第18話
●宇賀神機、第2小隊に発砲。
●第2小隊は自動回避をしながら宇賀神機との距離を詰める(ダッシュローダーを使っています)。
アレックス「俺がやつの懐に飛び込んだら、わかってるな!」
古田「わ、わかってる!」
石川「う……任せろって!」
●アラタ機とのリンクによる自動回避(猛烈に左右に振られています)で強烈なGがコクピットにかかっているため、古田と石川の苦しそうな表情のカットを入れてください。※セリフ、ビビっているのではなく、Gに耐えている…と考えてください。
●犬神機、第3小隊に発砲。
ブランカ「お付きの2機なら俺たちでもヤれる! フィニッシュのタイミングだけ見誤るなよ」
長澤「わ、かって、るってぇ!」
杉咲「は、はい……!」
●通信から聞こえるブランカの声に答えつつ、第2小隊と同じく強烈なGに振られている状態の長澤・杉咲。共に苦しそうな表情。
●アラタ機の発砲を華麗にかわすマルス。マルスと第1小隊の距離がぐんぐん縮まる。
アラタ「仕掛ける!」
木野本「お、おう!」
浅沼「ぐぅぅ…!」
●こちらも強烈なGに耐えながら操縦する木野本と浅沼。
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★アラタの作戦は木野本、浅沼、古田、石川、長澤、杉咲の6機を自分と同じ動きにすることで、主に回避面で力の差を均等にしようとしています。
★また、交戦する各機の数を1対3(宇賀神機1機に対して第2小隊の3機)にすることで数の差でも優位に立とうとしています。
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●回避しながらぐんぐん近づくオリュンポスの3機(マルスほか)と国防軍の9機(アラタ機ほか)。
●一方、犬神機と交戦する第3小隊。
●ブランカ機の体当たりで隙ができた犬神機。
→長澤機と杉咲機が犬神機の背後に周り、ナイフを持って犬神機の脇腹目掛けて突撃する。
ブランカ「今だ!!」
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●さらに同時刻、アラタ機がマルスに仕掛ける。
アレス「国防軍の新型、動きは我々と互角ですが……なるほど」
●マルスの動きについていくアラタ機を見たアレス、同時にモニターに映る第2小隊、第3小隊の動きを見て、アラタの作戦に気づく。
アレス「猪突猛進な貴方がチームプレイをするとは、思いもよりませんでした」
●アラタ機、マルスの背後を取り羽交い締めにする。
アラタ「木野本! 浅沼! 決めろ!」
木野本「おまえまで…呼び捨てかよぉ…!」
浅沼「ぐぅぅぅ!」
●ナイフを腰に構えてマルスに突撃する木野本機と浅沼機。
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●場面転換し、タカチホベース。
→モニター上で展開されている上記の戦闘の状況を眺める整備班。
渡嘉敷「……すごい、うちが押してる」
馨「アラタがあんな戦い方をするなんて…」
●馨はモニターから目を離して整備班に伝える。
馨「あれじゃ機体の磨耗が激しい。部品はありったけ持ってきて!」
●突然ハッとする馨/脳裏に思い出したのは整備士との会話。
回想:整備士Bセリフ「乗り心地もいいらしいですけど……兵器に乗り心地って必要なんですかね?」
馨「…………やばい」
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●場面変わり、カメラは戦場に戻る。
●ナイフを持った木野本機、浅沼機がマルスと激突する。
アラタ「……よし!!」
●木野本機、浅沼機はマルスを/古田機、石川機は宇賀神機を/長澤機、杉咲機は犬神機をそれぞれ捉えているカット。
●しばしの静寂。
アレス「作戦はなかなか良いと思いますが……」
●木野本機、浅沼機の手にしたナイフの刃はマルスに刺さっていない。
アラタ「……!? そんな……」
アレス「あんな動き、君以外に耐えられるわけがないでしょう?」
●アレス、バイザーの下の口元が笑みの形に。
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●木野本機、浅沼機のコクピット内のカット/2人とも白目を抜いて気絶している。
アレス「大時化の海原に素人が小船で漕ぎ出すようなものです」
●同じく長澤機、杉咲機のコクピット内/息も絶えだえで震えている長澤、気絶している杉咲。
アレス「一瞬でも性能や能力を
●アレス、宇賀神機を見る。
●古田機と石川機のナイフは宇賀神機の装甲に確かに刺さっている。
宇賀神「アレス、すみません。機体を損傷しました」
アレス「ほぅ。あの2機は…耐えられたんですね」
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●古田機と石川機のコクピット内/2人とも口から大量のよだれを流し、唇をかみしめて震えながら。
→2人とも意識は混濁しているが、目は見開いている。
古田「ぐぅ……」
石川「………ッ」
アレス「……黒い
●犬神機は宇賀神機に肩を貸し離脱。
●マルスもダッシュローダーで離脱する。
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●場面変わり、戦闘終了後のタカチホベース
●古田と石川はイスに座ってまだうなだれている。
→木野本、浅沼、長澤、杉咲は医務室のベッドに寝ている。
馨「電算班は引き続き、回収したデータの解析を……」
馨「……?」
●馨、整備士たちに指示出しをしているがアラタに近づく北野に気づく。
●北野、アラタ機のそばで休憩するアラタに声をかける。
北野「自分が6人いれば、あの白いのに勝てると思ったか?」
アラタ「……そういうわけでは」
●覇気のないアラタを見る北野、続いて整備されているアラタの機体を見上げる。
北野「
アラタ「……どういう、意味ですか」
北野「北斎だよ。気になったら調べてみるといい」
●そう言って場を後にする北野、その背中を見送った後、アラタも自分の機体を見上げる。
アラタ「黒富士……」
●アラタが見上げる黒い
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