傷だらけの守護者〜全てをキミに〜
きつね雨
設定集❶
第0.1話 世界観
舞台背景 用語
「レヴリ」
約三十年前の西暦2000年初頭。突如「レヴリ」と名付けられた化け物が世界中に出現した。日本も避けられず、各地で甚大な被害が起きている。
レヴリは例外なく人類に敵対し、非常に好戦的な存在。基本は捕食が目的とされているが、未だ詳細は解明されていない。奴等は「異界汚染地」と呼称するエリアで発生し、時に人の生活圏に溢れてくる。
鬼、狼、小型恐竜などに似た姿をしている。幻想世界の生物に似ていることから、異界と呼称される要因になった。
種類も脅威も増加の一途を辿っており、人類が平穏に過ごせる場所も減る一方となっている。
「異界汚染地」
別名をポリューションランド。略称でPLとも呼ばれる。
人類の手から離れてしまった異界に汚染された土地や地域を指し、電力に代表される文明の力が及ばす荒廃している。危険なレヴリが闊歩しているため、一般人は入ることを禁止。唯一許可されるのが「軍」であり、エリア奪還を最終目的とする。しかし様々な理由により奪還がかなり困難。
汚染地最大の特徴は高度な光学・電子機器の無効化。汚染地影響下では遠隔操作系の兵器は使えず、戦車や車両なども停止してしまう。衛星からの監視も不可能で、例えばスマートフォンやデジタルカメラでも撮影は出来ない。何故無効化されるのか、原因は不明。
そのため、レヴリに対抗する手段は近代兵器でなく、銃やナイフ、そして異能が主となった。
危険度に合わせてⅠ〜Ⅴに分類管理される。
カテゴリⅠ
人類が全く侵入出来ない最高危険度。災厄の存在「竜」が君臨。現在のところヨーロッパ、南米、中央アフリカの三か所が確認されている。
カテゴリⅡ
竜がいないだけでⅠよりはマシな程度。人は立ち入れない。
カテゴリⅢ
人類が何とか侵入を可能とするギリギリの危険度。高位異能者が複数同行しなければ生還が不可能な地域で、銃火器の効かないレヴリが相当数跋扈している。
カテゴリⅣ
戦闘向き異能者が最低一名同行しないと侵入は不許可。銃火器は一応効くが、単独行動は推奨されない。
カテゴリⅤ
危険度は最低。比較的弱いレヴリが出現。そのため異能者の同行は必須とされない。ときに新人異能者の訓練に使われる。また、エリア奪還の可能性が高いことから、軍の活動が最も活発な汚染地。
※レヴリのカテゴリもⅠ〜Ⅴに分類され、その指定も異界汚染地に準ずる。
何故レヴリや異界が生まれるのか、その全てが謎に包またまま。
「国家警備軍」
現在の日本は半徴兵制を敷いている。
自衛隊、警察、一部消防などから人員を集め、ある意味で急造に組織された。米国などからも協力者を求め、軍事的な知見を元に訓練を行う。また、編成後まもなく自衛隊は解体され、全て国家警備軍に吸収。今では日本国最大の軍事組織となった。
その存在理由はただ一つで、
第一にPLの拡大防止。第二にPLから溢れ出たレヴリの駆除。第三に周辺の治安維持。そして、最大の目的はPLの奪還。
「異能者」
レヴリが出現した頃、同じ時期に現れ始めた異能を操る人間。いわゆる超能力。異界汚染地内では原始的な戦闘しか不可能なため、異能者の力が鍵になる。
一個人で持つ力が強力すぎることから、法的な制限を相当に受ける。そのため、大半は警備軍に志願。徴兵に合わせ一定の年齢に達すると異能の検査を受ける事を義務づけ。
異能は五種類存在。
そして、現在最もレヴリに有効と考えられているのが、
有名な
異能が出現しても、その能力差はかなり激しい。直接戦闘に耐えられる高位の異能者は非常に少数。ただ、鍛える事で強化可能と判明している。
彼らはある意味で偶像化がなされ、高位の異能者は世間に宣伝される事が多い。これは戦意高揚や治安悪化を防ぐため。中にはアイドルのように活動するものもいる。
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