せん入
午後一一時五八分。きっと見つかる謎の怪盗が言った。
「てんじ室のはニセ物だ。本物は奥の財庫一八四三五号室に入っている。上から三番目、右から一四番目のひき出しに、アルミホイルと発泡スチロールと段ボールにげん重に包まれている。また、各部屋にけいび員が二人ずついる。」
「なら下から行けばいい。」
「いや、だめだ。時間がない。」
「よし。じゃあガラス切りで窓を切って入るぞ」
一一時五九分三〇秒……窓にとうちゃくした。ガラス切りで窓を切ろうとすると、後ろの木陰から、声がかかった。
「御前達。やはりモナリザを盗みにきたか。」
「だ、だれだ?」
「君は、大英博物館総むアシリノ、又の名は超怪盗団首領ノリアーシだな。すでにしょうこはそろっている。」
「そ、それがどうした。こっちには人質が……」
「ふっ気付いたかな。外町刑事はすでに救出された。では、お前達をたいほする。」
「ふっ。それはどうかな。あと五秒ある。盗んでやるぜ。」
「で、できるわけない」
だが次のしゅん間怪盗達は部屋の中に入り、目の前の引き出しから全部つかみ出すと、にげ出した。だが、うしろから姿を現した探偵が追ってくる。社六、織田、銀畑二の三人だ。かれらはますい銃を取り出すと、怪盗達に発砲した。怪盗達はたおれ、かけつけたけい察に手錠をつけられた。また、モナリザも取りかえされた。
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