魔族への生贄は人族のお姫様でした

って聞くとありがちなお話のようですが…

そして、確かにこのお姫様は名前さえ読んでもらえない、話すことすらまともに教えられていない”スペア”だったのですが…

それでも彼女はめげません。
たった一人供物の箱に忍び込んで(供物はありがたく胃袋に収めて)魔族の国にやってきます。

少しずつ周りを巻き込んで手に入れていく幸せは、ほっこりして温かくて素敵な夜のひとときです。