第2話 輪廻転生

柳楽映司やぎらえいじ享年48歳。

発電用ガスタービン製造会社の下請け企業で係長を務めていた。伴侶は理恵りえ。当時47歳。1男1女の父親か。』


そうです、そうです。

特に変わった経歴じゃないです。

普通の中年男性です。


少し圧の強い上司と、個性的な配下達に囲まれて目の前の仕事をこなしながら年数回の会社持ちの飲み会を楽しみに生きてきた、特段これといった特徴のない人生でした。


若干のんびりした性格だったのが特徴?なのかなぁ?


『いや、お前。若干なんてもんじゃないぞ?

交通事故で臨終してから、この列に並んですでに50億年たっておる。のんびりなんて言葉では片付けられんわ。』


‥え?50億年?


『そうだ。50億年だ。もっとも、この空間においては時間が経とうが何も劣化はせんがな。お前達死者は精神体となっておる。精神体にとっては精神的な苦痛以外は存在せん。』


わぁ、特に急ぐ理由もないしで後ろに並んでる魂さん達に順番をゆずっていたらエグいぐらい時間が経っていたようだ。


まあ、何百人?か何千人?かわからないが、随分ずいぶん順番を譲ったからなぁ‥


で、順番が回ってきたわけだけど、何の列だったんだろうか?


『‥お前は何の列かもからずに並んであったのか‥まあ良い。この列は輪廻転生りんねてんせいための列だ。所謂いわゆる転生する為である。』


ああ、輪廻転生って本当にあったんだね。

次も人間として生まれれたら良いなあ。


『‥ふむ。人間種が希望か。他に希望はあるか?』


え?希望とか聞いてもらえるんだ??

実はラノベが好きで異世界転生物をめちゃくちゃ読んでたんだけど、魔法とかスキルとかのある世界って選べたりするんだろうか?

その際チート能力は貰えたりするのかな?


『‥魔法もスキルも存在する時空か‥

空きはあるな。希望するなら可能である。

お前は人間種を希望していたな。‥ふむ。それも可能であるな。ただし、お前は通常の輪廻転生である。チート能力などは無いからな。その生涯を精一杯にまっとうするように。』


ないのかチート。

まあ良いけどね。みんな無いなら平等なんだし。


生前の家族達の事は気になるけど死後50億年もってるなら気にしても仕方ないよね。


てか、ワンチャン人類滅亡してんじゃないの??

地球大丈夫かな?

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