にベットに入ったはず。
まだ頭が寝ぼけているのか、めちゃくちゃ昔のように思えるボケボケ頭で、少年……
周りを見渡す。
見慣れた翔騎の部屋だった。
ただし変わってることと言えば二つ。
「なんで?」
なんかベットが二つに割れていた。
こう割り箸を真ん中からべっきりとへし折れていた。おかげで転げ落ちたらしい。
「寝てる最中に
小学生じゃあるまいし、もう高学生だぞ。
立派な武戦官を一応目指している身として、あまりの不始末に顔が紅潮し、しばし身悶えした。
さらにいえばベット代のことを考えて悶絶した。
決して安くない学費を日々の勤労で補っている貧乏学生の翔騎としてはガチで痛い。
痛いと言えば。
「なんだこりゃ?」
寝ておきた時に多分手が叩き潰していたもの。
機械の残骸? っぽいものがチクチクと手のひらに突き刺さっていた。
かなりの力で叩き潰したのだろう、赤いゴムみたいなパーツやら、よくわからない歯車やらネジやらが粉々になっている。
まさかタブレットとか壊したか? と焦ったが、スマホやら目覚まし時計やらは、夜中のアスレチックシーソーで同じように床に転げ落ちていた。
「わからん」
とりあえずパパッとちり取りで掃き集めて、燃えないゴミ……いや、金属だよな、これ。なのでぶ厚めの袋に入れてマジックで「金属」と記入しておく。
怪我をした手は洗面台で洗って、刺さっていた細かい棘も引き抜いて、軽く消毒して包帯を巻いた。
この程度の怪我など日常茶飯事だからすぐに終わり。
まだ朝の登校時間まで余裕があることを、発見した目覚まし時計で確認。
適当に食パンやインスタントスープと簡易サラダのご機嫌な朝食で腹ごしらえ。
後ろに残る壊れたベットの処分から目を逸らしたいのだ、まだ少しは。
「そういえばなにがあった?」
もう学校から帰ってから考えるか。
という諦めの境地を、甘みを出すためのパンモグモグタイムしながら気付いた。
ようやく糖分で頭が回ってきた。
右手の人差し指と中指を二本立てる。
いわゆる刀印の所作から左右に空をなぞり。
「
キメた記憶はないが、まさか酒とかで酔っ払って暴れてたんじゃないだろうか。
NAME:織辺 翔騎
AGE:16
SEX:♂
CLASS・Ⅰ:
・Ⅱ:
・Ⅲ:
「……」
翔騎の動きが止まった。
なんだったら息も止まっていた。
「なぁにこれ?」
ありえないものをみた。
それは基本的に――
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