第5章:星への帰還

 地球での生活にも慣れ、

 タケノリとサト、そしてスメラギとの間に深い絆を感じ始めていたカグヤ。


 しかし、ある満月の夜――

 カグヤは故郷の星「ゲッカイ」からの通信をキャッチする。


 それは「迎えのサイン」。

 カグヤは、静かに涙を流した。


 理由を尋ねるタケノリに、

 カグヤはついに真実を告白する。


 自分は「ゲッカイ」の住人であること。

 かつて「知の安易な開示」という罪を犯し、

 その「更生プログラム」として地球に滞在していたこと。

 そして、ついにそのプログラムの期間が終了したことを。


 もうすぐ「ゲッカイ」から迎えが来る――

 その事実を聞いたタケノリとサトは、深い悲しみに包まれる。


 スメラギもまた、カグヤを失うことを恐れた。

 彼女を守るため、国連軍に警護を要請するが、

 それが叶わぬ願いであることを、彼自身も薄々感じていたのだった。



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