第21話 バレンタインデーの出来事①
弘美姉ちゃんは当時中学1年生
隣の部屋からはよく当時のアイドルグループの曲がかかっていた。
いつの間にか私も曲を覚えてしまった。
よく、テレビの歌番組を政徳兄ちゃんとか弘美姉ちゃんが見ていたから一緒になって見ていたから勝手に覚えたし、古い曲が今でも大好きです。
アイドルグループに興味は無かったが、バック転やバク宙に興味を持って、カッコいいなぁと思った。
「アレができたら女にモテるかなぁ?」 なんて考えて、休み時間になると砂場に行って、子ども会で仲の良かった丸井君や、私を子供会に誘ってくれた大門君と練習した。
バク宙はこの時できなかったが、前に手をついて回る「地転」または、「地上転回」や「側転」ができるようになった。
さらに練習を重ねて3年生後半くらいにはバック転もできるようになった。
砂場の上や、マットがあれば空中で前回りする前宙?正式名称がわかりませんが、それもできるようになった。
逆立ちでも大分歩けるようになった。
3年生になってからまたまた?好きな子ができた。
同じクラスの李美純(リ・ミスン)という女の子だ。
啓発小学校は、在日韓国人や在日朝鮮人の子もいたんだけど、李さんは綺麗な顔立ちをしていたなぁ。
名前もとても綺麗な名前だったと思う。
だが、3年の途中に転校してしまった。
そう。
前にも書きましたが小学生時代、私が好きになった子はみんな転校してしまうのである。
なんとも悲しい…。
話は飛んで小学4年生の夏くらいだったと思うけど、私のクラスに女の子の転校生がきた!
松本香さんだ。
噂では松本という苗字が学年に3人いたんだけど、みんな親戚らしい(笑)
ひとりは一緒に煙草を吸った松本健太郎ともうひとりは松本めぐみさん。そして今回、転校してきた松本香さん。
まぁ、親戚かどうかは私には関係ないけどね(笑)
李さんが転校してしまい、私の恋が終わってしまったのも束の間!
松本さん。私は香と呼んでいたので香と書きます。
香は私のめちゃタイプだった(笑)
なんて恋多き小学生だったのだろう…
自分でも呆れてしまいます
現在の記憶では女優の石原さとみさんの様な。
美化しすぎか?(松本さんに失礼だろw)
よく香に
「雨夜さんは2年生の時、山本雅美ちゃんが好きだったんでしょ?」
と嫉妬?のような口調で聞かれたもんだ。
確かに2年の時に同じクラスだったし、子ども会も一緒で山本さんが好きだったけど、何かの発表会の時に
「デビル雅美ぃ~!!おまえが好きやぁ~」
と何百人もいる人の前で叫んだことで嫌われていたから、私は山本雅美さんのことは諦めていた。
私は
「香が好きやでぇ」
なんて調子のいいことを言っては馴れ馴れしく肩を組んだりしてしまってた(笑)
なんなら私の後ろの席だった香の机に椅子で、もたれかかって香の足とかも変態親父の如く触ってたな。
普通小学4年生なら恥ずかしがるとこだけど、エロさ満開チャック全開の私は、胸よりも股間を熱くさせていた…。↑かたじけない
そして、男なら誰しも期待するバレンタインデー。
私はいつも期待ハズレ(貰ったためしがない)
『今年こそは脈ありだぞぉ!』
と、ひとりではしゃいでいた!
バレンタインデーの帰り道だった。1コ下のアイドル的存在の石井みずきさんが走りながら声をかけてきた。
「雨夜さ~ん♡」
あの石井さんがハートマークをつけて私を呼ぶではありませんか!?
(ハートマークだったかは定かではない)
「これ!受け取ってぇ♡」と、石井さんが金色の紙に包んだチョコらしき物を私に渡した!
石井さんの腰巾着の(名前忘れた。ごめん…)女の子まで
「これ…義理やねんけど…」
と同じような色の包みの物をくれた。
「うぉっしゃー!2個Get」
と、私は心の中で叫んだのは言うまでもない。
義理だろうが、仁義だろうがチョコなら何でももらうでぇ!
みたいな気持ちだった。
でも、振る舞いは
「いつものことさベイビー」と『ちびまる子ちゃん』のはなわ君のようにしていたが、心の中では、涙が2㍑くらい流れていた(笑)
「後は、香からの本命チョコだぜぇ~!!」
と、喜びを隠せなかった。
果たして私の本命チョコの行方は!?
つづく…
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