悪役に転生した俺は不遇キャラを助けたい~なぜか重く愛されているのですが~
枯山水
プロローグ
「君、きみぃ~なんで僕の許可もなく外に出ようとしてるのかなぁ もしかして好きな女性ができたからここを出ていくだなんて言わないよねぇ」
俺は今日も大好きな彼女のヤンデレ具合に驚きつつもそれを楽しんでいる
不思議なこともあったもんだ
ゲームで見た彼女はこんな感じのキャラではなかった
しかし、長年思い続けていた女性にヤンデレられるというのだから嬉しいものだ
だってそうだろう
どれだけ求めても求めても手に入らなかった人が自分を求めてくれる
それほど嬉しいことはない
男は生涯に一度くらいヤンデられたいものである(※個人的見解です)
「ごめん、ごめん 大好きな君のために、そして俺たちの未来のためにも俺は強くならなくちゃいけないんだ」
「っっ、そうやってまた僕が喜ぶようなことをいう…でもそれならぼくもつれて行ってくれないかな 僕、これでもけっこう強い方だと思うんだけど」
「ああ、確かに君は強い だが今回は連れていけないんだ 例の場所に行くからね」
「っっ!君はあれを受けにいくのかいっ!? やめてくれっ そんなことをしたら君は… もう僕は君なしじゃ生きていけないんだ 君を失ったらもう…」
ああ、なんて可愛いんだ うちの魔女様は
俺は彼女を安心させるために抱擁した
「大丈夫だ 俺は必ず帰ってくる どんな事があっても来世でも来来世でも君のそばにいる
だから、僕を見送って、そして帰ってきたらめいいっぱい褒めてほしいかな」
「ああ、君のどんな面も僕はほめよう
だから、行かないでくれっ」
「でも復讐は諦めていないのだろう?」
「っっ、それはっ……わかったよ 必ず帰ってきてくれ そしてまた抱きしめてくれ」
「ああ、お安い御用さ」
「ああそれとちょっと待っててくれるか」
そう言って彼女は奥に消えていった
少しして彼女は分厚い本を持ってきた
何だあれは? っまさか!
俺は彼女の行動を止めようとした
しかし彼女は止まらず指が紅く光りだした
「チェイン」
瞬間、彼女の身体から鎖のような何かが出てきて俺の体に突き刺さった
しかし痛みはなくその鎖は俺を貫通し俺と彼女を繋げる形となり消えていった
「その研究はもうしないって約束じゃ…というかこの魔法は君の命を…」
「ああ、君の言いたいことはよくわかる 確かに僕は君と会う前なら効果をそのままに奴に使っていただろう…ただ僕はそれを改良した。そして、君と力と寿命を共有できるようにしたんだ」
「君は…なんて無茶をするんだ」
俺は苦笑交じりにそんな事を言った
そしてリアルで彼女の技を見れたことに感動していた
「言っただろう 僕は君がいないと生きていけないんだ ぶっつけ本番だったがうまくいったようでよかったよ 忘れないでくれよ これで君と僕の命は繋がった 君は自分が死んでも生きてほしいと言っていたが…これでもう簡単に死ぬことは許されない 君は僕の命を文字通り預かっているんだ 僕はそれだけ本気なんだ だから…絶対生きて帰ってきてくれよ」
困ったな。ここまでされちゃうと万が一、いや、億が一負けることがあっても絶対諦めることなんてできないじゃないか
でも、これだけ愛が重いというのも嬉しいものだな
俺は頬を緩ませるのだった。
「ああ、わかった 絶対に生きて帰ってくる
」
「ああ、あとそれからこれも持っていってくれ」
そう言って彼女は青い宝石のついたアクセサリーを渡してきた
「それは私たちの思い出を振り返れるものだ
これであっちでも君は僕を忘れることはできない つまり、浮気防止だ」
そっこもブレないな~
まぁこれも可愛いところではあるし俺も旅先で彼女のことを見ることができるのなら嬉しい限りではあるんだがな
「ありがとう 君との思い出が思い出せるのなら困難も乗り越えられそうだ これ以上話していると名残惜しくなって俺はいけなくなってしまうからもういくよ」
「ああ、引き留めてしまって済まなかった
不安は絶えないが…いってらっしゃい」
さて、彼女と長い離れるのは嫌だから最速で終わらせてこよう。
そう思いながら、俺は魔法を発動させるのだった。
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