第7話 着替対策委員会と強制退院委員会
涙の延泊が決まった。
臭い服とサヨナラすべく、
着替対策委員会を早速立ち上げ、
指揮官自分、現場自分、汚洋服を洗うべくコインランドリーに駆け込んだ。
洗濯1回200円。乾燥40分100円。
ビジネスホテルより安くて助かる。洗剤は勝手に入るやつ。
大助かり。
夫に「退院延びそう」
って伝えたら、
「着替え持って行こうか?」
って訊かれた。
「コインランドリーに入れたよ」
って伝えたら、
「じゃあ行かなくていいか」って
言われた。
え?私に会いたくないのか。いや、きっと忙しいんだろう。
そう思うことにした。
実は夫も、昨年、別の総合病院に2回入院していた。
入院当初は心配し、気持ちが不安定になったけど、
2日目からは、「あれ?最近楽じゃね?」と気づいてしまった。
夫がいない生活は、家事が減って気楽だった。
子どもと二人でフットワーク軽くお出かけがしやすかった。
夫のことは病院に任せるしかないし。
面会は週に2回って決まってたし。(私のいる病院より厳しい病院)
きっと、今回の私の入院で、当時の仕返しでもされているんだろう。
私の入院中は、小言を言わないババアがいなくて平和なのかもしれない。
子どもと二人で外食を楽しみまくっているかもしれない。
にしてもさ、
私は、夫が寂しがるかと思って週3くらい病院に足運んだし、
暇かなと思って本とか差し入れしたし。(ボケないようにというのが正しい)
その反面、夫は完全に私のことを放置だ。
「あれが欲しいかな?」「これあったらうれしいかな?」とか
そういう思考ができないらしい。
まあいい。
骨を飲み込んだ私が悪い。
コインランドリーへ行く道中、廊下に張り紙があった。
「暴言・暴力・迷惑行為等は職員を守り、患者には強制退院してもらいます」
っていうやつだ。
つまり、セクハラ、ドクターの指示に従わない、モノを壊す、大声を出すなど迷惑行為をすると、病院の平和を保てないから出ていけということだ。
そっか、、、、病院で悪いことをすると「強制退院」になるらしい。
これはいいことを知った。
暴れてみようかな。。じゃあ帰れるんでしょ?
「たーいーいーん、たーいーいーん、さっさとたーいーいーん」って大声わめこうか。
だいぶん私の脳はストレスを抱えていたようだ。
退院後、冷静になって初めて、入院中は色々と問題のある思考をしていたことに気づく。入院って恐ろしい。人間の精神衛生を壊していく。
きっと、こうやって事件って起きるんだと思う。
みんな、気を確かに!!
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