転生しました

第4話 10歳の朝

10歳の誕生日を迎えた朝に記憶が戻った。

ああ、俺は異世界転生したんだな、と思う。


生まれてから今の今まで前世の記憶は無かったが、特に不満は無かった。


それどころかとても恵まれた生活を送っていた。


それに関して、[転生特典は無いが、冥界で死後の面接?に臨む列において順番を譲った事で、お礼がしたいと言われている]と閻魔さまに伝えられた件が、この生活環境に影響しているんだろうな、と思っている。


今の俺は、大陸の南側に位置する小国、アーガス王国の第二王子だ。すごいね。王子様だよ。


王族だから歴代の王子様お姫様には、美男美女が嫁入り婿入りしてきていて親族の人達は皆んな見目麗みめうるわしい外見ばかりである。


ぶっちゃけ父王様はイケオジだし、母王妃様はモデルも逃げ出す美女。兄の第一王子様なんか15歳にしてオーラ吹き出しまくりの美少年。7歳の妹姫も超絶美少女だ。


たぶん俺も、それなりの外見のはずだが自分ではよくわからん。


身分的には超チートスタートしてるね。

神さま方、並びに贈り物を頂いた名も知らぬ方々、

ありがとうございます。



さて今、俺は自分の部屋でベッドに横になっている。

朝早くだからだ。早起きしたら記憶が戻ってびっくりしていたところだ。


「鑑定、俺のステータス。」


頭の中に俺の情報が広がっていく。


転生したこの世界にはステータスという物が存在する。前世のゲーム内にあったステータスと同じような物だろう。


ただし閲覧する為の制限がある。


普通は、誰でもどこででも見れるような物ではないのだ。そう、普通・・は。


通常の手順を踏むならステータス開示のためのカードを用いる。


カードとは、魔法が封じ込められたアイテムだ。


一般的には街中のカードショップやダンジョン等で入手する。一部の高位魔術師が作成可能とされていて、低位魔法の封じられた低価格なカードから、超絶難易度の最上級魔法が封じられたカードまで様々なカードが世に出ている。


ステータス開示のためのカードは、鑑定の魔法が封じ込まれたアイテムと言われていて高額カードの部類に入るため気軽には使用できない。

唸るほどお金がある人なら使い放題使えるかもしれないがそんな奇特な人はいないだろうね。


俺はというと鑑定の魔法が使えるからね。

魔力があればいつでもお気軽に見れるってわけだ。


で、頭に広がった情報の多さに俺はついていけない。

情報量、めっっっちゃ多い。スキルを読み上げるだけで相当な時間がかかるんじゃないかな?


有用そうなスキルから、これ絶対死にスキルだよねってやつまで頭の中が埋め尽くされている。


一応言っておくが普通では無い。

ま、そりゃそうだよね。


一般的には1人につき多くて3つから4つだからね。


記憶が戻るまでの10年間にも普通に魔法やスキルは使っていたが、常識の範囲内のスキル数だった。


パッシブ系のスキルも沢山あるから全力でスキルを解放すれば大変な騒ぎになっただろう。

やっちゃった系でね。


でも俺は、一部のスキルを除いてスキルに使用制限がかかっている状態になっている。


「光魔法制限解除」


試しに光魔法の制限を外してみた。

制限解除された。あっさりと。


「ライト」


ぴかーー


光った。あっさりと。





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