2005・10・21 エレベーター・トロッコ・錆びた港



2005年10月21日(火)



私は中年のさえないサラリーマンらしい。

中地下にある3つぐらい並んでいる

エレベーター乗り場で待っていると、

後ろで大声で何か怖いことを言いながら

近づいて来る人がいて恐ろしくなり、

エレベーターの向かって一番右側の扉のボタンを押す。

その扉は普通のドアぐらいの大きさ。


するとそこはすぐに開き乗ろうとするが、

誰かがそれは危ないという。

しかし私はそれに乗ったが行きたい階(三階?)には止まらず、

仕方なく近くのボタンを押すが、

気が付くとエレベーターから外の景色が見え、

見下ろすと赤い錆色の港が見えた。


そのうちエレベーターはワイヤーだけになり、

自分はそれにぶら下がっている感じで動いている。

やがて下に降りて小さなトロッコに乗って横移動をしている。

観光バスの車庫のような所や錆色の港の中を動いている。


そのうちエレベーターは止まり私は降りる。

そこは工業地帯の錆びた港でひどく寂しい。


エレベーターは今は動いていないが、

いずれ動くと自分は分かっている。



補足:

沢山夢を見ていて覚えているものがあれば

すっかり忘れているものもあるが、

この夢はかなりしっかり覚えている。

特にトロッコで赤い錆色港の景色は今でもはっきり思い出せる。


元々工業地帯のような武骨な景色は好きで

そこで働いている方々の邪魔にならない日に

今でも時々ドライブをしている。

工場の写真集も買って眺めたり、

今では無くなってしまったがネットの番組で

延々と工場の景色と音が流れているものを

環境テレビのようにずっと見ていた。


好きな景色を夢でも見たという

ある意味大変お得な夢だったので、

この景色はしっかり覚えているのだと思う。

しかし、自分にしか得がないものなので

人間はまず出て来ない景色である。


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