2.5章

2025年12月25日 ③

 14時30分になった。

 雨が、雪に変わっていた。


 香菜の姿は、まだ見えない。

 雪の降る正門の前に立っていると、彼女と初めて出会ったあの日のことが自然と思い出された。


「康平さんも、今日来るのか?」


 僕は隣にいる玉川をちらりと見ながら、尋ねた。


「アメリカ行ってからは、一度も会ってない。連絡も、してないから……わかんない」


「……そうか」


 僕は雪に視線を落とし、また黙って待つことにした。


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