第6話 ドラえもん
親父はホントに私を遊びに連れて行ってくれたり何かを買ってくれたりすることもなかった。
ある日、親父の職場の社長の娘さんと私と親父の3人で映画を見に行くことになった。
ドラえもんの映画だった
どこの映画館で見たかは定かではないけど、新世界にある国際映画館ではなかっただろう
映画を見た記憶よりも親父が連れてきてくれたことに嬉しかった思い出がある。
始終、親父は寝ていたけどな…。
話は飛びますが、小学校を卒業してから中学生になるまでの春休みに暇つぶしにドラえもんの映画のレンタルビデオを1作目から順番に見ていた時だった
「なんだか見たことがあるなぁ~と」
思っていた。
自分の中では初めて見るのに、初めて見る気がしなかった。
恐らく内容はその時は忘れてたんだけど、見ていくうちに、どこかで見たことあるって思った
そのビデオを見たことにより明らかに、鮮明に記憶が蘇り、最初で最後となる親父と行った映画だったことを思い出させた。
ビデオを見ていた時、私は感動する場面でもないのに何故だか涙が溢れてきた
このビデオを見るまではスッカリ記憶から忘れてしまっていた
恐らくたまたまではあるけど、このビデオを見なければ親父と行った映画で何を見たかなんて思い出せなかったと思う
きっとこの映画が私と親父の記憶の架け橋として繋げてくれたのだと思います
夢を叶える、助けてくれる。
私にとってもドラえもんは大切なものです
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます