第17話

隣の部屋からは奏と伊織さんの話す声が微かに聞こえてくる。


私はベットに寝転がったままぼーっとしているうちにだんだんと瞼が重たくなっていくのが分かった。











「…い。お…きろ。音、起きろって」


「ん、んー…あ…ごめん寝てた、、」


奏に起こされて時計を見ると


「え!もう20時?!ごめん夜ご飯!」


「いいよ、たまには。適当に鍋作ったからそれ食べろ。」


「ありがとう、、伊織さんは?」


「あいつはとっくに帰った。」


伊織さん帰っちゃったんだ…。


次はいつ会えるかも分からないから帰る時に挨拶くらいしたかったなと後悔していたけど、久しぶりの奏の手料理を食べられたから気分は良くなった。



ご飯を食べ終わって部屋に戻ると彩音ちゃんから連絡が来ていることに気付いた。


ー明日一緒に学食でお昼食べよ!ー


ー誘ってくれてありがとう。

私も一緒に食べたい!ー


そう返信を返した。



最近は前よりも学校に行くことが楽しみになってきた。







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