聖女様は去っていく ここから、この世界から

ちりめん弱し

第1話 伝説

 今は、結界のおかげで、我々人間は魔物に、絶滅されずに済んでいる。

 しかし、それは結界を出てしまえば、魔物に食い殺されると、いう事だ。

 そのせいで、結界の中にしか都市が無く、人口増加が問題となっている。


 まあ、それは置いといて。

 昔の話をしよう。そう、あれは、8じゅう……6とか、7年前の話だ。


 結界を作った女の人の話だ。

 

 元は魔法なんて、あり得ない。化学社会だった。

 しかし世界は突然、ファンタジーになった。

 魔力、魔法が出て来て、使えるようになった。

 それはもちろんみんな嬉しかっただろうさ。

 喜んで、騒いでお祭り騒ぎ。

 ん?関係ない話じゃないかって?

 まあ、聞いていけよ。段々話が繋がっていくからさ。

 

 しかし魔法を使う生き物が出て来た。


 元居た動物……いや、進化に遅れただけかもしれない生き物たちは、魔法を使う生き物たちに食われてしまった。

 世界は不安と混乱に満ちた。

 そのうち人にも危害を加えるようになった。

 人々は、魔法を扱う生き物を、魔物と呼んだ。

 魔物による被害がうるさいほど出た。

 死んだんだ。被害にあった人の大半が。

 

 そのうち人類は数千万ほどになった。

 億を超えた人類が。百分の一にも満たないくらいになってしまったのだ。


 そんな絶望と悲鳴だらけのある日。

 一人の女の子が願った。

 目の赤い少女だったそうだ。


 『お願いします、神様。どうか、どうかお願いします。』


 『あの人が、あの人の大切な人が、安心して暮らせる世の中にしてください』


 そんなことを言ったとか言ってないとか。

 その時願いは魔法に変わり、この小さな都市を包む結界になったそうだ。

 その女の子は後に聖女と言われるようになった。


 ていう、お前以外誰もが知ってる昔話だ。

 琉斗、そろそろ寝ろよ。寝不足になって困るのはお前だからな。


 。〇●〇。

 それから12年が経って。俺も17歳になった。

 都市発掘のアルバイトを受けた。

 常に人手不足のこの世の中。誰でもすぐに受かる。そのことが正直不安。

 まあ、それは置いといて。

 俺は廃墟に向かって歩き出す。

 

 これはそんな俺が、とある緋色の目の少女に出会う話だ。

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