第13話 メンイディッシュのチキンです。
(村の宿屋前。ハルとシュン、木のベンチに座っている)
ハル「なあ、シュン。最近さ、出番少なくない?」
シュン「せやな。あの鳥とモグラに持ってかれとるな。俺らメインのはずやのに」
ハル「そうや。メインディッシュはチキンやない」
シュン「いや、チキン言うな」
ハル「なんなら“俺”のみメインでも」
シュン「独占欲すご」
(宿の前をモグとフライが通りかかる)
モグ「おっ、ハルさんにシュンさん! ちょいとネタの稽古つけてもらえやせんか?」
フライ「今度は“空飛ぶ練習あるある”をネタにしようと思ってて」
ハル「……よっしゃ。なら俺らの漫才の厳しさ、叩き込んだったる!」
シュン「復讐心まる出しやな」
(広場。木陰にモンスターの観客たちが集まっている)
モグ「では! モン1グランプリに向けて、稽古つけてもらいやす!」
ハル「おう。まずは見本見せたるわ。いくで、シュン!」
シュン「はいはい」
(ハルシュン、即興漫才開始)
ハル「どうもー! 人間界代表、ボケとツッコミの融合体ですー!」
シュン「どっちやねん」
ハル「最近この村で流行ってるやつ知ってる?」
シュン「なんや?」
ハル「モンスターのあるある! 俺も考えてきたで」
シュン「お前がやるんかい」
ハル「“魔王の近くにいるやつ、だいたい裏切る”!」
シュン「人間もな!」
ハル「“スライム、地味に強い”!」
シュン「わかるけど人間には言いづらいな!」
ハル「“最終的に勇者よりモンスターの方が愛される”!」
シュン「現実見るな!」
(観客のモンスターたち、ドッと笑う)
フライ「やば……ウケてる」
モグ「さすが、本物の主役……」
ハル「ふっふっふ……まだまだ笑いの頂点は譲らんで!」
シュン「でも、モン1グランプリにはエントリーしてへんやろ?」
ハル「え?」
シュン「俺ら、人間枠やから」
ハル「主役やのに……!」
(ナレーション)
果たして主役の座は誰の手に? モン1グランプリ、混戦の幕が上がる――!
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